熱交換形換気扇はお財布の強い味方！快適換気で一石二鳥！

部屋の中の空気を新鮮なものに入れ替える換気ですが、暑い日や寒い日には換気するのもおっくうになってしまいます。
エアコンでせっかく快適な温度にしたのに換気することで不快な思いをしたくないという方もいるでしょう。部屋の温度が変わらないなら換気なんていくらでもするのに、という方もいるかもしれません。
そんな方のために、今日は熱交換形換気扇をご紹介します。

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エアコンは換気をしない。エアコンと換気扇は併用すべきだが…

エアコンは部屋の中の空気の湿度や温度を調節してくれる機械です。
ほとんどの場合、部屋を閉め切った状態でエアコンを使用すると思いますが、エアコンは空気の温度を調節して部屋の中に送り込むことだけをしているので空気を入れ替えるという行為はしていません。

このため、人が生活している部屋の中は閉め切っていることもあって空気が汚れたままの状態になっています。換気扇をエアコンと同時に使用するのは、空気が汚れないように入れ替えながら適度な温度環境の中で生活していけます。

しかし、エアコンと換気扇の併用ですが、1つだけ気になる点があります。
それは換気扇が換気をすることで部屋の中に入ってくる空気の温度はエアコンの影響を受けていないということです。

部屋の外の空気をそのままの温度で部屋の中に入れるので、エアコンは入ってきた空気をもう1度設定された温度にするために起動しなくてはなりません。

では部屋の温度を下げたり上げたりしないように、部屋の中の温度に合わせて換気をおこなう換気扇はあるのでしょうか。その機能を持ったものが、熱交換形換気扇です。

室内の温度に影響を与えにくい「熱交換形換気扇」

では熱交換形換気扇はどういった機能を持っているのでしょうか。

熱交換形換気扇は熱交換器の働きで換気することで外に出ていく熱エネルギーを回収して、その熱エネルギーで外の空気の温度を部屋の中の温度に近づけて取り入れてくれる換気扇です。
熱交換素子という特殊な紙状の板を、隙間を開けて何層も重ねることで冷たい空気と暖かい空気を交差させて部屋の中の温度に近づけています。

熱交換形換気扇を使うことで入ってくる空気の温度は部屋の中とほとんど変わりません。エアコンを使用しながら換気をしても、暖めたり冷やしたりした部屋の温度が変わることがないのです。

Panasonic (パナソニック) 気調熱交換形換気扇 壁掛形 1パイプ式 FY-16ZG1-W

熱交換形換気扇は同時給排式の換気扇

従来の換気扇は主に排気をおこなっています。そのため、換気扇を設置したら給気する場所を確保しておく必要があります。

しかし熱交換形換気扇は熱エネルギーをキープして排気することと、キープした熱エネルギーを使って温度調節した空気を給気することを一緒におこなう同時給排式になっています。

換気扇1つで給気も換気もおこなうので、建物の気密に関係なく換気することもできます。
熱交換形の換気扇は機能的な換気扇といえるでしょう。

熱交換形換気扇を使用すれば電気代の節約にもなる？

エアコンが電気量をもっとも使うのは部屋の空気を温めたり冷やしたりするときです。部屋の空気とエアコンの設定温度の差があるほど、エアコンが使用する電気量は増えて費用は高くなります。

従来の換気扇を使用していると換気をするたびに部屋の中の温度が変わるため、部屋の温度を戻すためにエアコンは電力を使わざるをえない状況になってしまうのです。
しかし、熱交換形換気扇の場合は換気の時点で空気の温度を調節しています。そのためエアコンが温度調節を繰り返す必要がなく、結果的に電気代の節約につながっていきます。

熱交換形換気扇を選ぶ際の注意点

快適な生活を保障してくれる熱交換形換気扇にも注意点があります。
熱交換形換気扇には、温度のみを交換する顕熱交換型と、湿度も同時に交換する全熱交換型があります。
全熱交換型の場合には部屋の中の空気の熱エネルギーを利用して外の空気の温度を変えて給気するのと同時に、まれに汚れたままの空気が熱エネルギーと一緒に換気扇の内部に残ってしまうことがあるのです。

もしこの汚れた空気が新しい空気と一緒に部屋の中に戻ってしまったらどうなるでしょうか。部屋の中が汚れた空気のままの状態になってしまう可能性があります。そのため、熱交換形換気扇を選ぶときは、顕熱交換型をおすすめします。

まとめ

熱交換形換気扇は、部屋の温度を変えることなく快適に換気をおこなってくれる換気扇です。換気の段階で温度調節をおこなっているのでエアコンの負担が少なく、家計にも優しい換気扇といえるでしょう。

ただ、熱交換形換気扇の種類によっては汚れた空気が残ってしまう可能性もあります。導入するのでしたら温度のみを交換する顕熱交換型の換気扇をおすすめしています。種類に詳しくないのでしたら、導入のときに換気扇工事のプロに相談してみてください。