【エアコンの漏電】ブレーカーが切れたときは焦らず原因の特定を。

普段通りにエアコンを点けたら、突然ブレーカーが切れてお部屋が真っ暗に……家電を同時にたくさん動かしていたなど、原因に心当たりがないのであれば、エアコンに漏電が発生しているかもしれません。家電製品に漏電が起きたままブレーカーを入れ直すと、お家の電気系統に負担がかかるだけでなく、感電の危険や回路がショートして火災の原因となるおそれもあります。ブレーカーが切れたときは、すぐに入れ直すのではなく必ず原因を特定するようにしましょう。本コラムでは、エアコンに漏電が起きていないかの確認方法をご紹介いたします。

無料で電話相談する!

0120-447-110

24時間365日・日本全国受付対応！お気軽にご相談ください

通話無料

0120-447-110

メールで相談する

エアコンが漏電しているかどうか確認する方法

とくに夜中などにブレーカーが突然切れると、お部屋が真っ暗になってパニックに陥ってしまいがちですが、まずは落ち着いてブレーカーの様子をチェックしにいきましょう。一般のご家庭に設置されているブレーカーが切れる原因には、ブレーカーの種類によって二つあります。

一つは、電力会社との契約アンペア以上の消費電力を同時に使用したことによる、『アンペアブレーカー』の発動。これは例えば電子レンジと掃除機、ドライヤーのような消費電力の大きい家電を一度に使用することで発生しやすいようです。アンペアブレーカーが切れただけであれば、該当する家電の使用を一旦取りやめてブレーカーを入れ直せば元通りに復旧することができます。

問題なのは、アンペアブレーカーではなくもう一つの『漏電ブレーカー』が発動したケースです。漏電ブレーカーは電気系統内での短絡(ショート)や漏電の発生を検知して自動で電気の供給をシャットアウトする安全装置ですが、安全装置が働いたということは安全ではない事態が起きているということでもあります。

したがって、ブレーカーが切れたらまず配電盤を開けてブレーカーを確認し、切れているのがどちらのブレーカーなのかを確認しましょう。アンペアの方だったらブレーカーのスイッチを入れ直して解決です。漏電の方だったら、ここから先は慎重に動かなければなりません。

まず漏電ブレーカーをすぐに入れ直すのは言語道断です。せっかく遮断した電気をまた流せば今度こそ事故につながりかねません。家のどこかで漏電していることが分かったら、次は家のどこの電気回路で漏電が起きているのかを特定しましょう。

配電盤の中には家全体を一括遮断できる元栓のような役割を持つメインブレーカーと、お部屋やフロア、用途ごとの遮断が可能な小ブレーカーが取り付けられています。切れているのがメインブレーカーのみの場合は、まず繋がっている小ブレーカーも全て切ってしまいましょう。

小ブレーカーを全て切り終えたら、メインブレーカーを入れ直しても大丈夫です。これでメインからの電力供給を受けつつも、各部屋側でブレーカーを切って電気を遮断している状態になります。あとは、小ブレーカーを一つずつ入れ直していき、再度メインブレーカーが勝手に切れた時に入れ直していた小ブレーカーが漏電箇所ということになります。

漏電個所が分かったら、その部分の小ブレーカーだけを切ってあとは全て入れ直してしまって大丈夫です。これで漏電している場所以外の電気系統は復旧したことになりました。エアコンの漏電の場合、エアコン専用に小ブレーカーが設置されているケースが多いため、この方法で特定することができます。速やかに修理業者に連絡を入れましょう。
　　　　　　　　

エアコンが漏電する原因は大雨や虫の侵入など

エアコンは壁に空けた穴を通じて室内機と室外機をケーブルでつないでいるため、外から侵入する水や虫などの影響を受けやすい傾向にあります。大雨が降っているときや、夏場の虫の多い時期などに、エアコンダクトや壁穴に隙間があるとそこから異物が入ってきて、配線を傷つけたりエアコンを漏電させる可能性があります。

エアコンの漏電を防ぐには

エアコンの漏電対策としては、電気の通るケーブルを慎重に扱うことが第一になります。有効な対策の例を下記に挙げていきます。

プラグをコンセントにしっかり挿す。埃を溜めない

基本的なことですが、プラグがきちんとコンセントに最後まで挿さっていない状態は大変危険です。プラグの金属部分が通電した状態で露出していると、そこに溜まった埃がショートの原因になることがあります。もちろん人間や他の生き物が触れれば感電して火花が散るおそれもあります。

延長コードは頑丈なものを選ぶ

延長コードの中には柔らかく薄いビニールで被膜された細いものもあります。曲げやすく色々なところに這わせられるため便利ですが、柔らかいため何かに引っ掛けたり家具に押しつぶされると破損してしまう可能性があります。被膜が破れなくても内部で断線が起きたり心線同士が短絡してしまうこともあるため、人通りの多い場所や家具のそばには頑丈なコードを使用しましょう。

雨漏りに注意

天井や壁に亀裂や隙間があり、そこから雨水が侵入するとコンセントに水が触れてショートしてしまうことがあります。大雨の日に壁がじっとりと濡れているお家はとくに雨漏りの可能性があるため注意をしましょう。

アースをしっかりとる

コンセントの下部についているアース取り込み口にしっかりアースを接続しましょう。アースは漏電が起きた際に電流を地面へ逃がしてくれる大切な保安部品です。漏電ブレーカーがあるからと安心せず、アースにも注意を払う必要があります。
　　　　　　　　　　　　

異常を感じたら業者へ依頼

ここまでブレーカーが切れた際に自分で原因を特定する方法をご紹介してきましたが、専門知識のない方が独力で調査を行うには危険がともないます。原因が分かっても、漏電している箇所にうっかり触れてしまって感電するといった事例も珍しくはないと言われており、漏電調査は応急処置に留めておくのが無難です。

電気系統に異変を感じたら、深夜帯などやむを得ない状況でない限りは、できる限り修理業者に相談することをおすすめします。経験豊富なプロであれば、漏電箇所や漏電の原因を安全に特定してくれます。大切な家財を火事や感電から守るためにも、専門家の手を借りることはとても大切です。
　　　　　　

まとめ

本コラムでは、ブレーカーが切れた際の対処法についてご説明いたしました。要点をまとめると下記の通りです。

・ブレーカーが切れたらすぐに入れ直すのではなく、必ず原因を特定する。
・メインブレーカーと小ブレーカーを使って漏電箇所を見分けることが可能。
・エアコンの漏電原因は雨水や虫の侵入、ケーブルの断線などがあり、日頃から漏電防止の対策が必要。
・漏電箇所を特定したらすみやかに修理業者に連絡し、できるだけ自分で触らないようにする。

生活の殆どを電力に依存している現代において、電気が使えない状態は不便なだけでなく心理的な不安や健康面にも影響のある重大なトラブルです。焦ってしまう気持ちを落ち着かせて、冷静に観察して原因を特定することが、安全な復旧への何よりの近道です。

漏電改修を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「漏電改修」をご覧ください。