豊富なカラーバリエーションのあるVVFケーブルですが、なぜそんなにもカラフルなのかご存知ですか?
実はこのカラーバリエーションの豊富さにはきちんした意味があったのです。
なぜカラーバリエーションが豊富なのかを知れば、納得できるというだけでなくケーブルの配線を敷きやすくなるはずです。
今回はその真相と接続方法、そしてVVFケーブルを配線する際の注意点についてご紹介していきます。
目次
VVFケーブルは屋外で雨ざらしでも大丈夫なのか
露出したVVFケーブルは通常、天井裏などの完全に日光が当たらない場所に配線するものです。露店の屋台などで短期間仮設する場合などの一時的な使用を除いては、原則として屋外に露出しての配線工事をしてはいけません。
ビニル絶縁ケーブルは直射日光に弱いため、数年で被覆がひび割れ、雨水などが内部へ浸透してしまいます。そうなることによって絶縁の劣化を引き起こすのです。
もしVVFケーブルを屋外で使用する場合は、電線管などを使って保護し、直射日光や雨水を避けましょう。
VVFケーブルの色分け
VVFケーブルの色は、グレーだけではなく赤・青・黄色など様々なカラー展開があります。
一般的にグレーのものが用いられることが多いですが、保安電源を持つ施設の場合、一般回路はグレーのケーブルにして、保安・非常回路は黄色や赤のケーブルというように色分けをすれば、電源種別の判別がしやすくなります。
様々なカラーがあるのは、このように電源ごとにケーブルを色分けすることによって、工事やメンテナンスをする際に誤って本来とは違うケーブルを切ってしまったり、繋ぎ間違えるといったトラブルを防ぐのです。
もしVVFケーブルを屋外で配線する場合も、同様に色分けすると便利です。
VVFケーブルの接続と敷設方法
VVFケーブルを屋外に配線してはいけないことは理解したけれど、では屋内で配線するときの接続はどのように行うべきなのでしょうか。
VVFケーブルは接続方法にも注意点がありますので、ご説明します。
差し込みコネクタの危険性
一般的に、VVFケーブルの接続はリングスリーブを使用した圧着接続が行われています。
最近では手軽に接続作業を行うことができる「差し込みコネクタ」なども目立っています。
しかし差し込みコネクタでの接続は、差し込んだVVFケーブルに張力が与えられたり、差し込み不良があると、絶縁抵抗が大きくなり発熱、火災の原因となるリスクがあります。
ケーブルを束ね過ぎる危険性
VVFケーブルは、天井の設けられている空間であれば、電線管などに入れなくてもいい「天井転がし」による敷設が多くあります。
何十本ものVVFケーブルが敷設されるため、多くのケーブルを一括で結束することになります。しかし、注意したいのが、あまりに多くのケーブルを束ねてしまうと、放熱性が悪くなり許容電流の低下を引き起こします。
また束ねたケーブルの内部に閉じ込められたケーブルは放熱することができずに、発火するおそれもあり危険です。ケーブルを束ねる場合は、きるだけ少ない本数で束ねるといいでしょう。
VVFケーブルの寿命と使用場所の規制
通常VVFケーブルの寿命は、20年から30年といわれています。
しかし、屋外や許容電流を超過する量の電流を流すなどすると、寿命は短くなります。
先述した通り、原則VVFケーブルは屋外に配線してはいけません。
VVFケーブルは直射日光に弱いため屋外の日光が当たる場所や雨にあたる場所などへは配線することができません。ケーブル劣化による漏電、火災事故につながる恐れがあります。
VVFとVVRは何が違うのか?
VVFケーブルと同じ、600Vビニル絶縁シースケーブルでも「VVR」というものがあります。VVFとVVRの違いは一体どこにあるのでしょうか。簡単に説明していきます。
一番の違いはその形状にあります
VVF:Vinyl insulated vinyl sheathed Flat-type cable
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形、つまり平たい形状をしています。
VVR:Vinyl insulated vinyl sheathed Round-type cable
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形つまり丸い形状をしているのです。
VVRは、VVFと同じようにビニル絶縁体の外側をビニルシースで覆った構造をしており、その形状以外はVVFとほとんど変わりありません。
しかし丸型形状であるため、内部に介在物が入っています。ケーブルの被覆を剥く場合は介在物の処理が必要となります。
またVVFケーブル同様、屋外での配線は原則してはいけません。
まとめ
VVFケーブルについてご理解いただけたでしょうか。
今回ご紹介した中で最も重要な事項は、露出したままのVVFケーブルを屋外で配線してはならないということです。
もちろんそれ以外にも十分な注意は必要です。大きな電流を流す場合はその分、リスクも上がります。
ケーブルの劣化や電気器具の異変、メンテナンスなど、些細なことでも勝手な自己判断は大きなトラブルの原因にもなります。
必ず専門業者に相談するようにしましょう。
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