エアコンの水漏れは排水不良が原因?ドレンホースを掃除しましょう

2021.4.30

エアコンの水漏れは排水不良が原因?ドレンホースを掃除しましょう

飲み物をこぼしたわけでもなければ、雨漏りしているわけでもないのに、なぜか室内に水滴が落ちている……そんな経験はありませんか?もしも水滴がエアコンの真下にこぼれているのであれば、エアコンに水漏れが起きている可能性があります。現代の生活から切って離せない重要な存在となったエアコン。大切な家財を汚しかねない水漏れトラブルは早急に解決したいものです。本コラムでは、エアコンから水漏れが発生するメカニズムと、一番の原因となり得るドレンホースのケアについて、詳しくご紹介していきます。

1.エアコンは使うと水が発生する

電気製品なのに水が出てくる、と言うと意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、エアコンを稼働させていると水が発生します。夏場、エアコンをガンガンに効かせた自動車が走り去ったあとに地面に水滴が落ちている光景を目にすることが多いかと思われます。同様に家庭用のエアコンも、冷房を使用すると大抵の場合水が出てきます。

飲み物のボトルを冷蔵庫から出すといつの間にかびっしり汗をかいていますが、これは『結露』と呼ばれる現象によるものです。空気が湿気を含むことのできる許容量は温度によって決まっていて、冷たい空気ほど湿気を保持することができません。保持しきれなくなった湿気(=水分)は、水滴というかたちで水になります。冬場の空気が乾燥していたり、寒い朝に吐く息が白く濁ったりするのは、体温で暖かかい為たくさん水分を含んでいた息が、急速に冷やされて細かい水滴を生み出すためです。春や秋など日中と夜間で寒暖差の激しい季節に霧が発生するのも、暖かい時間帯に空気に含まれた水分が冷やされて水滴が生まれるためです。同様に、冷たい飲み物ボトルの周囲の空気が冷やされて、生まれた水滴がボトル表面に付着するのも結露です。

エアコンは吸気口から空気を取り込み、内部の熱交換器で冷やした空気を送風口から吐き出すことでお部屋の温度を適温に保っています。その際、エアコンの熱交換器も冷たくなるため内部で結露が発生します。これがエアコンから水が出てくる原理です。湿度の高い日本の夏はとくに、結露によってたくさんの水が発生します。

通常、エアコン内で発生した水は、標準搭載されている排水機構によって外へと吐き出されます。自動車の場合は車体の底部から、家庭用エアコンの場合は室外機傍のドレンホース(排水ホース)から順次排出されますが、何らかのトラブルによって排水がうまくいかないと、室内のエアコンから水漏れが発生する原因となります。
      1.エアコンは使うと水が発生する

2.エアコンから水漏れが起こる原因

エアコンは原理上どうしても水が発生するものなので、内部の機器や室内に影響を与えないよう外へ水を吐き出す機能を備えています。そのためエアコンから水漏れが起きる原因は、排水機構に起きたトラブルによる排水失敗が多いです。

またエアコンの室内機と室外機をつなぐパイプは壁に穴を開けて通していますが、このエアコン穴がしっかり塞がっていないことによる雨漏りが原因で水が漏れ出してくることもあります。そのほか、熱交換器の放熱フィンに結露が発生して、排水機構を通らずに水が出てくるといった場合もあるようです。

原因によって水漏れする箇所は変わってくるので、どこから水漏れが起きているかまずチェックしてみましょう。エアコンの送風口からポタポタと水滴が垂れてくるようであれば、排水不良が原因と見て良いでしょう。
      2.エアコンから水漏れが起こる原因

3.エアコンの排水の仕組みについて

熱交換器が結露して生まれた水は、重力に引かれて落ちていきます。これを受け止めるために、『ドレンパン』と呼ばれる平らな受け皿がエアコン内部に設置されています。ドレンパンには緩やかな傾斜が付けられていて、たまった水は傾斜の先にある排水溝へ集められていきます。排水溝に接続されたホースはエアコン穴を通って外へとつながっており、集められた水がそのまま外の地面へと吐き出される、というのが排水機構の大まかな仕組みです。

一連の排水機構のどこかに詰まりがある、破損しているなどで水の流れが止まってしまうと、次々結露して生まれる水を抱えきれなくなって溢れ返り、逆流して送風口などから水が漏れ出すことがあります。エアコンの水漏れ原因を探るには、排水の経路がどこでストップしているかを突き止める必要があるわけです。

4.エアコンの排水を邪魔するエアコンの汚れ

エアコン内部の限られたスペースで排水経路を確保するために、ドレンパンや排水溝はわりとシビアな設計がされています。ドレンパンは浅く、排水溝は狭く、といった具合です。そのため、汚れやゴミは少量であっても排水を妨げエアコンが水漏れする原因になり得ます。

