照明器具の寿命は?重大な事故が起きる前に交換を!

2021.4.30

照明器具の寿命は?重大な事故が起きる前に交換を!

私たちが何気なく使っている照明器具。「ランプを交換すれば、いつまでも使える」と考える方も多いかもしれませんが、それは大間違いです。
照明器具にも他の電気機器と同じように寿命があります。古くなって劣化した照明器具を使っていると、発煙や発火事故などが起こる可能性もあるのです。電気を使う設備機器である以上、照明器具は安全に利用するための配慮が必要です。ご家庭の照明器具の寿命は大丈夫ですか?心当たりがある方は点検してみましょう。

照明器具本体の寿命は何年?

照明器具の寿命は10年~15年といわれています。ですが、あまり使わない場所や消費電力が少ない場所のものだと15年以上持つこともあります。実際には、20年以上使われている照明器具も見受けられたりするそうです。

絶縁状態が悪くなった照明器具は、漏電事故につながるおそれがあり、照明器具の内部にほこりがたまっていたり配線が劣化していると、発火や発煙を引き起こす可能性があります。漏電遮断器が設けられていない照明器具ですと、広範囲の停電につながることも考えられます。
また、カバーや反射鏡などが古くなると必要な明るさを確保できず、結果的にエネルギーのムダ使いになります。
      照明器具本体の寿命は何年?

ランプの寿命は何年?

照明器具は、利用に伴って電球の劣化が進むため、定期的にランプ交換をしなければなりません。
ランプの寿命は照明器具の種類によってさまざまですが、一般的に白熱電球は1,000~3,000時間、蛍光灯・HID灯は6,000~12,000時間、LEDは約40,000時間であるといわれています。

「フィラメント」と呼ばれる細い部品に電流を流して加熱し、放射熱によって発光させている白熱電球は、電圧と寿命が比例関係にあります。電圧を下げればフィラメントの蒸発量が少なくなるため、明るさは弱くなりますが寿命は長くなります。
一方、蛍光灯やHID灯の場合、適正な使用条件で性能を発揮するように設計されているため、電源電圧が高すぎても低すぎても寿命は短くなります。

蛍光灯は、つかなくなったり、明るさが70%以下となった瞬間をもって寿命とされています。寿命が近づくころにはちらつき、部分発光、黒化などが発生している可能性が高いので、目で見て異常を確認することができるでしょう。

寿命が40000時間、「10年もつ」との触れ込みで登場したLEDの場合も、明るさが70%以下になったら寿命だといわれています。蛍光灯とは違い、ちらつくこともなく、徐々に光度が減少するのが特徴です。
      ランプの寿命は何年?

こんな症状が出たら要注意!

ご家庭で使われている照明器具はいかがでしょうか?寿命が10~15年といわれても、いつごろ購入したのか忘れてしまった、という人もいるでしょう。そんな人のためにも、ご自分でできる安全チェックシートが日本照明器具工業会のホームページに掲載されています。

こちらの安全チェックシートは、日本照明器具工業会のホームページに掲載されているほか、照明器具メーカーのホームページや、製品のカタログ・取扱説明書などにも紹介されています。
こちらを利用して1年に1回は照明器具を点検してみましょう。

安全チェックシートには、
•スイッチを入れても、ときどき点灯しないときがある
•プラグ、コード、または本体を動かすと点滅する
•プラグ、コードなどが異常に熟い
•こげくさい臭いがする
•点灯時に漏電ブレーカが動作することがある
•コード、ソケットおよび配線部品に傷み、ひび割れ、または変形がある

などの点検項目があります。設問に該当する場合の処置手順も記されています。

日々の清掃で劣化を早く知る

照明器具を清掃は、劣化を早く知るためにもとても重要です。また、定期的に清掃すれば、照明器具が本来持っている明るさを維持して点灯するので、省エネルギーにつながります。

照明器具本体やカバーだけでなく、ランプもきれいにしてあげましょう。ランプは点灯による発熱で汚れが付着して落ちにくくなる部分でもあります。ほこりが付着している部分は、ランプから放熱しきれなかった熱が集中するため寿命の低下にもつながります。

安全に掃除する方法

電源は切る
照明器具を清掃するときは、必ず電源を切るようにください。照明器具は放熱しているため、火傷の危険があり、電気が通った状態で行うと感電する危険もあります。

冷めるまで待つ
ランプを清掃するときは、LED以外のランプは消灯してもしばらく電球が熱いので、手で触れる温度になるまで放置して冷やしたほうが安全でしょう。

濡らさないように気を付ける
また、故障を避けるために、乾燥した布を使用するか、固く絞り水分を取り除いた雑巾を用いて水分が入らないように気を付けてください。
                日々の清掃で劣化を早く知る
                

まとめ

普段何気なく使っている照明器具にも寿命があります。見た目には異常がなくても、内部の部品が劣化してきているかもしれません。他の一般的な家電製品と同じように、一定期間が経過したら何の問題がなくても、一度点検してみることをおすすめします。
また、新しい照明器具は、古いものに比べエネルギーの消費量を抑えたものが増えています。
安全や省エネ、地球環境のためという観点からも、長期間使用して寿命が近い照明器具は早めに点検し交換することをおすすめします。

照明工事を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「照明工事」をご覧ください。

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