お家の外からお部屋の中へ。アンテナ配線を室内へ引き込む3つの方法

2023.11.17

お家の外からお部屋の中へ。アンテナ配線を室内へ引き込む3つの方法

地上波放送や衛星放送をテレビで視聴するためには、まず対応したアンテナを立てる必要があります。そして立てたアンテナが受信した電波をテレビが受け取るには、両者の間をケーブルで繋げなければなりません。外に設置されているアンテナから、屋外のテレビへとケーブルを繋ぐにはどんな方法があるのでしょうか?お引越しの際やアンテナの買い替え時に知っていると役立つ、アンテナ配線方法をご紹介いたします。

アンテナ配線の基礎知識

受信用アンテナは基本的に、電波を効率よくキャッチするために遮蔽物のない屋外へ設置されています。街中を見渡してみると2階のベランダや屋根の上にアンテナが置かれているのを見かける機会も多いのではないでしょうか?

アンテナの根本から伸びるケーブルがどこから屋内へ繋がっているかまでは、外からでは判断しづらいかと思われます。実際のところ、アンテナ配線を屋内へ引き込むルートにはいくつか選択肢があります。ご自宅のアンテナ設置箇所や、テレビとの距離などに合わせた引き込み経路を検討しましょう。

      アンテナ配線の基礎知識

アンテナ配線方法1:壁から室内

まずはお部屋の壁に穴を開けて、そこから直接アンテナケーブルを引き入れる方法です。木造建築やモルタル造りのような比較的穴の開けやすい材質の外壁であれば、ドリルを使ってさほど苦労することなくアンテナ配線用の穴を開けることができると言われています。アンテナの設置位置やテレビとの距離などに関係なく、最短ルートでケーブルを通すことができるというのが最大のメリットです。

注意事項としては、穴を開けることでお部屋の気密性が下がり、外気や雨水だけでなく虫などにも侵入されてしまう可能性があるため、ケーブルを通したあとの隙間はしっかりパテで埋めるなどのケアをする必要があります。壁に穴を開ける、言い換えれば貫通するほどの傷を入れることになる以上、建物の資産価値が下がってしまいケースもあることにご注意ください。一度穴を空けてしまえば完全に元通りに塞ぐことはできません。穴を開けたことでシロアリなど材木を食害する害虫が切り口から入り込む可能性があることも念頭に置くべきでしょう。またその性質上、賃貸住宅においては使えないことの多い方法です。

壁に穴を開けない方法として、通常の換気窓の他に小さい採光窓がある場合は、窓を少しだけ開けて隙間に配線を通し、パテなどでサッシとの間を全て埋めてしまう方法もあります。こちらは壁に穴を開けることはありませんが、その窓を開け閉めすることはできなくなります。

アンテナ配線方法2:隙間ケーブルを用いて窓から室内

壁に穴を開けず、かつ窓の開け閉めもしたいといった場合に有効なのが、アンテナ配線に『隙間ケーブル』と呼ばれる特殊なケーブルを使用する方法です。隙間ケーブルはケーブルの心線を並列に並べて被覆したもので、フィルムのように非常に薄く造られているのが特徴です。隙間ケーブルの中には厚みが1mm以下のものもあり、窓のサッシ枠に沿うようにして張り付けることで、窓の気密性を損なうことなくケーブルを屋内に通すことが可能です。

この方法では窓の開け閉めを阻害しませんが、薄い隙間ケーブルは耐久性も相応なので、あまり頻繁に開け閉めする窓に取り付けると製品寿命が早まる可能性があります。できるだけ日常的に開け閉めしない窓に取り付けることを推奨されています。また配線を通す窓を選ぶ都合上、アンテナの位置やテレビとの距離によってはかなり建物を迂回しなければならない場合もあり、長い延長ケーブルが必要になったり、受信データの伝送速度に影響が出ることがあります。ご自宅の環境で適用可能かどうか確認が必要です。

また隙間ケーブルを使用する場合、構造上どうしてもごくわずかに窓に隙間が空いてしまいます。虫などの侵入は防げる場合が多いですが、例えば屋根の上のアンテナから軒下を経由して窓にケーブルを這わせる場合、雨どいに入るはずだった雨水が一部ケーブルを伝って入り込んでくる可能性があります。これを防ぐためには外壁にケーブルを支持するポイントをつくって雨水が伝うのを止めるなど、工夫が必要になります。

      アンテナ配線方法2:隙間ケーブルを用いて窓から室内

アンテナ配線方法3:エアコンのダクトから室内

位置や環境によっては、特別な機材や工事を必要としないアンテナ配線の引き込みルートがあります。エアコン用のダクトのスペースを間借りする方法です。多くの家庭用エアコンは、室内機と室外機との間にパイプを通して冷媒や水分を外へ排出しています。そのためエアコンが取り付けてあるご家庭では、既にエアコン用に壁に穴を開けている場合が多いです。室外から室内へとつながるドレンホースや冷媒パイプは、ダクトでまとめて保護されていることが多いため、そのダクトにケーブルも一緒に通すことで屋内へ引き込むことができます。

ダクトを取り外してケーブルを入れて取り付けなおすだけと非常に手軽に施工でき、壁に傷をつけることもなく、またケーブルの撤去もリスクなく行えるというのが最大の魅力です。反面、隙間ケーブル以上にアンテナとテレビの位置関係に左右されるという難点もあります。またダクトを正しく取り付けなおすことができないと、隙間から雨水や虫が入り込むなどして、アンテナ配線だけでなくエアコンの配管にまで劣化が発生する可能性があります。難しい作業ではありませんが、正しく構造を把握して最後まできちんとケアをできる体制が整っていないと余計なリスクを抱えることになるかもしれません。

まとめ

ここまで、アンテナ用配線のケーブルを屋外から屋内へと引き込む3つの方法をご紹介してきました。それぞれの要点をまとめますと以下の通りです。

方法1:壁に穴を開けてケーブルを通す。
アンテナやテレビの配置に関わらず最短距離を繋ぐことができるが、施工には機材が必要で、一度壁に空けた穴は元には戻せない。雨風や虫の侵入を防ぐためにケアは必須。

方法2:隙間ケーブルを使って窓から通す。
市販の極薄ケーブルをサッシに沿うようにして屋内へ引き入れる。隙間ケーブルさえ入手できれば施工は簡単だが耐久性に難あり。頻繁に開け閉めする窓には適さない。

方法3:エアコン用のダクトに通す。
エアコン用に既に開けられた穴からエアコンダクトを間借りする形でアンテナ配線を引き入れる方法。特別な準備は必要ないが、テレビとアンテナの位置関係によっては建物を大きく迂回しなければならない場合もある。

それぞれ三種ともに異なるメリットとデメリットがあります。ご自宅のアンテナや周辺の環境を確認して、どの方法が適しているかを見定めましょう。また前述の通り、最も簡易なダクト方式でも失敗してしまうと思わぬトラブルの原因になることがあります。アンテナ配線工事を安心確実に行いたい場合は、経験豊富なプロに施工を依頼することも一つの手段です。

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