生活110番ニュース 法人向け

このエントリーをはてなブックマークに追加

たかが文字、されど文字!魅力的な文字デザインを実現する方法

投稿日:2018-02-27 更新日:2018-10-04

たかが文字、されど文字!魅力的な文字デザインを実現する方法

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

相談・お見積りはこちらメールでの無料相談はコチラLINE

文字のデザインはその文章の読みやすさを左右する重要な要素です。しかし、一言に文字のデザインといってもその奥は深く、優れたデザインにするためにはさまざまな技術を必要とするので、どこから着手すべきかわからない人も多いのではないでしょうか?

このコラムでは文字デザインの原理・原則的な部分から書体の種類や技法についても言及しています。ぜひ参考にしてみてください。

文字デザインの3つのポイント

文字デザインを考えるうえで必要不可欠になるのは、視認性・可読性・判読性という3つの要素です。これらの要素がそろってはじめて文字の読みやすさが決まります。それぞれの要素について以下で詳しくみていきましょう。

視認性

視認性とは、文字通り、「見てすぐに文字として認識できるかどうか」をあらわします。例えば、白の紙に黒色の文字が書かれていれば、ぱっと見で文字と認識できますが、白の紙に薄い黄色で文字が書かれていると文字として認識しづらくなってしまいます。前者の例を「視認性が高い」、後者の例を「視認性が低い」といいます。

視認性は文字の色だけではなく、文字の大きさや太さにもあらわれます。キャッチコピーであれば文字を大きくして目立つようにしたり、文章であれば文字の太さや大きさを均一にして読みやすくしたりして視認性を高めます。字体によっても文字の線の大きさや太さが変わってくるため、視認性も変わってきます。

可読性

可読性とは、「どれくらい読みやすいか」ということをあらわす指標です。文字として認識するためには、文字列が認識しやすいことや早く正確に読めること、読んでいて疲労を感じないことの3つが大切になってきますが、それらをあらわすのが可読性になります。

可読性を考える際には文字の字体が重要であり、日本語なら線が多い漢字よりも、線が少ないカタカナやひらがなのほうが可読性は高いといわれています。たとえば、「繋がり」と漢字で書いたときよりも「つながり」とひらがなで書いた方が、読みやすいと感じるようなことです。

ところが、日本語は難しく、いつでもひらがなやカタカナを使えば読みやすいかといわれればそうではありません。「ひじょうにたいせつです」と書かれるよりかは「非常に大切です」というように適度に漢字を使ったほうが読み手に伝わりやすいことからもわかるでしょう。

可読性を高めるためには、字体や状況に合わせて漢字・ひらがな・カタカナを使い分けなければなりません。

判読性

判読性は「文章の意味がわかりやすいかどうか」をあらわすために使います。たとえば、専門用語や横文字を使った言葉はわかりにくい文章になるので、判読性が低いということになります。

日本語の漢字の特性上、音読みと訓読みがあり、どちらで読めばいいのかわからないときも判読性は低くなります。よくある例としては、「時」という漢字が「じ」とも「とき」とも読めるため、使いどころによってはどちらで読めばいいのかわからなくなることがあげられます。

また、それだけではなく判読性について考える際にはアルファベットの「O(オー)」と数字の「0(ゼロ)」、アルファベットの大文字「I(アイ)」と小文字「l(いち)」の違いなど、字体がぱっと見で似ているものにも気を付けなければなりません。こういった字体が似ているものが並ぶと、それも判読性が低くなる原因になってしまいます。

      
      

代表的な4つの書体

文字の書体は文字デザインを構成する視認性・可読性・判読性という3つの要素に大きく影響します。そのため、「長文か・短文か」「太字・斜字に対応しているか」などを基準にして書体を選択する必要があります。

日本語の書体として代表的なものに「明朝体」と「ゴシック体」が、英語の書体として代表的なものに「セリフ体」と「サンセリフ体」があります。世の中には数多くの書体が存在しますが、この4つは文字デザインを考えるうえでの基本となる書体です。それぞれについて詳しく説明します。

明朝体

明朝体の特徴は筆で書いた文字を受け継いでいるという点です。筆で書いた文字はとめ、はね、はらいなど文字の線の太さに強弱があり、動きがあります。このような筆文字特有の装飾のことをウロコと呼ぶそうです。

明朝体で書かれた文字は小さい文字でも、動きや強弱がわかる文字です。そのため、細い線で書かれた明朝体は大人っぽく洗練された落ち着いた雰囲気をだすことができ、太い線で書かれた明朝体は文字の強弱がはっきりすることでポップのような文字になり親近感を醸し出すことができます。

