換気扇の電気代の料金は何円くらいなの?止めないほうがメリット大!

2021.4.30

換気扇の電気代の料金は何円くらいなの?止めないほうがメリット大!

家の換気をよくして、空気の流れをよくする換気扇。特に湿気のひどい梅雨の時期などは「換気扇を1日中つけっぱなしにしたいなあ……」と思う方も多いではないでしょうか。

でも、換気扇を1日中つけっぱなしとなると気になるのが電気代です。「1日中つけっぱなしなんて電気代がかなり高くなるんじゃない?」と思う方もいるでしょう。しかし、実は換気扇を1日中つけっぱなしにしても電気代は驚きの安さのほか、さまざまなメリットがあるのです。今回は、換気扇の電気代について紹介します。

換気扇の電気代はいくらぐらいかかっているの?

意外と換気扇の電気代というのは生活を送る上で気が付かないことも多いです。主に換気扇を使う場所での電気代は、換気扇を回しっぱなしにしたとすると以下の通りになります。

キッチンの換気扇の電気代

キッチンの換気扇は使う機会も多く、エネルギー消費量も多いとされています。換気扇には空気を直接外に排出するプロペラタイプと、空気がダクトを通って出入りするシロッコタイプがあります。キッチンコンロの上に設置されている換気扇はレンジフードファンと呼ばれていて、料理をした際に発生した臭いや油、煙を吸い込む役割を果たしています。

キッチンの換気扇を1ヶ月回しっぱなしにすると、月額約560円になると言われています。なお、エコタイプのモデルを使うことで消費電力が5Wほどに抑えられた商品を使うと、ひと月あたりの電気代は100円を切ることもあるとされています。

トイレの換気扇の電気代

トイレの換気扇の電気代は非常に安く済むと言われています。トイレには天井や壁に埋め込んだパイプへ差し込んで使用をするタイプのパイプ用ファンと、浴室などに使われるダクト用の換気扇をどちらか使うのが一般的です。

パイプ用ファン(消費電力2Wから3W)を一か月回しっぱなしにした場合の電気代は約40円と格安です。消臭剤を毎回買うよりも格段に安いほか、トイレの臭いを除去する機能を持った換気扇で行うと消臭効果は格段に上がります。

浴室の換気扇の電気代

浴室はカビや湿気など空気がこもりやすく換気扇が欠かせない場所です。特に浴室に窓がない場合、換気扇をつけっぱなしにしているという方も多いのではないでしょうか。お風呂の換気扇は、浴室のすぐ横が家の外となっている場合はプロペラタイプ、浴室が建物の中心となっている場合はシロッコタイプが主に設置されています。

シロッコタイプを1日中回し続けた場合の電気代は約180円になります。最近の換気扇では常時「弱」の設定だと消費電力が1Wを切るものもあり、お風呂の湿気を取れる上にカビが発生する心配も少なくなります。
      換気扇の電気代はいくらぐらいかかっているの?

換気扇は電気代よりもメリットを考えよう

前述の換気扇の電気代を見て「高い!」と感じるか「安い!」と感じるかは人それぞれですが、換気扇を回しっぱなしにすることは大きなメリットがあるのです。
メリットについては後述で解説しますが、「少額の電気代がかかるなあ」と思って換気扇を回しっぱなしにするのを避けることで、それより大きな金額がかかる場合もあります。

換気扇を24時間回したままにするメリット

カビの発生を抑えることができる

特に浴室内はカビが発生する条件が整っているため、換気扇をつけておくことで浴室内に溜まった湿気を外部に逃がし、カビの発生防止に高い効果を期待することができます。「換気扇をつけっぱなしにしなくても、その時々でつければいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、換気扇の効果が発揮されるのはスイッチを入れて稼働している間だけです。

換気扇を切ってたった1時間するだけで、浴室内の湿気はカビが発生する条件を満たしてしまいます。そのため、1日中つけっぱなしにした方がカビの被害を抑えることができるのです。換気扇の電気代もそこまでかからないので試してみるのもよいでしょう。

