VVF用ジョイントボックスというものをご存知ですか?電気工事において使用される電材の一つなのですが、耳馴染みのないものかもしれません。しかし、私たちの知らない所で私たちが安全に電気を使うために役立っているものなのです。
今回はそんなVVF用ジョイントボックスについて紹介します。
目次
VVF用ジョイントボックスとは?
そもそもジョイントボックスとはケーブル工事に使うもので、ケーブルや電線の接続・分岐を行うものであり、中継地点や端末としての役割を果たすものです。
配線の接続以外にも電線の引き出し、コンセントやスイッチの取り付け、電話配線の取り出し、照明器具の取り付けなど様々な場所で使用されており、電気設備工事の材料として数多く使用されています。
VVF用ジョイントボックスとはそのなかでもVVFケーブル用に使用されるジョイントボックスのことを指します。ボックス内部でVVFケーブルを相互接続するために使われます。ケーブル同士の結線作業の後に裸のケーブルを保護するために使います。
VVF用ジョイントボックスには台座を造営材に固定しカバーを接続部に被せて台座に固定するタイプと、接続部に被せるだけのタイプがあります。
なぜジョイントボックス内で結線するのかというと、接続機器の不具合を防ぐためです。ジョイントボックスなしで結線しても基本的には結線はしますが、それでも差し込みが甘いことはあります。その場合、不具合がおきますが、中でも最も危険なのが結線部分の異常発熱によって起こる火災です。
ジョイントボックスがなくてグラスウールなどに埋もれた状態ですと、熱がこもってさらに過熱、発火する恐れがあります。そのような状態の結線部分が可燃物に接するとそこが火種になります。
他にもジョイントボックスを付けることで、ねずみがVVFケーブルをかじってしまうのを防ぐことができます。
明工社 VVF用ねじなしジョイントボックス 5分岐 結線完了表示付(標準色 青)
ジョイントボックスに使うVVFケーブルとは?
VVFケーブルとはVinyl insulated Vinyl sheathed Flat-type cableの頭文字をとった名称のケーブルです。600Vビニール絶縁ビニールシースケーブル平形のケーブルで、ビニール被膜の外側をビニールシースで覆っただけの単純構造のケーブルです。
VVFケーブルは、低圧屋内配線で非常に多く使用される電線で15A程度までの照明・コンセント回路への電源供給用に一般住宅、商業施設、公共施設など様々な建物で普及しています。
その特徴として耐候性が優れており、長い年月の使用に耐えられる点と線芯(導体に絶縁を施した一本一本の絶縁電線)の識別が絶縁体の色によってできるので工事が容易な点が挙げられます。
2芯・3芯・4芯の3種類が生産されており、2芯と3芯を使い分けて配線工事を行います。
ELPA VVFケーブル 1.6mm^2*2芯 5m VA-5AH
VVF用ジョイントボックスはついてなくても大丈夫?
VVFケーブルを結線する場合、VVF用ジョイントボックスは必ずつけるようにしましょう。内線規程でも3165-5において「キャビネット、アウトレットボックス又はジョイントボックスなどの内部で行うか、又は適当な接続箱を使用して行い、接続部分を露出させないこと」と規定されています。
例外として差し込みコネクタがボックスと一体型となっている製品を使用する場合は、ジョイントボックスが不要なようです。
VVF用ジョイントボックスの商品による違い
VVF用ジョイントボックスの商品による違いはもちろんあります。
商品によって施工の簡単さや結線数の多さ、自己消火性、様々な方向から配線できる、防水機能が付いているなどそれぞれ特徴をもったものがあります。
電気工事に使われるボックス
VVF用ジョイントボックスの他にも電気工事の際に使用されるボックスが他にもあるので紹介します。
アウトレットボックス
アウトレットボックスは基本的にはジョイントボックスと同じものになります。
しかし、電気工事の業界ではジョイントボックス=VVF用ジョイントボックスという認識があるため、アウトレットボックスはVVFケーブル以外に使われるジョイントボックスという認識があるようです。
プルボックス
プルボックスはアウトレットボックスとほぼ同義です。両者の違いはアウトレットボックスにはJIS規格がありますが、プルボックスにはJIS規格がありません。簡単にいうと、サイズの種類が豊富なのがプルボックスです。
電線敷設が困難な場所にプルボックスを多数配置したり、高圧ケーブルを接続する際に使用したりします。
コンクリートボックス
コンクリートボックスもアウトレットボックスと同じ役割を果たしますが、コンクリート打ち込み専用に使われます。
スイッチボックス
スイッチボックスはスイッチ・コンセントの取り付けに用いるボックスです。
まとめ
日常生活において、VVF用ジョイントボックスについてそれほど考えることは無いかと思います。しかし、確実に私たちの生活に必要不可欠なものでもあります。もしも、施工不良などでジョイントボックスが取り付けられていなかった場合、安全面を考慮し、早急に取り付けることをおすすめします。
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