「200V のコンセントに変更するといいらしいけど……ぶっちゃけ何の意味があるの?」
電気って、わたしたちの生活にあって当たり前で、そしてちょっとした停電で大切さを思い出すのは「空気」と同じような感じがします。
電気は目には見えませんから、使い方がわかっていても、イマイチ理解できないもの。
200Vのコンセント工事の前にまずは100Vと200Vの違いを知っておくことが大切です。
「200Vの電圧に変更するメリットは何?」
「200Vの電圧にすると電気代はどうなるの?」
「200V引き込み工事の費用と流れも知りたい!」
今回は、『200V引き込み工事』を検討されている方が疑問に思うことについてまとめました。
暮らしを便利にする電気をかしこく使うためのヒントにしていただければと思います。
目次
100Vと200Vの違い――「家電の性能をフルに発揮させる」電圧の違い
200Vのコンセントに変更すると、家電の性能をフルに発揮させることができるようになります。
まずは、100Vと200Vの違いをたとえ話をもちいてカンタンにご説明しますね。
100Vと200Vの違いとは電圧の量、つまり電気を押し出す力が違うということです。
“押し出す力”といわれると、「なんのこと?」とピンと来なくなってしまうので、いきなりですが今回は“遠くまで水を飛ばせる水鉄砲”を例にあげて、電圧を考えてみたいと思います!
では、“押し出す力”とは何かを考えるために、ここに赤色と水色、2つの水鉄砲があるとイメージしてみてください。
赤色も水色も、水鉄砲には同じ量の水しか入れられません。
でも、水が出てくる「穴」の大きさが違っています。
赤色の水鉄砲の穴は、“つまようじ“ぐらいのサイズ。
小さいですね。
もう片方の水色の水鉄砲は、大人の人差し指ぐらいの大きさの穴です。
あらら、でっかい……。
さて、どちらの水鉄砲のほうが、勢いよく遠くまで水を飛ばせるでしょうか?
答えは……「赤色の水鉄砲」ですね。
穴が小さいほうが、同じ量の水しかなくても、勢いよく水を発射できます。
これが“押し出す力”による違いです。
専門的なことばを使ってまとめると、小さい穴から飛び出すほうが“水圧が高くなる”から、同じ量の水でも遠くに水を飛ばせるのです。
このように、水圧が高いほうが、水鉄砲の威力が上がる。つまり、性能をフルに発揮できるといえるわけです。
少し強引ではありますが、電圧も上に同じで、高いほうが家電の性能をフルに発揮してくれるのです。
家電の中でもエアコンは、200Vのコンセントが一般のご家庭でも主流になってきました。200Vのコンセントを使えば、エアコンの性能をフルに発揮させられます。
つまり、同じ時間エアコンを使用した場合、いままでより早く「温めたり、冷やしたり」しやすくなるということです。
また、消費電力が大きいエアコンと他の家電を一緒に使うとブレーカーが落ちやすいなら、200Vの電圧への変更がおすすめ。
いままでは、100Vのコンセントが一般家庭の主流ではありましたが、工場などは様々な機器を多く扱うため、余裕を持たせるために200Vのコンセントが利用されているのです。
一般家庭でも200Vは増えてきている
オール電化も広く浸透してきているので、一般家庭でも200Vのコンセントが増えてきています。
あなたのご家庭でも、一部のコンセントは200Vの家電に対応しているかもしれません。
200Vは「単相3線式」と呼ばれる配線の引き込み方で利用できます。従来の100Vのコンセントのみ使用できる「単相2線式」とは、電柱からの配線の引き込み方が異なっています。
「単相3線式」でも100Vと200Vは配線の仕方の違いによって使いわけができます。200Vのコンセントは100Vコンセントと差込口が違う場合も多いですが、どちらの電圧のコンセントなのかを確認するには「テスター」という器械を使って電圧を測定するのが確実でしょう。
「テスター」は個人で購入することができるものではありますが、素人の方が正確な操作をするのは難しいことと思われます。
電圧の測定だけでも、コンセント工事のプロにお任せいただいてかまいません。
もし、現在のお家が100Vしか対応していなくても、ちょっとした工事で200Vのコンセントへ変更できます!
ご家庭のコンセントの電圧を測ってから、200Vの引き込み工事をするかご検討くださいね。
200Vのコンセントを使用する家電には何がある?
