火を使うキッチンは煙がこもりやすく、換気扇を付ける機会も多いでしょう。高い所にあるためあまり汚れを意識することも少ないかもしれませんが、排気の役割を持つ換気扇はとくに汚れが集まりやすいところです。
しかし高い所にある換気扇の掃除は大変です。そこでフィルターを取り付け、その手間を低減してみてはどうでしょうか。今回は換気扇へのフィルターの取り付け方と、その選び方などを見ていきます。
目次
換気扇フィルターの選び方
換気扇へのフィルターの付け方を見るに当たっては、フィルターの選び方から確認していく必要があるでしょう。
さまざまなメーカーから販売されている換気扇。そのフィルターもメーカーの純正品に限らず100均にて複数枚単位で買える安価なものまで多種多様な製品が市販されています。消耗品である以上つい安価なものに手を伸ばしがちですが、素材や大きさなどさまざまな要素についても同時に検討してみてはどうでしょうか。
大きさ
小さければ付けづらく、フィルターとしての機能を損なってしまうことは想像しやすいですが、大きすぎても固定が不十分になり何らかのきっかけで外れてしまいます。換気扇用のフィルターはサイズを確認してそれに合ったフィルターを選びましょう。
換気扇の大きさは羽根の直径が基準になることが多いです。品番を確認するのが一番確実ですが、品番が分からず羽根の直径を計測しにくい場合は換気扇の取り付けてある穴のサイズ、換気扇の装飾カバーから5cmを引いた値も参考にしてみてください。
素材
フィルターには燃えにくく、かつ空気を通すものを選ぶのが基本です。
とくにキッチンの換気扇にフィルターを取り付ける場合、熱気がフィルターを通る可能性も十分あります。発火を防ぐために難燃性不織布を選択することが確実です。またキッチンフード内の換気扇ファンの場合、プラスチック製の枠は使用できません。かならず金属製の枠に付けられたフィルターを選択しましょう。
交換のしやすさと外れにくさ
矛盾するように見える両者ですが、換気扇フィルターにとってはどちらも大切な要素です。
換気扇フィルターは汚れが溜まりやすく、定期的な交換が必要になります。しかし高い所にあるため力を入れての固定は難しく、しっかり固定してしまうと取り外しに苦労します。ただ一方で、使用中に外れるということも避けたいものです。
換気扇フィルターの固定方法は換気扇自体が純正フィルター取り付けに対応しているものを除けば両面テープで接着することが多いです。しかし両面テープでの固定は高い所で力を入れなければならない、接着面の状況次第(とくに油汚れ)で外れやすくなる、剥がし跡が残りやすいなどさまざまな問題がありました。
そこで近年流行しているのが、協力磁石を使った換気扇フィルターの付け方です。磁石は固定力が強い一方、磁石と鉄部分が引きあう力で固定するため跡が残りにくくものを挟み込むことも容易です。強力磁石自体も100均などで安価に手に入り、交換もしやすくなります。そのため、フィルター交換や取り付けに磁石を使った方法をつかってみませんか。
換気扇フィルターの選び方については過去記事「換気扇フィルターどれを選べばいいの?自分に合った選び方 」でも取り上げています。こちらも是非ご覧ください。
換気扇フィルターの付け方
換気扇へのフィルターの取り付け方として便利な方法は磁石による固定です。換気扇が金属製なら取付けも容易ですが、ここではプラスチック製のカバーを持つ換気扇に、磁石で取り付ける方法を見てみましょう。
もちろんそのままでは磁石が付かないため、最初の交換時には下準備が必要です。
下準備1)換気扇のカバーを外す
まずは換気扇の外枠部分のカバーを外しましょう。
換気扇の外枠は基本的に装飾用のため、上に持ち上げて引っ張るだけで外せることが多いです。ただし古い換気扇はカバーに使われているプラスチックも劣化している可能性が高く、割れないように注意しましょう。
下準備2)カバーを洗浄する
これまでカバーを取り付けていなかった場合、油汚れが多く付着しているでしょう。両面テープ固定の場合も接着の跡が残っている可能性が高いです。このままだと鉄板固定が難しくなるため、中性洗剤などを使ってカバーを洗いましょう。
下準備3)鉄板をカバーに取り付ける
磁石は鉄の部分にしか固定できませんが、マグネットを固定するために片面シールとなった小型鉄板が市販されています。こうしたものを利用して、換気扇のカバー部分に磁石を固定できるポイントを取り付けます。
