自宅で電化製品を使用する際、コンセントの口数が足りず困った経験はありませんか?そんなとき、延長コードや電源タップ(テーブルタップ)を使いたくなるかもしれません。
延長コードや電源タップでコンセントの口数を増やせるのは便利ですが、デメリットや注意点があります。中にはすでに、それらの使い過ぎはよくないということを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、具体的にどのような危険性があるのかまではわからない……という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのため、今回は延長コードや電源タップでコンセントの口数を増やす際、どのようなことに気を付ける必要があるのかご紹介します。
また、コンセントの口数を2口から3口に増やしたり、コンセント自体を増設したりする際の注意点についても触れていきますので、コンセント不足に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
コンセントはなぜタコ足配線になりがちなのか
コンセントの口数が足りなくなると、ついタコ足配線をしてしまいがちです。タコ足配線とは、延長コードや電源タップを使い複数の電子機器のコンセントをつないだ状態のことです。このような状態がまるでタコの足のような見た目をしているため、一般的にタコ足配線と呼ばれています。
現代ではひとりでさまざまな電子機器を使用することが多くなっている傾向があります。たとえば、パソコン、スマホ、タブレットなど複数の端末を使い分けている方もいらっしゃるでしょう。ほかにも、自宅で普段使う電子機器をリストアップするとキリがありません。
そのため、部屋のもともとのコンセントだけでは足りなくなりやすい状況なのです。しかし、普段使用しているコンセントが足りないからといって電子機器の使用を減らすのは簡単なことではありません。
こうなると、コンセントにタップを差し込んで複数の電子機器のコードを差し込めるようにしがちです。また、延長コードを使用してコンセントの口数を増やすこともあります。
しかし、タコ足配線で便利になる反面、デメリットも発生します。トラッキング現象というものが発生するおそれがでてくるのです。コンセントにホコリや汚れが溜まることでショートや発火してしまう現象のことを、トラッキング現象といいます。タコ足配線をすると、電子機器のコードが密集して絡まりやすくなってしまいます。そのため、ホコリが溜まりやすい傾向があるのです。
また、コンセントには定格電流というものがあります。定格電流とは、ひとことでいうと、コンセントで使用できる電流の限界値のようなものです。定格電流についてはのちに詳しく説明しますが、タコ足配線をすることでコンセントの定格電流を超えてしまうことがあるため注意が必要です。
コンセントの口数は増やせる
そもそもタコ足配線をする必要がないよう、コンセントの口数自体を増やす方法もあります。たとえば、工事をすることでコンセントを2口から3口に増やすことも可能です。しかし、口数を増やす際、気を付けなければならないことがあります。
先ほど少し触れたように、コンセントには定格電流というものがあります。コンセントの配線は電気が流れることで熱が発生しますが、定格電流を超えて使用すると、配線に過剰な熱が発生し溶けてしまうことがあるのです。
そのため、コンセントの定格電流を超えないようにしなければなりません。コンセントの口数を増やしても、定格電流は増えないため注意が必要です。基本的に日本では、1箇所のコンセントの定格電流は15Aに設定されていますので、この15A以内でコンセントを利用する必要があるのです。
たとえば、同じ場所でコンセントを3口使用する場合、すべての電子機器を合計して15Aまでにする必要があります。15Aを超えてコンセントを使用していると、ブレーカーが突然落ちる可能性が高いです。もしパソコンで大切なデータを扱っている際に電源が落ちたら、データが壊れることもあり得ます。また、パソコン本体がなんらかの被害を受ける可能性もあるでしょう。
以上のように、コンセントの口数を増やしたとしてもむやみになんでも同時接続せず、定格電流に気を付けながら使うようにしましょう。
コンセントは増やす前に分電盤の確認も必要
コンセントの口数を増やせることに触れましたが、コンセント自体を増設することも可能です。コンセントを増設すれば、同じコンセントの口数をなんとか増やして使おうとして定格電流を超える、というようなトラブルは減るでしょう。
しかし、コンセントを増設するにあたっても注意点があります。それは先ほども少し触れたように、ブレーカーが落ちやすくなってしまうということです。ブレーカーとは、配線に容量を超えるような異常な過電流が流れた際、電流を遮断する装置です。
建物の電気は、基本的に分電盤という、電気を分配する装置で管理されています。ブレーカーが落ちた際、分電盤を確認してスイッチを操作した経験がすでにある方もいらっしゃるかもしれません。
この分電盤から、さまざまな用途や場所に分かれて電気が供給されているのです。たとえば、1階用の配線、2階用の配線などのようにそれぞれ分けて電気が供給されているという構造になっています。こうした構造のため、1階でコンセントを増設すると1階用の電気の合計使用量が大きくなりやすいです。
同じ分電盤で配線された場所の電気の同時使用量が一定容量(定格電流)を超えると、ブレーカーが作動して電気の供給がストップしてしまうことがあります。
コンセントを増設することで得られるメリットもありますが、分電盤の容量を超えて電気の供給が停止しやすくなるデメリットもあるということです。
そのため、コンセントを増設する際、分電盤についての知識を持つ業者に依頼して、できるだけブレーカーが落ちにくいような配線にしてもらうとよいでしょう。そして、ブレーカーが落ちないような使い方をアドバイスしてもらうとよいのではないでしょうか。
まとめ
コンセントがタコ足配線になりがちな最大の理由は主に、コンセントの口数が足りなくなることです。延長コードや電源タップを使うとコンセントの口数を増やすことができるのですが、一度にたくさんの電子機器を使用すると定格電流を超えることがあります。定格電流を超えると、漏電や火災が起きるおそれがあり大変危険です。
コンセントの口数自体を工事で増やしたとしても、同じように定格電流を超えてしまう可能性があることは変わりません。コンセント自体を増設しても、電源を供給している分電盤の容量を超えるような使い方をすると、ブレーカーが落ちて電気供給が一時的に止まってしまいます。
コンセントを増設するのであれば、業者に依頼して分電盤の配線を考えてもらったり、電気の使い方について詳しいアドバイスをもらうとよいのではないでしょうか。
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