「あれ…蛍光灯がつかない!?」寿命だけじゃない、蛍光灯の故障の原因

2021.4.30

「あれ…蛍光灯がつかない!?」寿命だけじゃない、蛍光灯の故障の原因

「蛍光管を取り換えたのにつかない!」蛍光灯がつかない原因は、蛍光管だけではないとご存知でしたか?蛍光灯にはグロー管や安定器という部品があり、どちらが故障しても蛍光灯はつかなくなってしまいます。
ほとんどの場合は寿命が故障の原因になりますが、それ以外の原因もあります。今回は蛍光灯がつかない原因と対処についてご説明いたします。

蛍光灯がつかないときにみるべき場所

蛍光灯がつかないときは、蛍光灯の各部が壊れている場合がほとんどです。では、どこをみればよいのか解説します。

蛍光管

はじめにみるべき場所は蛍光管です。蛍光管は光を発している部分なので、異常があると蛍光灯がつかなくなってしまいます。
蛍光管に異常がある場合は寿命が迎えた可能性が高いです。蛍光管の寿命は6,000時間~12,000時間といわれており、およそ2年から4年で寿命がきてしまいます。
この寿命は蛍光灯に使われている部品のなかでも短いほうなので、蛍光管は蛍光灯がつかなくなる原因になりやすいのです。

蛍光管はなんの前触れもなく寿命が来るというわけではなく、寿命が近づいているサインがあります。それは口金(照明器具にはめ込む金属の部分)の焦げ・変色です。長期間使用している蛍光管は口金の部分が黒く変色してくるため、それをみて寿命が近いことが判断できます。

ほかの異常の原因としては単純に接触が悪いだけの場合があります。
蛍光灯を少し動かすだけで簡単に解決できるかもしれません。感電のおそれがあるため、蛍光灯を触るときは電気を消してから作業をするようにしましょう。

グロー(点灯管)

グローとは広く普及しているグロースタータータイプの蛍光灯に使用されている部品で、蛍光管を光らせる役割があります。豆電球ほどの大きさで、照明器具に取りつけられています。

蛍光管を光らせる役割があるため、グローに異常があると蛍光灯は光らなくなります。
異常の原因には蛍光管と同じく寿命が考えられます。グローの寿命は蛍光管の2倍といわれており、頻繁に交換することはありませんが、交換の必要があること自体忘れがちなので覚えておきましょう。

なおラピッドスタータータイプやインバータタイプの蛍光灯の場合はグロー球が使用されていないため、蛍光灯がつかない原因はほかにあります。使っている蛍光灯の種類をみて効率よく原因を突きとめましょう。

安定器

安定器は蛍光灯内の電流を制御し、蛍光灯を安定して点灯させる役割をもっています。この安定器がないと電流が過剰に流れ、蛍光管の故障や回路の焦げなどが発生してしまうため、非常に重要な部品です。

蛍光管にもグローにも問題がない場合は、安定器が壊れている可能性が高いです。
安定器も寿命で劣化するため、蛍光灯がつかない原因になります。具体的には内蔵しているコイルの巻線劣化や絶縁体の劣化、コンデンサの劣化などがあげられます。基本的にそれぞれ単体で交換することはなく、安定器そのものを交換することになります。

このように安定器は内部の部品の劣化が原因で故障することが多いため、目視で故障に気づくことはむずかしいです。劣化してくると異音や異臭がするため、これをもとに寿命を判断するとよいかもしれません。

照明器具

蛍光管をはめ込む照明器具が原因でつかない場合もあります。可能性としては蛍光管に照明器具が対応していないことが考えられます。

蛍光灯には点灯の仕方で、グロースターター・ラピッドスターター・インバーターなどの種類があります。それぞれ互換性がないことが多く、蛍光管と照明器具には決められた種類のもしか使用することができません。

同じ種類の蛍光管と照明器具を組み合わせないと点灯しないどころか、発熱などにつながり火事になるおそれがあるため十分注意しましょう。
      蛍光灯がつかないときにみるべき場所

症状によって原因も異なる

ほとんどの場合は機器の寿命が原因になりますが、症状によってほかの原因が考えられます。

まったく点灯しない

蛍光灯がまったくつかない場合には、次のような原因があります。

定格の電圧が供給されていない
蛍光灯をつけるためには電圧を供給する必要がありますが、蛍光管が必要としている電圧を供給できていないと点灯しない場合があります。

安定器が断線している
初期不良などで断線している場合は点灯しない場合があります。

点灯するが異常がみられる

点灯するが暗い
点灯はするものの少し暗いと感じるときは、次のような原因が考えられます。

周囲の温度が低い
蛍光灯には最も効率よく発光できる温度というものがあり、この温度を下回ると光が弱くなってしまいます。

周波数があっていない
蛍光灯は50~60Hzでの動作を想定しているため、異常な周波数のもとで動作させるとうまく発光できなくなります。

異音がする
「ジー」や「ブーン」という音がする場合は安定器に異常があります。原因には雑音を防止する部品の劣化か、安定器の固定ミスがあげられます。
蛍光灯から聞こえる音のなかには動作に問題のないものもあります。
      症状によって原因も異なる

蛍光灯を復活させる方法

それでは蛍光灯がつかない場合はどうしたらよいのでしょうか。

簡単なチェックから

まずは簡単にできるチェックからしましょう。蛍光管がしっかりはまっているか、使用している蛍光灯と照明器具の種類はあっているかなどは今すぐにでも確認できると思います。

新品に買い換え

蛍光管もはまっており、種類もあっているのにつかないという場合は、照明器具を新品に買い換えてしまうのがよいと思います。ほとんどの場合は寿命が原因であるため、買い替えで直ることが多いです。
もちろん原因の部品が特定できているなら、交換できる部品だけ替えたほうが安く済みます。

電圧や周波数は?

電圧や周波数が原因の可能性がある場合は、個人で調べることはむずかしいため電気工事業者に依頼しましょう。電気工事は個人で行うと違法なものがあります。
            蛍光灯を復活させる方法

まとめ

蛍光灯がつかないと生活がしづらくなり、気持ちまで暗くなってしまいます。ほとんどの場合で寿命が原因になるので、蛍光灯をしばらく替えていないという人は、この機会に点検してみるのもよいでしょう。原因は蛍光管や安定器などいくつか考えられるため、思い切って照明器具ごと取り換えてしまうのもいいかもしれません。

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