BSデジタル放送を詳しく解説!アンテナ設置でテレビをもっと楽しむ
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BSデジタル放送では、地上波とはまた違う内容のテレビ番組を楽しむことができます。そのBSデジタル放送を見るには、BSアンテナを設置しなければなりません。
なぜなら、BSデジタル放送は衛星のからの電波をアンテナで受信することで視聴できるものだからです。今回はBSデジタル放送とはどんなものか、BSアンテナを設置するにはどうすればよいのかをご紹介していきます。
BSデジタル放送ってどんなもの?
現在もっとも広く放映されているのは、地上からの電波による地上デジタル放送です。それに対してBSデジタル放送とは、宇宙に飛ばされている、テレビ放送専用の衛星からの電波を使った放送のことです。ここでは、BSデジタル放送の特徴と、放映されているチャンネルについて見ていきましょう。
特徴1:映像がきれい
かつてのアナログ放送に比べ、BSデジタル放送は非常に高画質な映像を楽しむことができます。テレビをはじめとしたディスプレイでは、走査線というものにそって光が動いており、この走査線を重ねたものが、私たちが見る映像となります。
BSデジタル放送ではこの走査線の数を増やすことで、よりきめ細やかな映像の表現が可能となっています。そのため、きれいな映像が楽しめるようになっているのです。
特徴2:音質がよい
BSデジタル放送の音声は5.1チャンネルサラウンド方式を採用しています。そのため、6つのスピーカーを用意すれば、前後左右からの立体的な音響を楽しむことができます。たとえそこまでの設備は用意せずとも、CDと同じような高音質で、臨場感のある映像と音響を楽しむことができるでしょう。
BSデジタル放送で見られるチャンネル一覧
BSデジタル放送には、無料と有料のチャンネルがそれぞれ存在します。無料のチャンネルは、TBSや日テレ、フジテレビなど、地上波の番組も放送しているようなチャンネルがおもになります。ただし、番組表はことなるため、BSにしかないような番組を楽しむことができるかもしれません。
有料チャンネルは、個別に契約して月額を支払うなどして視聴が可能になるチャンネルです。例として、以下のようなチャンネルがあります。
・WOWOW
・BSスカパー!
・BSアニマックス
・J SPORTS
・BS釣りビジョン
・ディズニーチャンネル
全体的に地上波よりも専門性が高かったり、ある1ジャンルに特化した内容をチャンネル単位で放映したりしているのが、BSデジタル有料チャンネルの特徴です。趣味にあいそうなチャンネルがあれば、ぜひ契約して視聴してみてはいかがでしょうか。
BSデジタル放送の視聴にはBSアンテナ設置が一般的
BSデジタル放送を視聴するためには、衛星の電波を受信するBSアンテナをご自宅に設置するのが一般的です。まずは設置するための条件に、ご自宅が該当するかどうかをチェックしてみましょう。
アンテナを設置できる条件
BSアンテナはどこにでも設置できるわけではありません。きちんと電波が拾えるように設置するには、いくつかの条件があります。その条件とは、以下のとおりです。
・設置場所が南西を向いていること
・南西方向に障害物がないこと
BSデジタル放送の電波を発している衛星は、日本から見て南西方向に飛ばされています。そのため、電波を拾うためには、アンテナを衛星の方向である南西に向けて設置しなければなりません。
また、電波は建物や植物などの障害物があると吸収されてしまい、アンテナに届くまでに弱くなってしまいます。そのため、アンテナの向く方向に余計な障害物がないことも、設置の条件となります。
以上の条件を満たしていることが多いのが、ベランダです。そのため、BSアンテナはベランダに設置されるのがもっとも一般的な位置となっています。くわえて、BSアンテナからの電波を拾うためには、以下の条件も必要になります。
・テレビにBSチューナーが内蔵されていること
アンテナで受信した電波は、そのままテレビに映像として出力されるわけではありません。各家庭のアンテナからテレビにデータを届けるための形であった信号を、テレビの映像として映せるよう、事前に変換する必要があります。
その変換の役割を担うのがBSチューナーです。近年のテレビであればBSチューナーが内蔵されていることが多いですが、一度マニュアルなどで確認をしてみましょう。もし内蔵のBSチューナーがない場合は、外部から接続してください。
アンテナの購入先・市販価格
BSアンテナは家電量販店のほか、ホームセンターや通販などでも市販されており、誰でも購入することができます。値段は大きさによっても変わりますが、45cm口径の45型であれば、5,000円~10,000円程度が相場になります。
アンテナの大きさは受信の感度にかかわるポイントですが、ひとつの家庭で使うものであれば、45型を取り付けるのが一般的といえるでしょう。
条件に該当しない……でもBS放送を見たい場合は?
