部屋を換気するのに必要な風量はどれくらい?換気扇の風量を知ろう!

2021.4.30

部屋を換気するのに必要な風量はどれくらい?換気扇の風量を知ろう!

部屋の中と外の空気を入れ替えてくれる換気扇ですが、換気扇を使うからにはよりよい性能のものを使いたいと思いませんか?

よい性能といっても求める内容で変わってくるかと思いますが、気になる性能のひとつに換気扇がどのくらいの風量を持っているかがあげられるでしょう。換気扇の風量が必要最低限に満たされていなければ、導入しても何の意味もなくなってしまいます。
では、換気扇に必要な風量を把握することはできるのでしょうか。
今回は換気扇の風量について調べてみたいと思います。

換気扇に必要な風量を求める方法

換気扇の風量を求める方法には、建築基準法で定められた方法と部屋の必要換気数から求める方法、室内の汚染進度から求める方法があります。

1人当たりの占有面積から求める方法

この計算方法は、建築基準法施行令20条の2第2号に基づいて使用されています。

【必要換気量(㎥/h)=20(㎥/h・人)×居室の床面積(㎡)÷1人当たりの占有面積(㎡)】

という計算式で求められます。

この計算式に使用されている数字の20㎥は成人男子が1時間安静にしているときに必要な換気量を元にしています。また、この数式に使用する占有面積が10㎡を超える場合は10㎡で計算してよいことになっていますので、使用されている計算式の数字はそのまま使って、床面積と占有面積にご自分のお部屋の数字を当てはめて計算してください。

床面積当たりの必要換気量に基づく方法

この方法は、床面積に対してどれだけの換気が必要になるかで必要な換気量を計算する方法です。

【必要換気量(㎥/h)=室の床面積当り換気量(㎥/㎡・h)×室面積(㎡)】

という計算式で求められます。
この計算式では、必要換気量は室内炭酸ガス(二酸化炭素)の許容濃度が0.1%になるように、1人当たりの換気量を30㎥/hとして算出しています。

室内に発熱量がある場合の方法

部屋に変圧器やモーターなどの発熱体がある場合、熱量から換気量を計算します。
換気扇は、換気を行うことで部屋の温度調整を行っています。そのため、部屋の中の温度を保つために必要な換気する風量を計算する方法もとれるのです。

【必要換気量(㎥/h)=3600×発熱量(kw)÷1.2×(目標室温-外気温)】

という計算式で求められます。
計算式の中の発熱量は、設備容量×力率×3%で求められるので、そちらにご自分のお部屋の数値を入力して計算して使用してください。

      換気扇に必要な風量を求める方法

その他の計算式

水蒸気の数値を利用して計算する方法

【必要換気量(㎥/h)=水蒸気発生量(kg/h)÷(1.2×(許容室内絶対湿度(kg/kg)-導入外気絶対湿度(kg/kg))】

ガスの数値を利用して計算する方法

【必要換気量(㎥/h)=100×ガス発生量(㎥/h)÷(許容室内ガス濃度(vol%)-導入外気ガス濃度(vol%))】

塵埃(じんあい)の数値を利用して計算する方法

【必要換気量(㎥/h)=塵埃発生量(mg/h)÷(許容室内塵埃濃度(mg/㎥)-導入外気塵埃濃度(mg/㎥))】

特殊な計算方法ではありますが、水蒸気、ガス、煙などが気になる方はこの方法から換気量を割り出してください。

換気扇の風量は羽の種類で変わる

これまで換気扇を取り付けるときに気になる風量を割り出す計算式をご紹介しました。
では計算して必要な換気扇の風量を知ったら、次はどのような換気扇だったら割り出した風量を提供してくれるのかが気になりますよね。

換気扇の風量は換気扇の羽の種類で変わってくるのです。
シロッコファンという、縦長の細長い板状の羽根が筒状に取り付けられているファンは、風圧は強いですが風量はそこまで多くありません。ターボファンはシロッコファンより風量を多くしたものです。
最も風量を多く稼いでくれるのはプロペラタイプの換気扇です。

      換気扇の風量は羽の種類で変わる

換気扇交換工事はプロへ依頼

換気扇の風量の計算の仕方を覚えて風量に合わせた換気扇の種類を理解しても、実際にどんな換気扇に交換したらいいかわからないという方は多いと思います。頭で理解をしても、実際の換気扇が本当に必要な働きをしてくれるのかはわからなくて当然です。

そんなときは換気扇ごとの特性を把握しているプロに交換を依頼してください。
プロはしっかりと設置する場所に合わせた換気扇を見極めて提案、交換をしてくれます。
自分で計算したり種類を調べて迷ったりしたときは、プロに相談して用途にあった換気扇に交換すると、快適に生活することができます。

まとめ

外の空気と中の空気を入れ替えてくれる換気扇を設置するときには、設置する場所に必要な能力を把握しておくことが大切です。

換気扇の風量が必要なのに、風量の少ないものを設置しても意味がありません。ご紹介した計算方法でしっかりと設置する部屋に必要な換気量を知って、その換気量を生み出せる風量を持った換気扇を導入してください。

どの換気扇がいいか迷ったときにはプロに依頼すると心強いはずです。プロは経験と知識で皆さんをフォローしてくれます。計算してみてわからないこと、換気扇の形や種類など、どんどん相談して、満足のいく換気扇を使って快適に生活してくださいね。

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