エアコンのガスチャージ、どうすればいい?漏れの原因や費用を解説!
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エアコンの風が冷たくない……その原因、もしかしたらガス漏れかもしれません。エアコンは冷媒ガスというものを使って空気を冷やしています。そのガスが漏れたりして足りなくなると、十分に冷たい風を生み出すことができないのです。
ガス漏れの症状に当てはまった方。すぐに業者を呼んでガスを補充してもらいましょう。ガスチャージは素人には難しく、最悪の場合発火や爆発の可能性がありとても危険です。
もしかしてガス漏れ?
まずは、エアコンがガス漏れを起こしている際の症状例を紹介します。以下の項目をチェックしてみてください。
エアコンの風が冷えない
エアコンの風は出ているのに、全く冷えていない状況です。風自体が出てこない場合は、ガス漏れではなくエアコン本体の故障が考えられます。
熱交換器やパイプに霜が付いている
熱交換器とは、エアコンの内部にあるアルミの板のような部品のことです。この熱交換器に霜が付いている場合、エアコン本体からガス漏れしている可能性が高いです。室外機から伸びる細いパイプに霜が付いている場合は、室外機からガス漏れしていると考えられます。
ガス漏れ検知器が反応する
最も確実な確認方法です。ガス漏れ検知器には2種類あります。
機械式ガス漏れ検知器 | 検知器の先端部分を、ガス漏れしていそうなところに当てる。 |
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スプレー式ガス漏れ検知器 | ガス漏れしていそうなところにスプレーを吹きかける。泡が出てくればガス漏れの可能性あり。 |
この方法はわかりやすく、ガス漏れ検知器自体もホームセンター等で3,000円前後で購入できます。ただ、自分である程度ガス漏れ箇所を特定しなければいけないという難しさもあります。
エアコンのガスが漏れてしまう3つの原因
最初は冷媒ガスが室外機に入っていて、エアコン取り付けの際に室内機と室外機を配管で繋げば循環するようになります。何か要因がない限りは漏れ出すことがないので、とくにチャージする必要はありません。
では、ガス漏れが起きてしまうのは何が原因なのでしょうか。主な原因は以下の3つです。それぞれに対処法もありますので、参考にしてみてください。
取り付けミス
エアコンを取り付けてから数日~数年の間に発症します。最近エアコンを購入して取り付けた、引っ越しなどで移動させたという方は、もしかしたら取り付けの際に配管接続がうまくいっていなかったのかもしれません。
配管の腐食・劣化
設置してから年数が経っているエアコンの場合は、内部の配管が腐食していたり、劣化していたりすることがあります。配管に穴が開いてしまうと、そこからガス漏れします。とくに、海の近くに住んでいる方は塩害の影響もありますので注意しましょう。
室外機のバルブが壊れている
冷媒ガスは、室外機と室内機を循環しています。室外機の中に開閉バルブがあり、それを開いて配管へと送り込んでいます。その開閉バルブのパッキンが変形すると隙間ができ、そこからガスが漏れてしまうことがあります。
対処・予防策
エアコンのガス漏れの原因で最も多いのは、自分でエアコンを取り付けた際の不具合だと言われています。自分で取り付ける際には、配管がしっかりと接続されているか確認するようにしましょう。業者や購入店で取り付けてもらったという方は、そこに連絡をして修理、再施工を依頼してください。接続をやり直してからガスを補充する必要があります。
また、配管の劣化やバルブの破損を防ぐため、定期的に点検・メンテナンスをおこなうようにしましょう。ガス漏れが起きる前に異常を発見できれば、部品の交換だけで済むかもしれません。
ガスチャージは業者にお任せしよう
ガスが漏れていた場合は補充する必要がありますが、DIYでおこなうことはおすすめしません。ここでは、業者に頼んだ方がいい理由や、具体的にどういった作業がおこなわれるかについて解説していきます。
依頼するメリット
お金がかかるから、自分でガスを補充しようと思う方もいるかもしれません。しかし、エアコンのガスチャージは素人がおこなうには危険な作業です。使用するガスの種類や適正量など、かなりの知識が必要と言えます。取り扱いを誤った場合、火災や爆発を引き起こす可能性もあります。
また、ガスチャージをする前にエアコン内の水分や空気を抜く必要があるため、「真空引き」と呼ばれる作業もしなくてはいけません。真空引きをするには、真空ポンプなどの道具を揃える必要があります。それよりも業者に依頼した方が、確実で安く済む可能性があります。
ガス漏れが起きている以上、補充だけでなくガス漏れの箇所を特定し修理する必要もあります。素人には難しい作業ですので、プロに任せて安心してエアコンを使えるようにしましょう。
ガスを補充する際の手順
実際にガスチャージをおこなう際の大まかな流れを紹介します。
・冷媒充填用の秤
・真空ポンプ
・マニホールド
・チャージホース
1.ガスの種類を確認する
まずは、自分の家のエアコンに使われているガスの種類を確認します。多くの場合、室外機の側面にガスの種類についての記載があります。一般的に家庭用エアコンに使われているガスは、以下の3種類です。
・R22(HCFC)
・R410A(HFC)
・R32(HFC)
2.真空引きをする
次は真空ポンプを使い、エアコン内部に残った空気や水分を抜き取っていきます。マニホールドを真空ポンプに接続し、室外機側面のカバーを外してください。マニホールドの低圧側と室外機の低圧バルブを繋ぎ、真空ポンプの電源を入れると真空引きが開始されます。
3.ガスを補充する
今度はマニホールドと冷媒ガスのボンベを接続します。ボンベを秤に乗せ、ガスの適正量をチェックしながら補充していきましょう。
このように、ガスチャージは用意しなければいけない道具も多く素人には大変な作業です。専門的な知識を要するため、業者に依頼するようにしましょう。
ガスチャージの相場
家庭用エアコンのガスチャージを業者に頼んだときの相場は、大体15,000円~となっています。ガス漏れの原因など状況によって料金は変動しますので、依頼する際にはまず見積りをとってもらうようにしましょう。
まとめ
エアコンの風が冷えない原因のひとつ、ガス漏れについて解説してきました。ガスチャージは自分でおこなうと大変危険ですので、発覚したらすぐに業者に来てもらうようにしましょう。
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