その換気扇の設置、本当に必要?設置を検討するときは注意しよう

2021.4.30

その換気扇の設置、本当に必要?設置を検討するときは注意しよう

「なんだかトイレがにおうし、換気扇を設置してみようかな……」もしもこのように思って換気扇の設置を検討したときでも、設置する前に換気扇がそもそも本当に必要なのかを確認してみた方がよいことがあります。

このコラムでは、換気扇の設置やその問題点などをご説明しています。換気扇を設置しようかなと思ったときに注意する点なども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

換気扇の設置場所や種類について

換気扇にはさまざまな種類がありますが、換気扇の設置場所によって違う種類のものを取り付ける必要があります。設置を検討することが多い場所ごとに、その種類をご紹介します。

①キッチン(コンロ)

・一般換気扇
扇風機の羽根のような形状をしているファンがついている換気扇です。壁づけで外の風の影響を受けやすいため、気密性の高い建物や高層階は不向きです。

②キッチン(アイランドキッチン)

・ダクト用換気扇
外気に面してない部屋で使われ、壁に面していない場所でも設置できる換気扇です。風量が安定しているシロッコファンが主についており、気密性の高い住宅にも適しています。天井裏に通したダクトを使って換気します。

③トイレ・浴室

・ダクト用換気扇
先ほど説明した通り、壁に面していない場所でも設置しやすい換気扇です。

・パイプ用ファン
小空間の換気に適しており、壁や天井に埋め込んであるパイプに挿して使用するタイプです。最近では、湿気や人に反応して稼働するようなセンサーがついているようなものもあります

トイレに換気扇の設置が必要か確認してみよう

トイレはにおいもこもる場所なので、窓や換気扇がほしい場所ですよね。ですが、まずは換気扇を設置することが本当に必要なのかを再確認してみましょう。

トイレへの換気扇の設置は工事の規模が比較的小さく抑えられることから、追加設置はしやすいといえます。しかし一度設置を検討するにいたったきっかけを振り返ってみましょう。においやカビなどが理由であれば、それは換気扇の設置以外の方法で解決できるかもしれません。次で詳しくご説明します。

      トイレに換気扇の設置が必要か確認してみよう

ニオイだけなら換気扇設置以外の手段も

もしなかなかにおいが消えないというお悩みがあれば、においの発生源を取り除くことから考えてみてはどうでしょうか。それは壁紙や便器の付け根部分などから発生しているにおいかもしれません。

においの発生源を取り除かないと、換気扇を取り付けたとしてもにおい自体は残ってしまいます。お掃除が行き届いてない場所がないか一度確認してみましょう。

最近の壁紙はにおいを吸収しにくいものや、吸収分解してくれるようなタイプもあります。このようなものに張り替えてみるのもいいかもしれません。

便器の消臭機能についてもどんどん高性能になってきています。換気扇を設置しなくてもこの消臭機能で事足りることもあるようです。何十年も同じ便器を使い続けていたりするのであれば、新しいものに交換してみるのもいいかもしれませんね。

      ニオイだけなら換気扇設置以外の手段も

結露やカビの対策は換気扇設置以外も重要

「湿った空気でトイレにカビが……」こんなとき、換気扇で湿った空気を逃がして結露やカビ対策をしようと考えることも多いでしょう。しかし、カビの対策に換気扇を設置しただけでは問題が解決しないことがあります。

結露が発生する原因として、空気の湿り気だけではなく壁面が冷えていることも挙げられるのです。壁は窓から入った外気の温度が壁に伝わり冷えることがあります。そうすると空気中の水分が冷たい壁面で冷やされて水滴となり、結露が起こってカビが発生するのです。

結露やカビには、まずトイレの寒さ対策をして結露させないようにしましょう。断熱パネルなどで比較的安価で解消させることもできますよ。

      結露やカビの対策は換気扇設置以外も重要

換気扇の設置に関わる問題

問題を解決させる目的で換気扇を設置したのに、逆にさまざまな問題を招くことがあります。ここではその例をご紹介します。

騒音や外気の侵入について

公道近くに換気扇を設置した場合、換気口から外の車の音が入ってくることがあります。
また換気扇を取り付けることで、冬場の冷気が換気扇から入るようになってしまったということもあります。1階よりも2階以上のお部屋の方が風を強く受けやすく、とくに2階のトイレ換気扇などで問題になりやすいでしょう。

ドアの交換が必要になることも

換気扇が正しく稼働するためには、空気の出入りの経路が確保されている必要があります。
お部屋の空気全体をしっかり入れ替えるためには、入口のドアに空気の入口となるスリットがあるタイプが望ましいとされます。換気扇以外に空気の出入口がないとその効果が薄まってしまうので、スリットが無いドアならば交換したほうがよいでしょう。交換しない場合、ドアを少し開けたまま換気扇をまわすなどの工夫が必要になります。

      換気扇の設置に関わる問題

換気扇の設置にかかる費用

換気扇の設置にはどのくらい費用がかかるのでしょうか。自分で設置するような場合と業者に依頼した場合の費用を紹介します。

壁に穴を開けにくいマンションでトイレに換気扇をつけたいという場合は、窓があればそれを利用して簡易型の換気扇をつけることができます。窓枠に取り付けるタイプなので原状回復も比較的容易です。
これは5,000円から10,000円ほどで販売されています。設置も自分で簡単にできるので工賃もかかりません。簡易型なので冬場に冷気が入りやすい、窓の開け閉めが少し面倒にはなるといったデメリットもありますが、まずはこちらを導入してみてもよいかもしれません。

新たに換気扇を取り付ける場合、30,000円ほどから換気扇を設置することができます。換気扇を設置する箇所にもよりますが、外壁の部分に取り付ける場合は比較的安く設置できます。しかし外壁に面していない面に設置する場合は天井部分などにも様々な工事が必要になるため、そのぶん価格が上がります。まずは換気扇設置のプロに見積もりを出してもらいましょう。
費用が安い業者を選ぶのも大切ですが、環境に合う換気扇の設置を提案してくれる会社を選んだ方がよいかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?このコラムでは換気扇の設置についてご説明しました。換気扇が必要かな?と思ったら、まずは本当に必要なのか検討した方がよいでしょう。換気扇を取り付けるよりも効果的な解決法があるかもしれません。本当に換気扇が必要だと分かってから取り付けた方がよいです。設置するときは換気扇の工事などのプロに依頼して、どのような換気扇が合うのか相談し、まずは見積もりをとってみましょう。

換気扇・レンジフード工事を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「換気扇・レンジフード工事」をご覧ください。

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