知っておくべき感電の症状|命を守るための感電防止策とは

2021.4.30

知っておくべき感電の症状|命を守るための感電防止策とは

アニメなどで、感電して真っ黒になるシーンを見たことはありませんか?そのような場面は笑いを誘いますが、現実に感電した場合はアニメのようにはなりません。現実の感電の症状は、命にかかわることもあるとても危険なものです。

ここでは、感電したときはどのような症状がでるか、後遺症が残るかもしれないこと、感電を防止するための方法などをご紹介していきます。

感電したときの症状

電化製品などから感電してしまった場合、どのような症状がみられるのでしょうか?感電の症状は電流の大きさによって変わってきます。その電流の大きさと症状は以下のようになっています。

1mA:電流が流れた感覚がある
5mA:電流で痛みを感じる
10mA:耐えることができない痛みを感じる
20mA:体の筋肉が痙攣を起こす。長く続くと死に至る場合も
50mA:呼吸ができなくなり、少しの時間でも死に至ることがある
100mA:一瞬で死に至る

電流の大きさが大きければ大きいほど死に至る可能性が高くなります。電流の大きさがそれほど大きくなくても、時間が長ければ死に至ることがあります。とくに20mA以上の電流だと自力で動くことが困難になってきます。こうなると長い時間電流を浴び続けてしまいますので、20mA以上の電流はとても危険です。電気が心臓を通った場合も危険です。

また、感電の症状はその時の状況で変わってきます。例えば、水に濡れた状態で電流を浴びると体の抵抗が少なくなっているため、受ける電流が強くなり症状も重くなります。

後遺症が残るケースも

感電の症状にはその後後遺症として残るものがあります。感電による後遺症は見た目ではわからないものが多いです。後遺症としては以下のようなことが起こる可能性があります。

・不整脈
感電したことにより、心臓のリズムに異常が生じ不整脈になることがあります。

・末梢血管の損傷
末梢血管とは一般的に手や足の血管のことをいいます。末梢血管に損傷が起きると動脈瘤ができたり、出血したり、血管が狭くなったりします。

・神経障害
痙攣、記憶力低下、頭痛、脳内出血、運動や知覚の麻痺、発汗異常などを発症することがあります。感電から時間が経っていても発症することがあります。

・外傷性神経症
うつになったり、人格が変わったり、睡眠障害になったりすることがあります。

・目や口などの損傷
感電した場所に近い部分が損傷したりします。例えば赤ちゃんが口にコンセントを入れてしまい感電した場合は、口の筋肉の壊死などが起きます。目に近い場合は眼球の損傷を起こすことがあります。

感電から時間が経ってから起こることもあります。感電しても大丈夫だったと油断することのないようにしましょう。

      後遺症が残るケースも

『電撃傷』とは?

電気に関する疾患として、「電撃傷」というものがあります。電撃傷とは、落雷や感電などの電気によって人体の組織が損傷するという疾患のことを指します。

電撃傷で死に至る場合、最も多いのが「心房細動」によるものです。心房細動とは、重度の不整脈で心臓が停止することです。感電の症状で心臓に電気が通ると危険だと述べたのはこのことからです。

もし、感電により心房細動を起こしてしまった人がいれば応急処置が必要になります。心臓マッサージと人口呼吸を行い、AEDがあれば使用します。

      『電撃傷』とは?

感電の防止策

感電の症状は死に至る危険が高いです。感電を防ぐためにしっかりと対策をしておかなければいけません。ここでは、感電を防止するための方法をいくつか簡単にご紹介します。

電化製品にアースを付ける 

アースとは電気を地面に逃がすものです。アースを電化製品につければ、漏電が起きても人体に大きな電気が流れることを防げます。ちなみに、洗濯機などの水回りで使用する電化製品はアースの取り付けが義務づけられています。

プラグやコードの傷みに注意する 

プラグやコードは絶縁されています。しかし、傷んだりするとそこから漏電することがあります。傷んだプラグやコードはすぐに交換するようにしましょう。

水に濡れた手で電化製品を触らない 

水は電気抵抗が少なく、電気を通しやすいです。濡れた手で電化製品を触らないようにしましょう。

感電事故を防ぐ方法については、「感電事故を防止するために!目に見えない電気から自分の身を守るには」にて詳しく取り上げています。ぜひ参考にしてください。

まとめ

人々は現在いろいろな電化製品を使用して生活しています。電化製品はなくてはならないものですが、電化製品を使用していくということは常に感電のリスクを伴うという面があることも理解しましょう。

感電事故を防ぐために、アースを付けるなどの対策をしておきましょう。アースの取り付けは状況次第では個人でできますが、工事が必要になることもあります。電化製品にアースの取り付けを検討しているのであれば、まずは業者へ相談することをおすすめします。

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