嫌な臭いが残りにくい

浴室はきれいにしていても使用後の石鹸カスや髪の毛、皮脂汚れから悪臭が発生したり、それが溜まることで排水溝からも悪臭がすることがあります。換気扇をつけていない浴室の場合、その臭いは浴室中に充満して気づいたときに換気扇のスイッチを入れてもなかなか臭いが取れません。

ですが、1日中換気扇をつけっぱなしにすることで、発生した悪臭はすぐに排出され浴室内にとどまることはありません。普段の浴室掃除をした上で換気扇を回せば悪臭を防ぐことができます。

家の寿命を延ばす

木造住宅の柱や基礎の部分にとって湿気は大敵です。湿気があると木材がダメージを負うほか、シロアリの発生に繋がるなど危険です。特に浴室からの湿気は少量であっても少しずつ木材へのダメージが蓄積されていくため、浴室の湿気対策が不十分だと家の寿命を縮めてしまいます。

1日中換気扇をつけっぱなしにすることで、家の湿気を追い出すことができるうえにシロアリの発生の予防にも繋がります。
        換気扇を24時間回したままにするメリット

換気扇を回していないことで起こるマイナスポイント

換気扇を回していないことで起こるマイナスポイントはいろいろとあります。換気扇の電気代を気にした結果、思わぬリスクが発生することもあります。

嫌な臭いが発生する

1日中家を空けた時などに「家の中が臭い…」と感じることはないでしょうか。その主な原因は、カビやバクテリアなどが餌とする有機物を分解する際に出る臭気だと言われています。換気扇が設置されているキッチン・トイレ・浴室は主な嫌な臭いの発生源です。

家族に喫煙者がいる場合などもその発生源になるほか、トイレの場合は排泄物の成分が残りやすい便器や床に加え、壁も臭いの発生源になります。キッチンの場合は生ごみをはじめ、排水溝が臭いの発生源になります。浴室は先述したように石鹸カスや皮脂、排水溝が臭いを発生させます。

換気扇を回さないことでそれらの臭気が蔓延し、気分が悪くなってしまいます。そのため、換気扇を回しっぱなしにすることは部屋の空気のリフレッシュにも欠かせないものとなります。

結露で住宅が痛む

換気が不足することで空気の流れが悪くなると、喫煙者がいる場合タバコの煙が室内に広がり壁やクロスが黄ばむほか、外気温が下がる秋冬を中心に家に結露が発生しやすくなるというリスクが生まれます。このことから、乾燥している秋冬でも換気扇は重要になります。

特に結露が住宅に及ぼす影響は湿気同等に深刻で、窓ガラスやアルミサッシの内側、壁などに起こるとカビが発生する原因になるほか、家の木材を腐らせてしまうこともあります。

さらに、壁に沿って配線がある場合その配線に結露の水滴が入り、漏電や火災に繋がることもあります。換気扇を回さないということはそのような危険性も生まれます。

カビの発生のために人体に悪影響がある

壁や床のカビは発生すると気づきやすいですが、天井のカビには気づかない人も多いです。カビはタイル目地やゴムパッキンなどあらゆる場所に生えますが、天井のカビは上から下へと降り注ぐため、カビの発生に気付かずに過ごすとアレルギーを発症することもあります。そのため、カビが発生しやすい浴室の換気はこまめにするようにしましょう。
      換気扇を回していないことで起こるマイナスポイント

換気扇を使用するうえでの注意点

換気扇とエアコンの組み合わせは要注意

キッチンの換気扇をつけっぱなしにする上での注意点があります。換気扇をつけっぱなしにしたままエアコンを強い風量にすると、エアコンの効きを下げてしまい「エアコンをしているのになんだか暑い……」と感じるほかに、電気代が上がってしまう可能性があります。

そのため、エアコンをつけながら台所に立つときは換気扇の風量設定を下げてからにしましょう。換気扇の電気代の他にエアコンの電気代が大幅にかかることがあります。

設定は「強」より「弱」を選ぶ

換気扇の電気代を気にするのであれば、換気扇の設定を「強」にするより「弱」にした方が電気代を抑えることができます。1日中パワフルに稼働しているとそのぶん電気代がかかるため「弱」での運転をおすすめします。

