窓の全開は逆効果なの!?換気の効率を上げ嫌な臭いをなくすためには

2021.4.30

窓の全開は逆効果なの!?換気の効率を上げ嫌な臭いをなくすためには

お肉やお魚を焼いた後は臭いが出ますよね。部屋から臭いを追い出そうと窓を最大まで開け換気扇を回しても、なかなか臭いがなくならない……なんて経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

臭いが消えない原因は、換気の効率が悪いからかもしれません。そのため換気扇の手入れをして性能をアップさせる必要があります。そこで今回は、換気の効率についてご紹介します。換気扇の効率を上げるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

換気の効率を上げる方法

すぐに臭いを外に逃がそうと窓を全開にする人も多いでしょう。ですが、実はあまり換気の効率としてはよくはありません。強い風が吹いている場合は、開いている面積が大きければ大きいほど風が入りますが、風が弱い、もしくは吹いていない場合は換気性能を低下させる恐れがあるのです。

空気が入れ替わらないのですが、温度は外に近づくため部屋の中が熱くなったり、寒くなったりします。では、どのようにすれば換気は効率よく行えるのでしょうか?以下で具体的な方法を見ていきましょう。

換気の効率を上げる方法

空気の入口と出口を作る

換気において大事なのは、空気の通り道を作ることです。空気の通り道がないところはよどんでいたりします。よどんだ空気を追い出し新鮮な空気を取り入れるために、空気が入る入り口と出口を作りましょう。

部屋の対角線上の窓を開けることで、部屋の中心が風の通り道になるため、部屋の空気が大きく動き、換気の効率向上効果が望めます。

入口と出口の位置を工夫する

前述の通り対角線上の窓を開けることがベストなのですが、難しい場合もあるでしょう。
その場合は窓の高低差を利用した換気方法がおすすめです。空気は、温度が高ければ高いほど上へ昇り、低ければ低いほど下へ下がっていきます。

この仕組みを利用し、風の通り道を作ることで換気をします。温度差を利用する換気を「温度差換気」と呼びます。この温度差換気は、臭いを追い出すために有効な換気方法のひとつです。

窓の開け方を工夫する

なぜ「窓を全開にしても効率が悪いのか」ですが、その理由は空気の特製にあります。息を吐き出す際に、「ハァ~」と吐き出す場合と「フゥ~」と吹いた場合を比べてみれば分かりやすいと思いますが、空気などの気体は、狭い隙間を通り道としたときのほうが勢いよく入りこみ、出ていくときは広い隙間の方がスムーズに出ていきます。

つまり空気の入口は窓の隙間を小さくした方が勢いよく空気が侵入し、空気の出口は窓を全開にした方がたくさん入れ替えられる、ということになります。

換気の効率を上げるには季節に注目

通り道の他に、湿度も空気が動くためには重要な要素になります。湿度が高いということは「空気中に含まれている水分が多い」ということ。水分が多いだけ重くなり、動きも鈍くなるという仕組みになるのです。

湿度が高くなりがちな夏に換気を行う場合は、できるだけ湿度が低い時間帯に行うと換気を効率よく行うことができるでしょう。

換気を効率よく行うメリット

換気は、1回につき5分~10分の間で行うといいと言われています。その理由のひとつが、長く換気をし続けることで室内の温度が変化してしまい、空気がきれいになっても快適ではなくなるからです。

とくに寒い季節は、冷たい外気を室内で循環させるので、せっかく暖めた部屋を冷やしてしまうことになります。そのため、寒い季節では長時間換気をし続けないよう注意しなければなりません。

ただ、換気の効率をよくすることでダニやカビの発生を抑え、臭いなども素早く追い出すことができるでしょう。また、二酸化炭素などの人体に悪影響のあるガスも外に排出され、新鮮な空気を取り込むことができるので、心身共にリフレッシュする効果もあります。

換気を効率よく行うメリット

換気が不十分だとどのようなデメリットが出てくる?

換気がしっかりできていないと多くのデメリットがあります。

結露が発生する

結露とは、室内の温度と外気の温度の差でガラスに水滴がつく現象です。室内の湿度が高い状態で外気との温度差が激しくなると、大量の結露が発生してしまいます。ジメジメの原因でもあり、カビが発生してしまう原因でもあります。

また、ダニはカビを栄養にして増殖するため、カビが増えるということはダニも増えてしまう危険もあります。

建物の劣化

換気が十分にされていないと、建物の劣化にもつながってしまいます。原因はホコリと湿気によるカビで、部屋の壁や柱などがどんどん悪くなってしまいます。ホコリは部屋を掃除すれば解決できますが、湿気は換気を行わなければなくなりません。換気を行って、湿気をなくす必要があります。

シックハウス症候群

シックハウス症候群

シックハウス症候群は、建物や家材に使われているホルムアルデヒドなどの化学物質を吸い込むことによって発症します。化学物質以外にも、カビや微生物による空気の汚染でも症状が現れることもあるようです。

シックハウス症候群は特に新築の住宅などで多く見られ、めまいや倦怠感、頭痛、湿疹呼吸器疾患などの症状が現れます。

換気を怠ってしまうと以上のような多くのデメリットがあります。換気を行ってデメリットを回避しましょう。

換気の効率を上げるには換気扇を利用しよう

換気を効率よく行おうとしても、ご家庭によっては、窓の対角線上に窓がない場合や高低差がある窓がない場合があるでしょう。そのような場合は、どの家庭にも必ずある換気扇が活躍するはずです。

小さな換気扇ならば、動かしていても中の温度を変える心配がなく、離れた場所にある窓を開けることにより、風の通り道を作ることになり換気を効率よく行うことができるでしょう。

換気用の設備も一度点検してみよう

みなさんのお家の換気用設備はしっかり機能していますか?換気扇は定期的に点検しておくことでさらに効率よく換気ができます。

必要な換気量を維持し続けるためにも、換気設備の定期的な掃除や点検が大切です。換気設備には、ほこりや虫などの侵入を防ぐフィルターがついていることが多いです。定期的にフィルターを掃除することで、空気が通りやすくなり換気量が維持できます。

また、換気に必要なファンやモーター部分がしっかり機能しているかも確認しましょう。変な音がする、異常な高熱を持っている場合は、早めに修理しましょう。もし異常を見つけた場合は、換気扇工事の業者に修理や交換依頼することも有効な手段です。

換気用の設備も一度点検してみよう

まとめ

換気は、心身共に健康な状態を保つ重要な行為だと言えます。しかし、効率よく行えなければ家の中の温度などが快適な状態ではなくなってしまい、かえって不快になるかもしれません。

換気を行う上で重要なのは、空気や風の通り道を作ることです。換気を効率よく行っていただくための手助けに少しでもなることができれば幸いです。住宅内で嫌な臭いが充満しているときには、一度試してみてはいかがでしょうか。

また、どうしても環境の関係で換気能力に問題があるなら、換気扇交換もひとつの手段となります。

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