空気を取り込んで吐き出すという都合上、エアコンは空気の汚れにダイレクトに影響を受けます。使い込んだエアコンの前面パネルを開けてフィルターを観察してみるとよくわかりますが、室内で生活する人の汗や皮脂、料理の油、たばこの煙、チリ・埃など、フィルターには実に多種多様な汚れが詰まっています。フィルターだけで濾過できない汚れはエアコン内部にも侵入し、排水詰まりを引き起こす厄介な付着物となりかねません。

またエアコン内の水分によって、カビが発生していることもあります。皮脂や油といった栄養源と、電子機器の排熱で暖かいエアコン内部は、カビが非常に繁殖しやすい環境とされています。カビもまたフィルターや排水機構の目詰まりの原因となったり、エアコンの送風に乗って胞子を部屋の中にまき散らし、アレルギーや気管支を傷めたりする危険性があるため注意が必要です。

水漏れを防ぐ第一歩として、お部屋の空気を清潔に保つことを心がけましょう。日頃から掃除を行って埃が舞わないようにし、定期的に換気をして綺麗な空気に入れ替えることで、エアコンの汚れをある程度防ぐことができます。ペットを飼われているご家庭ではとくに、目に見えない毛やフケ、ハウスダストが飛び交っている可能性が高いので、注意が必要です。カビを防ぐためにも、冷房を使用したあとは2時間程度『送風』モードで運転を行い、内部にこもった湿気を飛ばしておくとさらに効果的です。
      4.エアコンの排水を邪魔するエアコンの汚れ

5.エアコンの水漏れの原因、ドレンホースとは

エアコンの水漏れの原因として最も多いとされているのが、ドレンホースの詰まりです。ドレンホースとはドレンパンの排水溝に接続されている排水ホースのことで、エアコン本体から伸びたドレンホースはエアコン穴を通じて室外へとつながっています。ご家庭で確認するには、一度部屋の外へ出て室外機の付近をチェックしてみましょう。壁に設置されたダクトから伸びる蛇腹状のホースがあれば、それがドレンホースです。

ドレンホースの先端は外に露出しているため、非常に汚れやすい部分の一つです。落ち葉やゴミが入りやすいのはもちろん、虫な内部に侵入して詰まりを引き起こしていることもあります。とくにドレンホースの先端が壁や地面に接触している場合、狭い場所を好むゴキブリやムカデのような虫や小動物にとって絶好の隠れ家となり、そのまま室内機を通じて室内へと侵入して来る場合もあります。ドレンホースの先端は宙に浮いている状態にして、防虫ネットやストッキングで先端を覆い、虫の侵入を防ぐようにしましょう。

ドレンホースの詰まりを確認する簡単な方法としては、室内で冷房を効かせつつ排水される様子を観察することになります。とくに夏場は結露が起きやすいので、排水がきちんとされているのであればすぐに水が出てきます。逆に、冷房を使っても一向に水が落ちて来なかったり、わずかなしずくがポタポタ垂れるだけの場合は、ドレンホースかその先のドレンパンに詰まりが発生している可能性が高いです。

エアコンの前面パネルを取り外せばドレンパンを確認することができるので、ドレンパンにも異常がないようであれば十中八九ドレンホースが詰まりの原因と言えるでしょう。
      5.エアコンの水漏れの原因、ドレンホースとは

6.ドレンホースの掃除方法

エアコンの水漏れの原因がドレンホースにあるとわかったら、いよいよ解決のための行動を開始することとなります。室外からドレンホースを観察して、詰まった異物が見えるようであれば割り箸やピンセットなどを使って異物を取り除くことができます。しかし、ドレンホースは細長く、曲がりくねった構造をしているため、異物がどこにあるか分からなかったり、触れられない場所に詰まっているといったケースもあり得ます。そういった場合に有効な方法を二つ、下記にご紹介いたします。

6-1.掃除機を使う方法

掃除機を使用して、ドレンホース内の異物を吸い込んでしまう方法です。掃除機の先端に細いノズルを取り付けて、ホースの口にしっかり密着させて吸引を開始します。吸引力が逃げないよう、ドレンホースの口を手のひらで覆うか、目の細かい布を巻き付けておくと効果が高いです。

