コンセント増設の費用相場!3種類の工事内容とおすすめの設置位置

2021.4.30

コンセント増設の費用相場!3種類の工事内容とおすすめの設置位置

近年は、スマートフォンやタブレット端末など、家電製品がとても身近な存在になってきました。「充電などに利用したいけれど使いたい場所にコンセントがない……。」とお悩みの方も多いかと思います。

しかし、コンセントが足りないからとタコ足配線をしてしまいますと、火災の原因になってしまうため避けるようにしてください。

コンセントを増設する方法は3種類あります。まずはどの方法で増設をおこなうことができるのか、それぞれ費用はいくらくらいかかるのか見てみましょう。

コンセントの増設工事は3種類

コンセントの増設方法は、大きく分けて3つあります。状況や目的、予算によってどのような工事が適しているかは異なるので、以下を参考に自分に必要な工事がどのようなものかを考えてみましょう。

1.差し込み口を増やす

コンセントの差し込み口が不足しているときは、差し込み口だけを増やすことができます。この方法は電気配線を変える必要がなく、コンセント内部の配線をつなぎ替えるだけの作業なので、簡単な工事で済みます。

ただし、使用可能な電力が増えるわけではないので、複数の機器を同時に使用する場合は容量を超えないように注意が必要です。

2.既存の配線から分岐して増設する

すでにあるコンセントの配線を分岐させ、新しい場所にコンセントを増やす方法です。屋内にあるスイッチから配線をもってくることもできます。

配線の通し方は「壁のなかに配線を通す方法」「壁の外に配線を通す方法」があります。壁のなかに配線を通す場合、状況によっては壁に穴を開けることもあるため、依頼するときにどのような方法で配線するのか聞いておきましょう。

壁の外に配線を通す場合は見栄えをよくするためにケーブルモールなどで覆うことができます。このとき、壁の色に合ったものを選ぶと目立ちにくくなるのでおすすめです。

この増設方法も差し込み口を増やすときと同じように、使用可能な電力は増えません。そのため、分電盤のブレーカーを確認し、電力に余裕のある場所から分岐させるようにしましょう。

3.分電盤から専用の配線を引いて増設する

分電盤の空き回路から専用の線を引いてくる方法です。コンセント専用の配線をおこなうため、消費電力が大きくても問題ありません。電力が大きい家電などを常に利用するという場合は、こちらの工事をおこなうことをおすすめします。

ただし、新しく配線をおこなわなければならないため、工事の時間や費用は既存の配線から分岐する工事よりもかかることが多いです。

これらの3種類の増設方法は、使用できるコンセントは増えますが、契約アンペア数は変わりません。使用する電力が増えてしまうという場合は契約アンペア数の見直しもするようにしましょう。

賃貸でもコンセントは増やせる?

賃貸住宅でコンセントを増やしたいと思っても、勝手に増設することはできません。必ず大家さんや管理会社に連絡をして許可をもらうようにしましょう。簡単な工事で済む場合は許可がもらえる可能性があります。

費用の負担は借主であることが多いです。原状回復の必要があるかとうかも許可を取るときに聞いておくようにしましょう。

2種類のコンセント増設方法と費用相場

コンセントの増設工事にかかる費用相場

コンセントを増設することになったら、気になるのが費用ですよね。そこで、コンセントの増設にかかる費用の相場を調べてみました。

コンセントの口数を増やす工事 …… 3,048円
既存のコンセントから配線を分岐させる工事 …… 6,588円
分電盤から配線を引く工事 …… 15,192円

新築住宅の場合、クロスを貼り終わってからコンセントの増設を依頼すると、配線やクロスの補修が必要になり費用が高くなってしまいます。新築住宅のコンセント増設は必ず打ち合わせの時点で決めるようにしましょう。

※上記の平均価格は、電気工事業者5社のホームページに記載されている料金の平均値を算出したものです。

200Vのコンセントは必要?