200Vのコンセントを使用するのは、エアコンや電子レンジなどです。
消費電力が高めの家電は、性能を発揮しやすくするために200Vが採用されやすくなっている傾向があります。
最近では電気自動車を使用する方も増えてきましたが、実は電気自動車も200Vの充電コンセントを使用されます。
自宅の配線を確認する方法――ブレーカーの見方
「業者に連絡しないで、できるだけ自分でコンセントのタイプを調べたい!」という方のために、素人の方でもできるチェックの仕方をご紹介したいと思います。
家の配線がどのようになっているのか、分電盤のブレーカーを見てみましょう。
「アンペアブレーカー」「漏電ブレーカー」という家の配線全体につながるブレーカーに3本線が引き込まれていれば、それは単相3線式の回路なので200Vの電線がそこまで来ていることになります。その場合ブレーカーは200Vに対応しているということなので、コンセントが100Vであっても工事はとてもカンタンなものです。
ブレーカーからコンセントの配線をちょっといじるだけの工事なので費用もお値打ちです。
また、ブレーカーをチェックする方法だけでなく、軒下に引き込まれている配線ぐあいを見て判別する方法もあります。しかし、素人の方には難しいチェックと思われます。
家の配線がわからなくても、まったく問題はありません。
コンセント工事のプロに、『確認』もお任せください。
200Vにすると電気代は上がるの?
「電圧の大きい製品を使用したら、電気代が上がるんじゃない?」
この疑問はもっともです。
確かに電圧が強くなると電気の量が多くなるので、消費電力は大きくなります。
しかし、電圧が高い製品は100Vの製品に比べてパワフルで能力が高いです。
100Vの場合と使用する環境や状態が変わらない場合、より効率よく使用できるため使用時間も少なくなる、といえます。
ほとんどの場合、200Vの製品を使用しても100Vと電気代は変わらない方が多いようです。
例えば、車の充電をする場合を考えてみましょう。
満タンにするために100Vのコンセントで8時間充電しなくてはいけない……。
一方、200Vのコンセントなら半分の4時間でフル充電完了。
効率の違いがはっきりとしてきます。
エアコンの使用についても同じで、たとえば「27度に部屋を冷やしたい」場合の効率が断然違ってきます。
早く27度に冷やせたら、あとは慣らし運転となるので電気代は100Vのときと比べてそこまで変わらないのです。
このように200Vのコンセントを使うことにはメリットがあります。
100Vのコンセントが無い場合は、200Vへ引き込み工事を検討することがおすすめです。
200Vのコンセント工事の流れ
200Vのコンセントの工事は、多くの場合は短時間で終了する簡単な工事になります。
電柱には必要な3本の電圧線が備わっているので、ちょっとした工事で200Vのコンセントへ変更できるためです。
多くの場合、必要な電線は分電盤までつながっていますので、ブレーカーから200Vのコンセントに変更したい場所までを配線工事をすればいいでしょう。
どこまでの配線工事が必要かは、ケースバイケースです。
軒下まで届いている場合は、分電盤を交換して、分電盤までつなぐ工事が必要です。
もしも軒下まで来ていない場合であれば引き込み工事をする必要が出てきます。
コンセント工事のプロに見積もりを取って確認することをおすすめします。
ただし、電気自動車のコンセントは、特化した専門のプロへ依頼するほうがいい場合があります。最適な業者をお探しであれば、一度ご連絡ください。
200Vのコンセント工事の費用相場
ではこの200Vのコンセントの工事には、一体いくらくらいの費用が掛かるのでしょうか。分電盤からコンセントまでつなぐ場合であれば、一般的には8,000円ほどで切り替え工事ができます。
軒下まで3線式が来ていない場合は、家に引き込む工事が必要になりますが、これは電力会社が行います。
ケーブルの費用や点検口の設置など、家の状態によって必要費用が変わる部分が多くあるので、電気工事店に依頼して見積もりを取ってもらったほうがいいでしょう。
軒下まで来ている場合も必要な工事が家によって異なるので、まずは電気工事店に相談することをおすすめいたします。
200Vコンセント増設工事 | |
項目 | 料金 |
差し込み口追加 | 5,000円~ |
コンセント追加 | 12,000円~ |
200V専用線追加 | 16,000円~ |
200V電力引き込み工事 | 50,000~60,000円 |
まとめ
このコラムでは、100Vと200Vのコンセントの違いや200Vのものを使用するメリットをご紹介しました。電気代が変わらないのであれば、効率がよい家電製品を利用したいですよね。
まずは自宅がどのような配線なのかチェックしてみましょう。そして、200Vのコンセント工事で家電製品を快適に使ってみてはいかかでしょうか。工事する場合は、コンセント工事のプロにお任せください。
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