突然ですが、アンテナの同軸ケーブルと聞いてすぐに何のことか想像できるでしょうか?実は、一度は見たことあるものではないかと思います。
同軸ケーブルとは主にテレビなどの機器とコンセントをつなぐ少し変わった形のケーブルのことです。今回はアンテナ、アンテナケーブルなどとの違いも確認しつつ、アンテナの同軸ケーブルについて理解していきましょう。
目次
同軸ケーブル≒アンテナケーブル?その役割・特徴とは
同軸ケーブルとアンテナケーブルは同じものを表すのかどうか知るために、まずアンテナというものの仕組みを確認しておきましょう。
アンテナとは
アンテナとはテレビを見るとき、ラジオを聴くときなどに電波を受信するための機器です。試しに新しい家でテレビを見るときのことを考えてみましょう。
アパートやマンションなどでは、すでにその建物にアンテナとアンテナで拾った電波を屋内に届けるためのケーブルを取り付ける工事が済んでいることが多いです。そのときは、家の中で、テレビとアンテナコンセントをつなぐことでテレビを見ることができます。
しかしアンテナがない場合、テレビとコンセントをつなぐだけではテレビを見ることができません。これはテレビに運ばれるはずの電波が届いていないためです。ここでアンテナが登場します。つまり、アンテナは外から家まで電波を拾う機器のことを指します。
アンテナケーブルとは
次にアンテナケーブルとは、アンテナで受信した電波をテレビやラジオなどに伝えるための電線のことを表します。アンテナケーブルを使用して、アンテナから壁にあるコンセントを通してテレビなどをつなぎます。
アンテナ本体とコンセントまでをつなぐもの、コンセントから電子機器までをつなぐもの、どちらもアンテナケーブルには変わりないですが、今回はコンセントから電子機器までをつなぐ方のアンテナケーブルについて紹介していきます。
このアンテナケーブルにはいくつかの種類があり、それは放送により異なります。
同軸ケーブルとは
同軸ケーブルとはアンテナケーブルの中のひとつで、現在主に使われているケーブルのことを表します。同軸ケーブルはよく見かける芯が1本のケーブルですが、そのほかにも芯が二つにあるケーブルも昔は利用されていました。しかし、現在ではあまり使われないため、同軸ケーブル=アンテナケーブルという認識でも問題はないでしょう。細かくみたとき、アンテナケーブルの一種が同軸ケーブルであると覚えておいてください。
それでは同軸ケーブルの役割・特徴について見ていきましょう。
同軸ケーブルの役割・特徴
同軸ケーブルは簡単に説明すると、真ん中に中心導体と呼ばれる部分があり、それを外部導体というもので取り囲んでいる構造になっています。外部導体は金属でできており、外部に電波が漏れること、逆に外部からの電波の侵入を防ぐような役割を果たします。そのため、同軸ケーブルは電波を効率よく運ぶことができます。さらに、外からの電波やノイズの影響も最小限にできるため、電波を安全に、高品質で届けることができます。これらの理由により、近年はアンテナ線に同軸ケーブルがよく使われています。
同軸ケーブルの種類とは?用途によって使い分けよう
アンテナの同軸ケーブルにも種類があり、性能によって記号で表記されています。
C型とD型とは
C型とD型は同軸ケーブルのタイプを表し、主にC型はテレビ用の同軸ケーブル、D型は無線用の同軸ケーブルとして使われています。
3C・4C・5Cとは
3CのCは先ほど説明したテレビ用の同軸ケーブルであることを示す、C型のことです。その前についている3という数字は、ケーブルの直径[mm]を表します。つまり、3Cと書かれているケーブルは、3mmのC型ケーブルであるということを示しています。
3Cの同軸ケーブルは、テレビやレコーダーなどの機器周辺で用いられ、ごく短い接続で使用します。4C・5Cのケーブルが家庭では主に使用されており、4Cは室内配線用、5Cは屋外配線用として使われます。その他、7Cや10Cといった同軸ケーブルも存在しますが、これらは集合住宅の共用配線部や、建物間の配線などに使われます。
最後によく使われるアンテナの同軸ケーブルに表記されている「S5CFB」と記号を例に挙げておさらいしてみましょう。
Sは衛星放送(BS/CS)に対応しているかどうかを表します。
5はケーブルの直径を表します。
Cはケーブルのタイプを表し、主にCはテレビ用、Dは無線用を表します。
Fは発泡ポリエチレンが使われていることを表します。
Bはアルミ箔テープ付銅編組が使われていることを表します。
同軸ケーブルは、その用途に応じた種類のものを使用する必要があります。購入する際にはとくに3・4・5といったケーブルの直径の数字と、C・Dというケーブルのタイプに注意して正しい同軸ケーブルを選択するようにしましょう。
同軸ケーブルの故障はテレビの不調につながる!
テレビが映らなくなってしまったとき、テレビやアンテナ自体の故障ではなく、アンテナの同軸ケーブルの故障による可能性もあります。次はその調べ方を見ていきましょう。
接続をチェックする
まず同軸ケーブルがきちんと接続されているか調べてみましょう。テレビの裏に接続する同軸ケーブルの接続部分はストレート型、L字型などいくつかの形があります。無理に曲がっていないかどうかを調べましょう。また、真ん中の芯の部分がしっかり接続されていない場合もあるので注意して確認することが必要です。
断線しているかをチェックする
同軸ケーブルが断線することはまれといわれていますが、アンテナやテレビに故障した形跡がない場合、ケーブルが断線している可能性もあります。同軸ケーブルの断線を調べるチェッカーやテスターは市販でも売られているので、一度確認してみるのもよいかもしれません。
まとめ
同軸ケーブルはアンテナからの電波を屋内で使う機器へと伝えるために重要な役割を果たしています。使用する機器によってアンテナの同軸ケーブルの種類も異なることに注意すれば、ご自身で用途によって使い分けることもできます。さらに同軸ケーブルは高品質な電波を運ぶことができ、壊れにくいというのも特徴です。ただどうしても機器が使えなくなってしまった場合、ケーブルが壊れていないかどうか、断線の確認もしてみましょう。
ただ正確なアンテナの同軸ケーブルを選択することや、ケーブルの故障確認は難しいこともあります。もしお困りでしたら、アンテナ工事のプロへ相談されてみてはいかがでしょうか?
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