「電子レンジとドライヤーを同時に使ったら突然、バチン!と音がして停電してしまった…」そんな経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。ブレーカーは、ショートを防ぎ安全に家電製品を使用するためのとても大切な装置です。消費電力の増加やブレーカーの老朽化により、電気の供給が止まってしまうことがあります。
今までよりも多くの電気を使いたいときや老朽化しているときは、ブレーカーを交換するタイミングです。この記事では、ブレーカーを交換する費用についてご紹介します。ご自分に当てはまる内容を確認し、対応してください。
目次
分電盤・ブレーカーの種類と用途
ブレーカーの交換について解説する前に、まずはブレーカーがどういうものかについて簡単にご説明いたします。ブレーカーには「アンペアブレーカー」「漏電ブレーカー」「安全ブレーカー」の3種類があり、用途が異なります。それぞれのブレーカーを1カ所に集約した制御盤が分電盤です。
・アンペアブレーカー
アンペアブレーカーはメインブレーカーともよばれ、3つのなかで唯一、電力会社の所有物のブレーカーとなります。あらかじめ電力会社との契約でアンペア数が決められており、それ以上の電流が流れたときに回路を遮断して、電力の供給を止める制御装置です。
・漏電ブレーカー
漏電ブレーカーは、漏電しているときに作動するブレーカーです。電線の破損や回路のショートなどで電流が外に漏れてしまったとき、感電を防ぐために一時的に回路を遮断して電流を止める安全装置です。
関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力ではアンペアブレーカーがないため、漏電ブレーカーがアンペアブレーカーの役割も兼ねています。
・安全ブレーカー
それぞれの回路に分岐するために付けられているものが安全ブレーカーです。例えば、1つの回線で電子レンジとドライヤーなどを同時に使い、アンペア数が超えた場合、この回線の安全ブレーカーが作動して電流が遮断されます。
電気工事には資格が必要!ブレーカー交換にかかる費用相場
ブレーカーの交換は自分でおこなう場合と交換工事を取り扱う業者に依頼する場合があります。ただし、ブレーカーの交換は『電気工事』に該当し、電気工事士の資格が必要です。電気工事士の資格を保有していない人がブレーカーを交換すると、法的に罰則が科せられる可能性があります。資格を持っていなければ、資格のある登録業者に交換を依頼してください。
業者に依頼したときの費用は「ブレーカーの本体価格」と「交換にかかる作業費」の合計金額となります。それぞれの費用相場は下記のとおりです。
本体価格 | 作業費 | |
アンペアブレーカー | 3,000円~10,000円 | 5,000円~10,000円 |
漏電ブレーカー | 3,000円~10,000円 | 10,000円~20,000円 |
安全ブレーカー | 1,000円~2,000円 | 5,000円~10,000円 |
分電盤 | 20,000円~40,000円 | 20,000円~30,000円 |
その他に、家まで来てもらう「出張費用」や、古い分電盤・ブレーカーを処分する「廃棄処分費用」などが発生する業者もあります。
ブレーカーや分電盤の金額はさまざまで、相場よりも高価なものもあります。しかし、高価なものでなければ性能が悪いというわけではありません。使用する家電製品や必要な専用回線の数、予算などを合わせて、比較しながら選ぶとよいでしょう。
正確な費用を知りたい場合は、事前に見積りを依頼することをおすすめします。見積りをとることで、作業内容や金額の内訳なども確認することができます。弊社であれば、無料見積りをしておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
ブレーカーの交換タイミングとは?