このとき注意したいのが、ドレンホース内には異物のせいで排出できなかった水が残っている可能性があるということです。多くの掃除機は、水を吸い込んでしまうと漏電など故障の原因となるため、異物を吸い込んだ際に掃除機内に一緒に水が入り込まないよう工夫する必要があります。例えば数日間冷房を使用せず、エアコン内部に結露のない状態で吸引を行う、あるいは水が出てきても大丈夫なように、薄手の布などを掃除機のノズルとドレンホースの間に噛ませるなどの対策が有効です。タオルなど厚い布を噛ませると、今度は掃除機の吸引力が下がってしまう可能性があるため、状況を見ながら調節していきましょう。

6-2.ポンプを使う方法

掃除機のほかに、同じように吸引力を発生させるポンプを使用する方法もあります。ドレンホースの異物を取り除く専用の手動ポンプが市販されているので、入手できればそれを使用するのが無難です。手動ポンプであればホース内に水が残っていて吸い込んでしまったとしても故障が起きにくく、ドレンホースの口径に合わせたノズルが付属しているものも多いというメリットがあります。吸引力も掃除機に比べると強いものが多いです。

手動ポンプは自由工作で作る原始的な水鉄砲のような形状をしていて、水鉄砲とは逆にハンドルを引くことで吸引力を発生させます。注意事項としては、ハンドルを押し込むと逆に空気を押し出してしまうという点です。ドレンホースに空気を送り込んだ場合、最悪ホース内の水が逆流して室内に飛び散る可能性があるため、引いたハンドルを押し戻す際はホースからノズルを外すようにしましょう。事故を防ぐために、あらかじめ室内のエアコンをビニールで覆ったり、送風口にタオルを噛ませておいたりするのも良いかもしれません。
          6.ドレンホースの掃除方法

7.エアコンから水漏れがあった場合の確認手順

エアコンから水漏れが発生していた場合、推測される原因には2パターンがあります。『排水不良』と、『それ以外』の理由の2つです。室内で水漏れを見かけたら、まずはエアコン周囲を観察してどこから水が漏れているのかを確認しましょう。

エアコンの送風口からポタポタと水が垂れていれば、排水不良が原因の可能性が高いです。できればここで一度部屋の外に出て、室外機の周囲を確認するとより確実に原因を突き止められます。冷房をつけているのにドレンホースから水が排出された形跡がない場合、どこかで排水がうまく行ってない可能性がさらに高まります。

次に排水経路のどこで流れが止まっているかを確認するために、エアコンの前面パネルを取り外して内部を点検してみましょう。ドレンパンの排水溝に詰まりが生じていないかを確認し、受け皿の排水が問題なくされているようであれば、ドレンホースの詰まりが原因であると特定できます。

またドレンパン、ドレンホースともに詰まっておらず、水がちゃんと流れていっているのにも関わらず原因不明の水漏れが発生している場合、熱交換器の放熱フィンに結露が生じている可能性があります。放熱フィンに結露が生じると、ドレンパンの受け止め範囲から外れている場合があるため、排水機構を素通りして送風口から水が垂れてきてしまいます。

8.その他のエアコンの水漏れの原因

排水不良以外のエアコン水漏れの原因としては、まず前項でも触れた放熱フィンの結露が挙げられます。放熱フィンは本来熱を発散させるものであるため結露のできにくい部位ですが、エアコン内部が過剰に冷えていると放熱フィンにも冷気が伝わって結露が発生しやすくなります。フィルターの目詰まりやひどい汚れなどが原因で空調の効率が落ち、エアコンがフルパワーで長時間稼働することになると起きやすい現象です。内部を掃除して下がった効率を元に戻すと解決できることがあります。

またドレンパンはあくまで受け皿であって水を溜め込む構造をしていないため、非常に浅い造りになっています。エアコンの立て付けが悪くて傾いたりしていると、水が排水溝に流れていかずに受け皿から溢れてしまうことがあります。

またドレンホースが途中で破損していると、そこから入り込んだ雨水が逆流してエアコン内部を水浸しにしてしまう、というケースも稀ながらあると言われています。同様に、施工の段階でドレンホースが長くなりすぎ、途中でたるんでしまうと、そこで水がたまってしまって流れていかず、詰まっているのと同じ状態になってしまいます。排水機構に詰まりがないのに水が垂れてくる場合は、上記のような要因を疑ってみましょう。
      8.その他のエアコンの水漏れの原因

9.エアコンからの排水でベランダが水浸しに

エアコンの水漏れとは少し異なる話になりますが、ドレンホースにまつわるもう一つのトラブルについてご紹介します。ベランダに室外機を置いている場合、ドレンホースからの排水でベランダが水浸しになってしまうといったケースです。

