テレビのアンテナ端子が古い!旧式の使い方と新しいものへの交換方法

2023.11.17

テレビのアンテナ端子が古い!旧式の使い方と新しいものへの交換方法

築年数の古い建物では、旧式のアンテナ端子が設置されていることがあります。引越してから端子の違いに気付き、使い方がわからなくてお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

現在のプラグを差し込むだけの端子とは違い、古いアンテナ端子はケーブルの取り付けに少々手間がかかります。「直付端子」はケーブルの端を加工して直接ネジで留めなければいけません。化粧ネジが2つ付いた「フィーダー端子」は、先端がY字の金具の「フィーダー線」を接続します。

古い端子でも地上デジタル放送の受信は可能ですが、電波の受信感度が悪くなったり使える機器に制限があったりと不便です。快適な受信環境を作るために、古い端子は交換をご検討ください。

交換せずに使用する際は、端子に合わせた取り付け方で、正しくアンテナケーブルを接続しましょう。

旧式の端子でテレビが見たい!古いアンテナ端子への取り付け方

現在一般的に使用されているアンテナ端子は、同軸ケーブル(電気通信に使用される電線の一種)の先端に取り付けられたプラグを差し込むだけのF型と呼ばれる端子です。

F型のアンテナ端子が普及する以前は直付端子が、さらに古くはフィーダー端子が使用されていました。

直付端子とフィーダー端子の接続方法を解説します。

直付端子の接続方法

直付端子とは、同軸ケーブルの銅線を直接つなぐ端子です。

同軸ケーブルは銅線(内部導体)を中心に、発砲ポリエチレン(絶縁体)、網状の銅線(外部導体)、ポリ塩化ビニル(保護被覆)を重ねた4層構造になっています。

直付端子の接続手順は以下のとおりです。

  1. 同軸ケーブルのポリ塩化ビニルだけをケーブルの端から2センチメートル程度むき取る
  2. 網状の銅線を折り返す
  3. 発泡ポリエチレンだけを端から1センチメートル程度切り取って中心の銅線を露出させる
  4. 壁の直付端子の固定ネジを緩める
  5. 加工したケーブルを端子の下側から差し込む
  6. ネジを締めてケーブルを固定する

ケーブルの加工は、カッターナイフで切り込みを入れて慎重におこないます。

取り付け時には端子の穴の中に中心の銅線をしっかり差し込み、端子の金属プレートに網状の銅線が当たるようにしてください。

フィーダー端子の接続方法

先端が二股に分かれ、さらにその先にY字型の金属が付いたフィーダー線という電線専用の端子が、フィーダー端子です。

壁の端子の化粧ネジを緩めてY字の金属部分をネジの軸にはめ込み、ネジを締めて固定します。

地上デジタル放送を受信する際は、フィーダー線を調合器で変換してF型プラグの同軸ケーブルをつなぎ、テレビに接続してください。

アンテナ端子が古いとテレビの映りが悪くなることがある

上記の方法で接続すれば、古いアンテナ端子でも地デジ放送を視聴できます。

ただし、フィーダー線は表面の汚れや配線の長さ、周辺の建物などのちょっとした影響で電波が乱れてしまいます。直付端子も、ケーブルを正しく加工して心線や網状の銅線をしっかり接続しないと、電波を安定して受信できません。

古いアンテナ端子はノイズが発生するリスクが高いため、F型端子への交換をおすすめします。

旧式の端子ではBS/CS放送は受信できない

旧式の直付端子やフィーダー端子ではBSやCSといった衛星放送を受信できません。

BS/CS放送を視聴する場合は、屋外に設置した専用アンテナから、直接ケーブルを引き込んでの配線が必要です。壁に穴を開けたり、室内に長いケーブルをはわせたりするため、見栄えが悪くなってしまいます。

すっきりとした配線で安定した電波を受信したいなら、BS/CSアンテナの引き込み工事をおこなってアンテナ端子を交換しましょう。

アンテナ端子が古いとテレビの映りが悪くなることがある

古いアンテナ端子は交換しよう

古い直付端子やフィーダー端子は、F型の端子に交換可能です。ただし、賃貸住宅にお住まいの方は、必ず管理者の許可を取ってください

許可が取れたら必要な道具と作業の手順を確認して、アンテナ端子を交換しましょう。

アンテナ端子の交換に必要なもの

  • ドライバー
  • 新しいアンテナ端子
  • 取り付け枠(金属プレート)
  • 化粧プレート(カバー)

アンテナ端子は「テレビ端子」や「テレビコンセント」、「テレビターミナル」などの名称でさまざまな種類が販売されています。ご自宅の配線方式やアンテナの種類に合わせて、適切なものを選んでください。

取り付け枠と化粧プレートは、形が合えば古いものをそのまま使うことも可能です。

DIYでの交換手順

直付端子やフィーダー端子からF型の端子への交換方法をご紹介します。

  1. 壁のアンテナ端子の化粧プレートを外す
  2. 取り付け枠を固定しているネジを外す
  3. 壁内のアンテナケーブルとアンテナ端子の接続部分のネジを外す
  4. 新しいアンテナ端子を取り付け枠に固定する
  5. 壁内のアンテナケーブルを新しいアンテナ端子に接続する
  6. 取り付け枠をネジで壁面に固定する
  7. 化粧プレートをはめる

化粧プレートは、ネジで固定してあるものはドライバーでネジを緩めて外してください。はめ込んであるだけのものは、プレートの隙間にマイナスドライバーを差し込んで取り外します。

壁内のケーブルとアンテナ端子の接続方法は、直付端子の接続方法の手順と同じです。アンテナ端子の種類によっては、壁内のケーブルを直接端子につなぐのではなく、F型のプラグを取り付けて接続するものもあります。

アンテナ端子の交換作業は、テレビの電源プラグを抜いておこないましょう。アンテナ端子と電気のコンセントが隣接している場合には、感電を防ぐためにブレーカーを落としてください。

難しいと感じたらプロのアンテナ工事業者に相談しよう

テレビのアンテナ端子を古いものから新しいものへ交換する作業は、DIYでも実施可能です。

しかし、アンテナ端子や配線にはさまざまな種類があるため、慣れない人は端子選びや配線方法を間違えてしまうおそれがあります。作業時にケーブルや端子を傷付けてしまえば、テレビが映らないだけでなく、余計な修理費用もかかります。

難しいと感じたら無理に触らず、プロのアンテナ工事業者に依頼しましょう。

もしもアンテナ工事業者に心当たりがない方は、生活110番にご連絡ください。ご希望の日時・場所をお伝えいただければ、あなたにピッタリのアンテナ工事業者をご提案いたします。
まずはお気軽にお電話ください。

難しいと感じたらプロのアンテナ工事業者に相談しよう

まとめ

テレビのアンテナ端子が古い場合でも、適切な方法で接続すれば地上デジタル放送を視聴できます。

部屋の端子が直付端子なら、同軸ケーブルの先端を加工して銅線を直接つなぎます。フィーダー端子はフィーダー線の金具を端子のネジに固定し、調合器で変換して同軸ケーブルに接続してください。

ただし、古いアンテナ端子は電波の受信状況が不安定になりやすいです。また、旧式のアンテナ端子ではBS/CS放送は受信できません。

新しいF型のアンテナ端子に交換すれば、テレビとの接続の手間もかからず、安定した電波環境でテレビを視聴できます。

アンテナ端子の交換をお考えの方は、生活110番にご相談ください。

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