あなたも見たことがあるはず!街で見かけるアクリル看板について
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お店を立ち上げたけどあまりお客さんが来ない……そんなお悩みをお持ちの方は意外と多いかもしれません。せっかく自分の夢である開業をかなえても、その先がうまくいかずにお店をたたむことになってしまったら悲しいですね。
それではなぜ、お客さんが来ないのでしょうか。いろいろな理由が考えられますが、もしかしたらそれは看板のせいかもしれません。お店の顔ともいえる看板ですが、看板についてあまりわからないという人も多いと思います。今回はその看板のうちアクリル看板についてご紹介します。
目次
看板に重宝!アクリルの特徴
それではまずはアクリル看板の素材であるアクリルについて説明します。アクリルはさまざまな長所があり、看板や水槽など幅広い用途で使われています。
アクリルの長所
・屋外でも気兼ねなく使用できる
アクリルは耐水性を持ち合わせていることもあり、屋外でも気にすることなく使うことができます。雨や雪といった自然環境下でも強度が低下しにくく、屋外に置くアクリル看板などはピッタリだといえます。
・衝撃に強い
実は耐衝撃強度という観点で見ると、 アクリルはガラスよりも衝撃に強いのです。また、万が一割れてしまった際もガラスのように破片が大きく飛び散ることがないのでより安全だといえます。とはいえ割れてしまうような使い方はしないほうが賢明です。
アクリルの短所
・温度変化によって伸び縮みする
アクリルにはもちろん短所もあります。そのひとつが温度変化によって伸縮してしまうということです。少しくらい伸びたり縮んだりするくらいで影響は少ないのではないか?と思われるかもしれません。しかし、たとえば高所にアクリル看板を設置した場合などに温度変化によってネジ が緩んだりすると落下の危険があります。
・高温には弱い
アクリルのほかの短所としては高温に弱いという点が挙げられます。一般的にアクリルの使用温度はマイナス40℃からプラス60℃付近といわれています。そしてプラス80℃を超えてしまうと変形が始まるとされています。
プラス80℃なんてそうそう超えることはないと思われるかもしれませんが、ライトなどの熱源が近くにある場合や炎天下の夏の直射日光下では注意する必要があります。先ほど屋外でも気兼ねなく使えると書きましたが、あまりにも暑い日などは気にかけたほうがよさそうです。
アクリルを使った看板①:内照式看板
それではそんなアクリルを使った看板にはどのような種類があるのでしょうか。まずは内照式看板からご紹介します。
内照式看板とはその名のとおり看板のなかにライトのような光源が入っているものを指します。中のライトの色を変えれば赤色やオレンジ色といった目立つ色の看板にすることも可能です。そこでこうしたアクリル看板は特に夜間目立つことから飲食店の客寄せなどに使われています。
夜にドライブをしているとき、遠くに光っている看板を見かけて興味をひかれた経験を持つ方は多いかもしれません。ただ、あまり光源が近すぎると先ほど書いたように、アクリルへ熱による影響が出るおそれがあります。
アクリルを使った看板②:アクリルと金属板の組み合わせ
耐久性や手軽さでアクリルが便利なのはわかりましたが 、どうせならただのアクリル看板ではなく別のものを作りたい、そう思う方もいるかもしれません。そういった場合にはアクリルと金属板を組み合わせた看板がおすすめです。アクリル板の上に金属板を重ねることで高級感を出すことができます。この際には、金属板はアクリルと同様に耐久性が高いステンレスがよく使われます。
ステンレスも腐食耐性が高いので、 せっかく看板を作ったのにすぐに駄目になってしまったということを避けられます。金属を使うことで看板に落ち着いた感じや高級感を出したいという場合にはこのタイプの看板もいいでしょう。
アクリルを使った看板③:透明アクリル板で表面を保護!
先ほど上に書いたようにアクリルは耐久性が高く、雨や雪といった自然条件にも強い素材です。そこで、透明アクリル板で表面を守ることで看板の内側を保護するということができます 。
アクリル板で保護することになるので下の素材は金属板だけでなく木の素材を使うといったことも可能かもしれません。アクリルは加工しやすいので、表面を保護するために使う際も穴あけなどの加工を利用してきれいに仕上げることができそうですね。
アクリル看板は自作できる?
このようにいろいろな種類のあるアクリル看板ですが、自作することはできるのでしょうか?アクリル板を加工するのは難しいですが、工夫すれば自作できます。 看板デザインを考えたらそのデザイン通りにカッティングシートを使用して塗装を行えば自作できるといえます。とはいえ、この方法でできるものは表札のような単純な看板になりますので、内照式看板だとか金属とアクリル板を組み合わせた看板を作ることはできません。
先ほども書いたように、 内照式看板を作成する場合は光源による熱でアクリル自体が影響を受けないようにするといった 素人ではなかなか難しい知識 が必要となります。少し時間ができたからとりあえずやってみようといったときには自作アクリル看板もいいかもしれませんが、せっかくの開業の際 に自作で済ましてしまうのはあまりおすすめできません。
まとめ
町でよく見かけるアクリル看板ですが、その素材となるアクリルは耐久性や加工の手軽さなどの点で優れた素材でした。特に雨や雪などの自然条件に強く、あまりにも暑い日を除けば屋外に置いていても心配いらない素材なので看板として屋外に置いておくにはピッタリです。だからこそさまざまなアクリル看板が存在しています。
こうしたアクリル看板の例として挙げると内部に光源を入れた内照式看板やアクリルと金属板を組み合わせた看板、さらにはアクリルの耐久性を生かして透明アクリル板で表面を保護する看板などです。 内照式看板には乳白が使われることがある一方、その透明さを生かした看板もあります。
このように多様な アクリル看板ですが、自作で満足いく出来のものを作るのはややむずかしいです。内照式看板の場合や光源を必要とするため電気の知識などがいりますし、金属板と組み合わせる場合は金属加工の技術が必要となるからです。看板を作りたいというときは多くの場合満足できるものが欲しいはず。お金がかかるとしても業者に任せたほうがいいのかもしれません。
看板・標識制作を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「看板・標識制作」をご覧ください。