これも夏場によく見られる現象ですが、結露によってエアコン内部に生じる水は思った以上に多いです。エアコンの冷房運転は除湿も兼ねている場合がほとんどですが、除湿は空気を冷やすことによって含まれる湿気を結露させ、水分を空気と分離させて取り除き、乾燥した空気にして送り出す機能です。室内にこもった湿気を結露で次々と水に変えて外に排出しているわけですから、ドレンホースからはまさに無尽蔵に水が垂れ流され続けることになります。地面とは違って染み込んでいかず、水はけの良くないベランダの場合、あっという間に辺り一面がビチャビチャになってしまうことも珍しくありません。

ベランダが水浸しになるのを防ぐには、ドレンホースからの排水をただその辺に捨てるのではなく、しっかりとベランダの排水口へと導いてあげる必要があります。そこで便利なのが、ホームセンターなどで市販されている排水レールです。

排水レールはドレンラインとも呼ばれ、販売しているメーカーによって商品名は違いますが、いずれの商品も簡単に言うと床面に張り付けて設置するタイプの外付け排水溝です。ドレンホースから吐き出される水を、雨どいのように最短経路でベランダの排水口へ導いてくれるため、水たまりが広がってベランダを濡らしてしまうのを防ぐことができます。ベランダの水浸しにお悩みの場合は、ぜひ一度試してみてください。
      9.エアコンからの排水でベランダが水浸しに

10.エアコンの修理はプロに頼みましょう

ドレンホースやドレンパンの汚れ、詰まりが原因で発生するエアコンの水漏れは、原因がはっきりしていて対処もしやすいため、自力で解決することが可能です。しかしそれ以外の原因、例えばエアコンの傾きや、ドレンホースが長すぎてたるんでしまっている、効率の低下による内部の過剰冷却などは、専門知識のない個人の力では解決に限界があります。とくにエアコンの立て付けは、重量のあるエアコンを外して設置しなおすのは非常に労力がかかりますし、電気配線に触れることになるため失敗すると感電や漏電といった危険性もあります。

個人での対応が難しいと感じたら、エアコン修理の専門業者に相談するのも一つの手です。ノウハウと実績のあるプロであれば、エアコンの水漏れの原因をすばやく特定し、適切な対処を施してくれます。自力で対処できると言ってもドレンパンの掃除やドレンホースの詰まりの除去も、高所での作業や機材の準備が必要で何かと大変です。より安心・確実な解決を目指すのであれば、トラブルが起きたら真っ先に相談できるエアコンの『かかりつけ医』を決めておくと、有事の際にもスムーズに動けるかもしれません。
      10.エアコンの修理はプロに頼みましょう

            
                        

まとめ

エアコンの水漏れトラブルの対処法についてここまでご紹介してきました。要点をまとめますと下記の通りになります。

・エアコンで冷房を使うと、内部の熱交換器に結露が起きて水が発生する。

・本来エアコン内部で発生した水は排水機構によって室外へ排出されるが、排水がうまく行っていないと水漏れが起きることがある。

・エアコンの排水は、熱交換器に生じた水滴をドレンパンで受け止め、ドレンホースを伝って外に吐き出される仕組み。

・エアコンは室内の空気中の汚れを溜め込みやすく、ひどい汚れが付着すると排水不良の原因になり得る。

・水漏れの原因として最も多いと言われているのがドレンホースの詰まり。ドレンパンに異常がなく、室外のホースの先端から水が出てこない場合、ドレンホースが詰まっている可能性が高い。

・ドレンホースの詰まりは直接異物を除去するほか、掃除機や手動ポンプを使って吸い出す方法がある。

・エアコンから水が漏れてきた時は、まずどこから水が出ているかを確認し、雨漏りが原因でなければドレンホースが詰まっていないかを見る。

・ドレンホース以外の水漏れ要因としては、エアコンが傾いていてドレンパンから水がこぼれる、フルパワー冷房で放熱フィンが冷えすぎて結露しているなどの原因がある。

・ドレンホースからの排水でベランダが水浸しになってしまう場合は、排水レールを設置してドレンホースからベランダの排水口への排水経路を作ると改善できる場合がある。

・エアコンは高所に設置されている場合が多く、作業には労力と危険があるため、エアコン修理のプロに任せるのも一つの手段。

エアコンから急に水が降ってきたらびっくりしてしまいますが、原理を調べてみるとありふれた自然現象によるものだということがわかります。エアコンは毎日使うものながら、デリケートな家電の一つです。性能を100パーセント発揮させるにはしっかりと計算して設置する必要があり、ほんの少しの異常やボタンの掛け違えで、思いもよらないトラブルの種となることもあります。暑い夏、寒い冬を共に乗り切る心強い味方であるエアコンを、ときには労わり、手入れをしてあげて、今後も末永く使っていきましょう。

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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「エアコン修理」をご覧ください。

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