エアコンやIHクッキングヒーターなど、200Vの電圧が必要な電化製品を接続することが目的の場合は、200V用のコンセントを設置するようにしましょう。

200Vの電圧が必要な電化製品は、100Vのコンセントにつないではいけません。誤って100Vのコンセントに接続して使用すれば、発火や機器の故障を引き起こすおそれもあります。

200Vのコンセントを増設する場合は、200Vの配線が家に来ているか確認してみてください。電気メーターの上に「単相3線」と書いてあれば200Vが使用できる状態になっています。もし100Vの単相2線しか引き込まれていないようでしたら、分電盤までの電線を張り替える屋外配線をおこなわなければなりません。

200Vのコンセントを使うには以下のようなものが必要です。

  • 200Vに対応しているブレーカー
  • ブレーカーからコンセントへの配線
  • 200V対応の電力計

例えば200Vのエアコンのコンセントを増設したい場合、すでに200V対応の専用ブレーカーがある場合は、コンセントまでの配線とコンセントの設置で使用できるようになります。

どのような工事が必要なのかは家の状態によりますので、200Vの家電製品を使用したい場合は一度電気工事業者に聞いてみましょう。

コンセント増設工事の費用を抑えるポイント

コンセント増設の費用の目安は、増設の内容や増設箇所数、工法や仕上げ、現状などによって変わります。業者によって提案内容が異なるため、複数の業者に見積りを出してもらい、お好きなプランを選びましょう。

複数の業者に見積りを出してもらえば、安い費用でおこなってくれる業者を見つけることもできるのでおすすめです。

コンセントの増設には「電気工事士」の資格が必要

コンセント増設の費用を抑えるために、自分でコンセントを増設しようと考える方がいらっしゃるかもしれません。部品はホームセンターで簡単に手に入りますが、コンセント増設工事をするには「電気工事士」の資格が必要です。

資格のない人がコンセント増設工事をおこなうことは禁じられています。素人の電気工事は家電を壊してしまったり、感電したりする危険性があるのです。最悪の場合、火災を引き起こしてしまうおそれもあるので、安全かつ適切にコンセントの増設工事をおこないたい場合は、電気工事のプロにおまかせしましょう。

コンセントの増設には「電気工事士」の資格が必要

コンセントを増設したほうがよい理由

コンセントが足りないという場合、ついつい延長コードを複数利用してしまいタコ足配線になってしまいがちです。タコ足配線とは、1つのコンセントに複数の電気製品をつなげ、電気を供給することをいいます。

タコ足配線はとても危険だということを知っていましたか。タコ足配線はそのままにしておくと、コンセントに積もったほこりから発火して火災の原因になってしまうことがあります。

容量を超えた状態で使用すると高温になり焼損してしまうおそれがあります。タコ足配線をおこなう場合は使用する機器の電力をチェックして、容量を超すことなく使用しなければいけません。

もしタコ足配線にしてしまうことが多くて不安とのことでしたら、新しくコンセントを増設したほうがよいです。コンセントを増設すれば、安全に電化製品を使用することができます。

コンセントを増設したほうがよい理由

おすすめのコンセントの設置位置

コンセントの便利な設置位置についてご紹介します。コンセントを増設したいけどどこに設置したらよいか迷っているという方はぜひ参考にしてみてください。

洗面所
洗面所はドライヤーやヘアアイロン、電気カミソリなど使用する電化製品が多いです。洗面所が混雑してしまわないためにも、最低2口のコンセントを設置するのがおすすめです。

充電する必要のある電気歯ブラシなどは、収納内にコンセントがあると収納しつつ充電することができます。また、足元にコンセントがあるとヒーターや扇風機、除湿機を設置するときに便利です。

キッチン
抜き差しのしやすい高さでほかの調理器具の邪魔にならないようなところにコンセントを増設すると、必要なときだけ使用するジューサーやフードプロセッサーなどが扱いやすくなります。また、カウンターテーブルがある場合はその付近や床にコンセントがあると、スマートフォンの充電やホットプレートの使用に役立ちます。

寝室
寝室のベッド周りには、電気毛布や布団乾燥機用に足元にコンセントがあると便利です。人感センサー付きコンセントであれば、夜中布団から出るときも足元を照らしてくれるのでおすすめです。また、床と近い場所にコンセントがあると、空気洗浄機や加湿器、扇風機なども置きやすくなります。

まとめ

ご自宅でタコ足配線があるという方は、コンセントを増やすことを検討してみましょう。そのままタコ足配線を放っておくと、火災などの危険性があります。

コンセント増設には、差し込み口を増やす方法と、既存の配線から分岐して増設する方法、分電盤から専用の配線を引いて増設する方法があります。ご家庭の環境や予算に合わせて選んでみてください。

コンセント増設の費用や工事内容について相談や疑問がある場合は、コンセント工事をおこなってくれる業者に一度相談してみることをおすすめします。

ご相談のお電話をいただければ、ご要望に合わせて弊社が業者探しをお手伝いすることも可能です。年中無休のご相談窓口がございますので、お気軽にお電話ください。

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