避雷針だけではダメ！？避雷器の仕組みを理解して雷から設備を守る

私たちの生活空間には電子機器があふれています。パソコンなどには大切な写真データや仕事のデータが保存されています。データだけではなくテレビ、冷蔵庫などの家電などの電子機器もありますが、ある日雷が落ちてしまうとすべてが壊れてしまうかもしれません。

電子機器を雷被害からしっかりと守らねばなりません。そのために避雷器のご利用はいかがでしょうか？
避雷器の仕組みや、よく街で見かける避雷針との違いについて調べてみました。

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はじめに知っておきたい『雷サージ』とは？

雷サージという言葉をご存知ですか？あまり馴染みのない言葉なので、何のことだろうと思われるかもしれません。

「サージ」とは、電気系統などに対して、急に高い電圧が発生する現象のことを指す言葉です。主に使われるのは落雷によるサージ現象で、「雷サージ」と記載されていることが多いです。

サージが発生すると電子機器に過大な電圧が急にかかり、致命的な損傷を与えてしまうことがあります。そうなってしまうと、パソコンなどに入っている大切なデータが消えてしまうかもしれません。そうならないように避雷器を使い、雷での故障がないようにしたいものです。

避雷器とは？

それでは、避雷器（SPD:Surge Protective Device）とはどんなものなのでしょうか。避雷針よりも耳にすることが少ないかもしれませんが、避雷器の仕組みとはどのようになっていて、雷から電子機器を守ってくれるのでしょうか？

避雷器とは、雷が落ちた際に雷の電気が電子機器を通り、壊れてしまわないように新たに回線を作って大地に逃がし、電子機器の故障を防いでくれる道具です。雷の電気は障害物がないものに流れる性質があるので、パソコンなどの電子機器に流れず壊れることをしっかり防いでくれます。

避雷針との違い

避雷器について簡単にご紹介しましたが、よく聞く避雷針となにがちがうのでしょうか。そもそも避雷針とはどのようなもので、避雷針の仕組みとはどのようになっているのでしょうか。

避雷針は地面と空中の電位差を緩和し、落雷の頻度を下げてリスクを減らします。落雷の際には避雷針に雷を当てて、地面へ電流を流し、建物の被害を最小限にしてくれる仕組みとなっています。もちろん、建物内の人間や電子機器などを守ることにもつながります。

そのため、避雷針と避雷器の仕組みはそもそも異なり、守るものも少し違いがあります。避雷器は家電などの電子機器を守り、避雷針は家などの建造物を守るものということになります。

役割の異なる二つですが、どちらか片方だけ設置するのではなく、両者を設置したほうがよいでしょう。たとえば避雷針だけ設置されていても、雷サージの発生に対しては効果がないため、それを抑制する避雷器が必要になるのです。
　　　　　　

避雷器以外の雷サージ対策

避雷器の仕組みについてはわかりましたが、家庭用の設置には資格を持った技術者が必要となるので他にはどのような雷対策ができるのでしょうか？

雷の対策として手軽ですぐにできるのが、コンセントをそのまま使用するのではなく雷ガード機能をもった電源タップを利用することです。雷ガード機能とはコンセントと電子機器の間に避雷器を挟むような仕様といえばわかりやすいかもしれません。

ただし、電源タップを挟んだ電気機器しか守ることができません。「これだけは守らないとならない！」というものを厳選して使用するか、比較的リーズナブルなので、いくつか設置しておくのも手かもしれません。
　　　　　　

まとめ

今回は避雷器の仕組みや避雷針との違いについてご紹介させていただきました。
近年私たちの生活はパソコンなどの電子機器がなければ成り立たないほど生活に密着したものとなり、パソコンは一家に1台ということもなく、家族１人１台の時代になりました。雷の被害も火災だけでなく、電子機器の損傷で高額なお金が発生することもよくある話です。

そうならないため避雷器の利用はいかがでしょうか。雷ガード機能付きのタップだけではやはり限界があり、ノートパソコンを普通のコンセントで充電しながら使っていたら雷が落ち壊れてしまったなんて不幸があるかもしれません。そうならないように避雷器を使っておいた方が、リスクがかなり軽減されるでしょう。

しかし、避雷器の取り付けは専門知識や技術が必要となるため、電気工事の業者に問い合わせてみてください。

電気工事を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「電気工事」をご覧ください。