賃貸に住んでいたり、ベランダが南西を向いていなかったりなど、お住まいの条件によっては、アンテナを取り付けるのが難しいという場合もあるかもしれません。もしアンテナが取り付けられない場合には、インターネットの回線を利用したケーブルテレビの加入を検討してみてもはどうでしょうか。
BSデジタル放送はケーブルテレビでも配信されているため、アンテナを用意するのと変わらない内容の番組を楽しむことができます。また、戸建てにお住まいの場合は、壁や屋根にアンテナを取り付けるという手段もあります。
もしアンテナがうまく取り付けられそうにない、という場合は、業者に相談をしてみるとよいかもしれません。どのようなところに相談すればよいのか、次章でご紹介していきます。
BSアンテナ設置工事の依頼先
BSアンテナの設置工事を依頼先には、ホームセンターやリフォーム会社などいくつかの選択肢があります。ここでは、それぞれの依頼先のメリットやデメリットを見ていきましょう。
1.家電量販店
家電量販店ではアンテナの販売だけでなく、アンテナの取り付け工事の請負もおこなっています。アンテナを購入してそのまま依頼ができるので、非常に手軽な方法のひとつといえるでしょう。大きな量販店であれば、さまざまな支払い方法にも対応しており、安心感もあります。
ただし、夏場などのエアコンが必要なシーズンは、工事担当者がそちらの対応に追われてしまい、人手不足による対応の遅れが出るかもしれません。また、受付が工事に関しての知識を持っていないために、工事担当者に対して、正確に要望が伝わらないということもあるようです。
2.ホームセンター
ホームセンターでも、家電量販店と同じようにアンテナの取り付け工事を請け負っています。しかし、ホームセンターは専門の知識や経験を持つ担当者が少ないがゆえに、工事の品質が低かったり、工事の内容によっては対応できなかったりすることがあるようです。ホームセンターによる対応は、DIYの代行のようなイメージを持っておいたほうがよいでしょう。
3.リフォーム会社
ご自宅のリフォームを同時に考えているのであれば、リフォーム業者にアンテナの設置も同時に依頼してしまうのもよいかもしれません。リフォーム業者ではあれば、工事の資格を持った人間が対応することができるため、足場を組んだ本格的な作業や、壁の中への配線の引き回しなどの作業もまかせることができます。
ですが、電気工事の担当者とはいえども、アンテナの知識には乏しい場合があります。ときにはリフォーム業者のほうでアンテナ業者に外注するケースもあり、その場合は別途手数料が発生することもあるようです。一度アンテナ工事の経験なども含めて相談をしてみるとよいかもしれません。
4.アンテナ専門業者
桶は桶屋というように、アンテナのことなら、やはりアンテナの専門業者にまかせるのが一番失敗の少ない、確実な方法です。お住まいの環境にあわせて、どのような施工が適しているかの判断もできるため、最適な工事方法を選ぶことができるでしょう。
ただし、アンテナを専門に請け負っている業者は比較的数が少ないことが、ひとつのデメリットといえます。また、現状地デジ移行時に参入した企業が多いため、古い住宅での施工になれていない可能性もあります。
まとめ
BSデジタル放送は、各家庭に発せられている衛星からの電波を、BSアンテナで受け取ることによって視聴するテレビ放送です。有料チャンネルを契約するなどして、地上波とは一味違った内容の番組を楽しむことができるでしょう。
ただし、電波を受け取るのに必要なBSアンテナを適切に設置するためには、いくつかの条件があります。そのため、専門業者などに設置を依頼するのをおすすめします。もしBSアンテナの設置業者をお探しの際はぜひ一度、お困りの現場へ業者を派遣する、生活110番にご連絡ください。
※対応エリアや加盟店によって変わります