下準備4)カバーを換気扇に取り付ける
元通りになるよう向きなどに注意しながら、換気扇の外枠のカバーを取り付けます。
見た目には大きく変わらないですが、これでプラスチックの外枠にも磁石が付くようになりました。では、フィルター自体の取り付けについても見ていきましょう。
手順1)フィルターを準備する
交換するためのサイズ・大きさの合った換気扇フィルターを準備します。
手順2)これまでのフィルターを外す
両面テープで固定されているフィルターは、これを剥がします。ほこりなども付着しているため、汚れが落ちないよう注意しましょう。
磁石で取り付けていた場合は磁石を取り除けば固定も外れます。ただしむやみに外すと落下しやすくなるため、順序を考えながら慎重に外していきましょう。
手順3)新しいフィルターを当てる
新しいフィルターを換気扇に一度当ててみて、サイズや固定部など問題ないか一度確認しておきましょう。
手順4)磁石で固定
新しいフィルターを片手で押し当てつつ、鉄板部分に強力磁石を配置してフィルターを固定します。
手順5)換気扇を動作させてみる
換気扇フィルターは回り始めたとき、停止時にそれぞれ力がかかります。これらの力がかかっても落下しないか、何度か付け消しを繰り返して確かめておきましょう。
換気扇にフィルターを取り付けるメリット
ここまで換気扇へのフィルターの取り付け方を見てきましたが、そのメリットは一体なんでしょうか。
掃除が楽になる
フィルターを取り付けていない場合、換気扇の汚れは羽根や周辺部に付着します。とくにキッチンの換気扇の場合、油汚れが目立つでしょう。しかしその性質上、換気扇は高い所にあることが多いです。高い所の掃除は容易ではないためおろそかになってしまうことも多いでしょう。
しかしフィルターを取り付ければ、汚れの大部分はフィルターに付着します。高い所での作業がフィルター交換の作業だけになり、掃除は楽になるでしょう。フィルター自体は高いものではなく、使い捨てできることも大きな魅力です。
換気扇の寿命が長くなる
換気扇の寿命には作動状況や年月のほかに、汚れも関係してきます。フィルターによってモーターなどに入り込む汚れが少なくなれば、そのぶん寿命が長くなることも期待できるでしょう。フィルターの取付けで多少負担がかかる可能性があるものの、汚れによる影響が軽減できるぶん、故障する確率は低くなります。
換気扇フィルター交換にかかる費用
換気扇のフィルター交換をするためにかかるさまざまな費用を、ここでは確認してみましょう。
フィルター本体
フィルターについては100均でも販売されていますが、枠付きのフィルターを検討すると1500円前後が相場となってきます。羽根との間に仕切りがない場合は枠を使ってしっかり固定しなければならないため、こうした枠も使うことを検討しましょう。
なお換気扇にはメーカー純正のフィルターが取り付けられるタイプもあるのですが、こうしたフィルターについては1枚当たり400円から1,500円前後とメーカーによって大きな差が出てきます。こうしたフィルター付き換気扇に交換する際はランニングコストであるフィルターの価格についても検討してみたほうがいいかもしれません。
磁石などの取り付け部品
換気扇フィルターの付け方として磁石を用いた方法を紹介しましたが、こうした部品についても100均で入手できるものがほとんどです。また基本的に磁石は再利用ができるため、最初だけの購入で済むことも多いでしょう。
換気扇のフィルターは価格が安く済む代わりに、掃除の手間を軽減する効果は高いといえます。定期的な交換は負担になる部分もありますが、導入を検討する価値は大いにあるでしょう。
まとめ
換気扇はほこりや油汚れが集中しやすい部分です。かつ高い所にあるため、不安定な体勢で掃除をおこなうことになります。しかしフィルターを取り付けることでその掃除回数を格段に減らすことができ、安全と清潔さを獲得するためのコストパフォーマンスも高いといえるでしょう。
換気扇へのフィルターの取り付け方はけっして難しいものではなく、磁石を使うことでより手軽にすることができます。一度こうした方法を検討してみてはどうでしょうか。
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