「弱にするとなかなか湿気が取れないんじゃない?」と思われるかもしれませんが、1日中つけっぱなしにしているのであれば弱設定でも問題はありません。

1日中使う前には試運転をする

長年放置していた換気扇をいきなり1日中つけっぱなしにすると、異音がしたり壊れる原因にもなりかねません。

「換気扇を1日中回そう!」と思った際にはまず「弱」設定で数時間ほど試運転をしましょう。その前には必ず換気扇を掃除して清潔にしましょう。数時間試運転をしても異常が見られなかった場合は、1日中運転をしても問題がないと言えます。
      換気扇を使用するうえでの注意点

24時間換気システムがあればいいわけではない

「家には24時間の換気システムがあるから臭いや湿気は大丈夫!」と思っている方もいるかと思いますが、24時間の換気システムは通常の換気扇とは違い、臭いや湿気の対策にはなりません。

特にマンションなどの窓が少ない建物では換気扇をつけるのは空気汚染を予防するという意味でも重要になります。また、24時間換気システムを作動した場合の電気代より換気扇の電気代のほうが安いと言われています。

換気をするうえでのコツについて

「換気扇の電気代が安いのは分かったけれど、ただ換気扇を回すだけでいいの?」と思う方もいるかと思います。換気扇をつけっぱなしにするだけでも、もちろん換気効果はありますが、より効果を上げたい場合にはちょっとしたコツを覚えるだけで上手な換気ができるようになります。

浴室は密室状態にする

換気扇を回すときは浴室を密室状態にするのがコツになります。もっと空気を取り入れたいからと浴室のドアを開けっ放しにしたまま換気をすると、浴室内の湿度が高い場合は湿気が浴室から脱衣所へ出て行ってしまい、脱衣所にカビが生えやすくなってしまいます。

ドアを閉めたまま換気をすることで換気をすることによって湿気の逃げ道がなくなり、換気扇を通って効率よく屋外に湿気を排出することができます。もし空気を入れ替えたいのであれば、ある程度浴室の湿気が取れてからドアを開けるようにしましょう。

空気が通る場所は清潔にする

お風呂のドアの下部分にある通気口や、換気扇本体などの換気扇使用時に空気の通り道になる部分は清潔にするようにしましょう。せっかく換気をしてきれいな空気を取り入れようとしても、通り道が汚れていることで逆に汚れが広がってしまうことがあります。

特に空気の入り口となる通気口がカビたりしていると、換気をしているのにカビの胞子が舞ってしまい、換気をしている意味がなくなります。換気扇をつけっぱなしにする場合はまず空気の通り道を清潔にしましょう。

換気扇のフィルターの掃除は月に1回程度、本体を取り外しての本格的な掃除は年に1回程度が目安とされています。大掃除や季節の変わり目などに掃除をするとよいでしょう。
      換気をするうえでのコツについて

まとめ

1日中換気扇をつけっぱなしにしても、換気扇の電気代は少額のうえ、多くのメリットがあるので換気扇をつけっぱなしにしている家庭も多いです。換気扇を1日中つけっぱなしにする場合、必ず換気扇本体の掃除をして試運転をした上で行うようにしましょう。

換気扇をつけっぱなしにするのはカビやシロアリの抑制をするので、長い目で見れば換気扇をつけっぱなしにすることでかかる電気代より、カビ取り剤の料金やリフォームの料金を節約するのにも繋がります。また、喫煙者が家族にいる場合はタバコの空気を吸うことによる受動喫煙を抑えることもできるため、そのメリットは非常に多いといえるでしょう。

換気をする上では「浴室を密室にする」「換気扇本体などの空気の通り道を清潔にする」というポイントを押さえることで効率よく換気扇をつけっぱなしにすることができるため、それらのポイントを抑えるようにしましょう。

「換気扇をつけっぱなしにしたいけれど今換気扇が壊れている……」「換気扇の修理をしたいけれど自分ではできない」という場合、換気扇・レンジフード工事のプロに依頼をして換気扇を修復してもらうという手段もあります。換気扇を買い替えるよりもお得に済む場合もあるので、見積もりをしっかりと取って依頼をしましょう。

換気扇・レンジフード工事を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「換気扇・レンジフード工事」をご覧ください。

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