太陽光発電に代わるか!?家庭用風力発電を始めるメリット

2021.4.30

太陽光発電に代わるか!?家庭用風力発電を始めるメリット

太陽光発電は近年たいへんな人気を集め、自宅の屋根にも太陽光パネルを敷き詰める家が増えました。このような自然エネルギーを電気に変える仕組みは、太陽光発電だけではありません。

近年、日本国内でも注目を集めている「風力発電」をご家庭でもできることをご存知ですか。
風力発電はその名の通り、風を利用して発電をするため、太陽光発電のように天候に左右されにくいといわれています。また夜間であっても風があれば発電できるため注目を集めています。
今回は、まだご存じない方も多い家庭用の風力発電についてご紹介していきます。

風力発電を導入するメリット・デメリット

メリット

・環境にやさしい:地球にやさしい自然エネルギーを使って電気を作っているため、環境に対する副作用がありません。

・昼夜問わず稼働:風があればいつでもどこでも発電することができます。そのため昼夜問わず稼働することが可能です。

・設置場所:日本は特に四方を海で囲まれているため、比較的どこでも風が吹きます。また風力発電は陸海どこでも設置することが可能です。

・無限のエネルギー源:風は大気が移動することなので、地球上からエネルギー源である風がなくなることはほぼないでしょう。

デメリット

・設置場所:日本は山が多く、適切な設置場所を見付けることが難しいといわれています。山頂に設置した場合は、メンテナンスのたびに作業員が山頂まで登らなければならなくなります。

・騒音と振動:風力発電はプロペラを回して発電します。そのプロペラが回転する際に騒音と振動が発生します。

・景観と環境への配慮:風力発電は市街地に設置することができません。そのためどうしても山や自然のある場所へ設置することになります。そうすると必然的に、そこの自然は破壊されて景観がわるくなってしまいます。また鳥類がプロペラに激突するなどの事故も起こっており、生態系にも影響をおよぼすおそれがあります。

このようにそれぞれメリットとデメリットのある風力発電ですが、近年これを小型化させた、家庭用小型風力発電機が注目されています。
      風力発電を導入するメリット・デメリット

風力発電の主要メーカー

Vestas(ヴェスタス)
世界最大手デンマークの風力発電機メーカーです。現在63ヵ国へ風車を納入しています。

Gamesa(ガメサ)
スペインの風力発電機メーカーです。従業員7,000名以上を誇る大手風力発電機メーカーのひとつです。

GEエナジー
米国GEグループが手掛ける風力発電機事業です。55ヵ国以上の国へ30,000機以上の風車を納入しています。

三菱重工
日本最大手の風力発電プラントメーカーです。現在では世界最大手のヴェスタスと洋上風力発電設備専業となる合弁会社を設立し、さらなる発展を目指しています。

家庭用小型風力発電機メーカー

C&F
自動車の部品を世界の大手自動車メーカーへ供給しているアイルランドのメーカーです。風力発電開発に力を入れ始め、EU諸国を中心に納入しています。

Ennera(エネラ)
スペインの鉄道メーカーCAF社から子会社化したメーカーです。日本国内においても設置実績が増えています。

Xzeres(エグザラス)
アメリカの大手小型風力発電機メーカーです。日本支社もある同社は全世界に10,000以上の設置実績があります。

家庭用も含め風力発電メーカーは海外のメーカーが多く目立ちます。
      風力発電の主要メーカー

家庭用小型風力発電機と中規模小型風力発電機の比較

発電容量

家庭用小型風力発電機は、一般的に発電容量1,500Wまでのものを導入されることが多くなり、この程度のものであれば強い風を受けなくても発電が可能です。よって、発電効率も30%以上を達成できることが多くなるといわれています。

一方、中規模小型風力発電機は一般的に5kW~20 kW以上の発電容量を持つことになり、家庭用のものと比べると発電容量が大きくなります。
しかし、家庭用の小型風力発電機器と異なるのは、一定の風速が発電には求められるということです。そのため発電効率はまず30%には届かず、ほとんどは25%程度になるようです。

設置場所

家庭用の小型風力発電機は基本的に、設置場所を自分で決めて設置することができます。設置自体に基礎構築が求められないため、自宅の庭や屋上など、手軽に設置することができることが大きな特徴といえるでしょう。

一方で中規模の小型風力発電は、地上から10mは高さを保たなければ発電効率を満たすような風量が得られません。そのため通常、設置にはメーカーもしくはメーカーの代理業者によって設置されます。

家庭用風力発電機のデメリット

家庭用の小型風力発電機器は、極端に高いところに設置する必要がないため、非常に手軽で便利です。しかし、住宅地によってはかなり密集しているケースもあり、設置している機器の振動が近隣に伝わっていくことも珍しくありません。

これは騒音というほどのものではないものの、比較的振動音や超音波に敏感な人が多い日本では、長期間の運用によって近隣住民とのトラブルに発展する場合もあります。十分な配慮が必要になるでしょう。

設置にかかる費用

自宅の庭などに設置する家庭用の小型風力発電機の場合、おおよそ50~100万円前後の価格であることが一般的です。(ただし風車の直径が16cm以下、受風面積が200平方メートル以下、電気出力規模20kW未満のもの)

ちなみに家庭用ではなく通常の風力発電を陸上に設置する費用は、日本の場合20~35万円/kWとなっています。世界的な平均は11~26万円/kWといわれているので、日本での設置費用は高額であることがわかります。

近年開発が進められている洋上風力発電機の場合は、世界的にみても価格が上がり36~56万円が平均となっているようです。
      設置にかかる費用

まとめ

家庭用の小型風力発電は太陽光発電と同じく、自然エネルギーを活用した発電のため人気があります。しかし、太陽光パネルとは異なる問題点もあるようです。ご家庭に設置する場合はきちんとデメリットを理解したうえで、設置するようにしましょう。また初期費用とメンテナンス費、発電した電力の買取り収益も計算しておくといいでしょう。

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