ブレーカーの交換には、いくつかのタイミングがあります。利便性をあげるためだけではなく、トラブルを防ぐためにも重要となりますので、交換するべきタイミングについてもしっかりと理解しておきましょう。
コンセントの電圧を変更したとき
日本では、100ボルトが基本的な電圧となりますが、足りないときは200ボルトに変更することも可能です。ただし、電圧だけを200ボルトに変更しブレーカーをそのまま使用してしまうと、電気がショートしてしまうおそれがあります。火災の原因にもなり大変危険ですので、電圧を変更したときには必ずブレーカーも交換してください。
ブレーカー自体が老朽化しているとき
分電盤やブレーカーの寿命は13年ほどといわれています。まだそこまで使っていなくても、なんらかの故障で修理が必要な場合、使用年数によっては交換したほうがお得になることもあります。
老朽化によって起こる不具合には、電力数は足りているのにブレーカーが勝手に落ちる、あるいは漏電していても落ちないことがあります。ほかにも、発熱や異音がするなどの現象も老朽化している証しです。そのまま使用を続けると、使用している家電製品が壊れてしまうおそれもあります。
13年以上しても問題なく使用できることもありますが、取り返しのつかないトラブルがおきる前に、寿命を迎えたブレーカー・分電盤は早めに交換してください。
契約アンペアの変更をしたとき
契約アンペアを変更したときも、ブレーカーの交換をします。例えば、20アンペアの契約の場合には日本の一般家庭での電圧は100ボルトが基本のため、使用できる電力は下記のとおり2000ワットとなります。
「20A×100V=2000W」
新しい家電製品を購入し消費電力が増え、既存のブレーカーでは対応できなくなった場合に契約アンペアを変更される方が多いです。
2016年から始まった電力自由化によって、電力プランを変えることになった場合なども該当します。契約アンペアを増やすことで電気料金が安くなることもあるため、電力プランの変更を検討されている方も多いのではないでしょうか。
なお、賃貸物件にお住まいの方は、契約アンペアを変更してもよいか管理会社や大家さんにあらかじめ確認してください。
ブレーカーを増設するスペースがないときは分電盤の交換を
エアコンの消費電力はおよそ300~3000ワットです。エアコンのように消費電力が大きい家電製品を使用するときには、消費電力がオーバーしないよう専用回線にする必要があります。
専用回線にするには、ブレーカーが余っているときや増設することができるときは、設置されている分電盤をそのまま使用することができます。しかし、スペースがなく増設が難しい場合は、分電盤ごと交換しなければなりません。
ブレーカーの正しい使い方と設置場所を知ろう
ブレーカーは住宅の電気系統の心臓部ともいえる重要な機器のため、使用方法と設置場所には十分注意が必要です。適切な設置場所としては以下のような場所があげられます。
- 熱の籠らない、周囲に障害物のない場所
- ブレーカーの内部に粉塵や埃の入らない、清潔な場所
- ブレーカー自体のショートの原因とならないよう、湿気の少ない場所
- 小さなお子様の手の届かない場所
分電盤が設置されている場所を頻繁に開閉すると粉塵や埃がたまりやすくなります。漏電につながらないよう、頻繁な開閉は控えましょう。
いたずらにオンオフを繰り返せば、その分スイッチの摩耗は早まります。ブレーカーが落ちたときは、すぐにオンに戻すのではなく、なぜブレーカーが落ちたのか原因を特定してください。単なる家電の使い過ぎであれば問題ありませんが、漏電が発生している場合は通電を再開すると感電の原因となることもあります。
ブレーカーは使用することで摩耗します。定期的に劣化していないかのチェックをしましょう。ブレーカーを交換・設置してから4年前後が点検のタイミングといわれています。定期的な点検を心がけることで、より安全に家電製品を使用できます。
まとめ
老朽化やアンペアの契約変更など、ブレーカーを交換する理由にはさまざまなものがあります。ブレーカー交換は電気工事士の資格が必要となるため、交換するときには業者へ依頼しましょう。
希望どおりに対応してもらうためには、業者へ依頼する前には、見積りをとったり、作業内容を確認したりすることが大切です。
弊社であれば無料見積りはもちろん、現地調査もしております。ご状況にあわせて対応できるよう、ご依頼前のご相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
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