判読性の点からいえば、文字の違いがはっきりしているので、一般的にはゴシック体よりも明朝体のほうが優れているといわれています。明朝体は読んでいても疲れを感じにくいので、長文の文章に向いています。

      

ゴシック体

明朝体に対し、ゴシック体は文字の線が均一で動きが少なくなっています。文字の線が均一なので、ゴシック体の文字が文字列を作ると読み手にとって統一感のある印象を与えます。

また、ゴシック体の文字は丸みを帯びているようにも見えるので、親近感を感じることができます。ゴシック体の文字を太くすればするほど、丸みが強くなったように感じられ、力強い印象を与えることができます。

簡潔な文章やキャッチコピーを書く際は明朝体よりもゴシック体のほうが可読性に優れているということができますが、太い字体を多用すると重厚すぎる印象を与えて判読性が低くなるので注意しなければなりません。

      

セリフ体

英語のアルファベット文字にも、とめ、はね、はらいに相当する部分が存在し、それらの装飾がある文字の書体をセリフ体といいます。日本語でそれらの装飾のことをウロコと呼んでいたのに対し、英語のアルファベットではそれらの装飾のことをセリフと呼びます。

セリフ体は装飾性が高く、古風な印象を与えることができます。日本語の明朝体と同じく、強弱や動きがある書体なので、読んでいても目が疲れにくく長文を書くのに適しています。

サンセリフ体

サンセリフ体はセリフ体に対して装飾がないアルファベット文字のことを指します。ゴシック体と同じように、文字の線の太さが均一なので、シンプルで新鮮なイメージや親しみやすくカジュアルなイメージを与えやすいです。

海外の企業ではロゴにサンセリフ体を使っているところも多く、やはりキャッチコピーや簡潔な文章を書くのに向いている書体だということができます。

      代表的な4つの書体

おしゃれな手書き文字の書体

上記の4つのフォントだけにとらわれず、ほかにも手書き文字の書体を使うことで文字デザインがよりオシャレになることもあります。ここではオシャレな手書き文字の書体をいくつかご紹介します。

ドット文字

      
ドット文字には大きく2種類あります。ひとつは文字の始点と終点をドットにしている書体のことで、もうひとつはゲームのようにドットで構成された書体の文字(ここでは、混同を避けるためにゲーム文字と呼びます。)があります。ここでは前者の方について、詳しく説明します。

ドット文字は文字の始点・終点に丸を付けることで、全体的に柔らかく丸い印象を与えます。ひらがなの中の点や濁音などの点も同じように丸にすることで、なお親しみやすい印象を与えるでしょう。

明朝体・ゴシック体・セリフ体・サンセリフ体のような代表的な書体にはない個性を出すことができるので、独自のドット文字を考えてみましょう。

ドット文字(ゲーム文字)

      
もうひとつのドット文字はゲームの文字のように7×7もしくは8×8などのドットで文字を構成している書体のことです。一般的には7×7のものが多いですが、ひらがな、数字、アルファベットなどの単純な文字であれば4×4で構成されているゲーム文字もあります。ゲーム文字はゲームの中を想起させるような文字なので芸術的な印象を与え、読んでいる人に親しみを与えやすいです。

ただし、ゲーム文字は複雑な漢字や長文をあらわすのには向いていません。確かに漢字もある程度はドットで表現することができますが、複雑な漢字になってくるとドットでは表現できないからです。また、ゲーム文字は普段見慣れない形をしているので、目が疲れやすくなってしまいます。そのため、ゲーム文字を使う場合はキャッチコピーや簡単な文章にとどめておいたほうが無難でしょう。

バー文字

バー文字とは、文字の始点・終点にバー(線)を付けた文字のことで、文字に動きを付けることができます。文字の始点・終点に丸いドットを付けたドット文字が柔らかい印象を与えるのに対し、バー文字はすっきりとした印象を与えることができます。

ただし、画数の多い文字に対してバーを付けたり、全部の画にバーを付けたりするとうるさい印象になってしまうので、バーを付けすぎないように注意しましょう。

縦線が太い文字

      
文字の縦線だけを太くした書体もカジュアルで親しみやすい印象を与えます。

太くする線を考えるうえでは文字のバランスを考えなければならず、何でもかんでも太くすればいいというものではありません。とくに画数の多い文字には注意しなければ、重厚な印象を与えてしまうこともあります。文字や文章のバランスを見ながら、適度に縦線を太くするように工夫しましょう。

縁取りした文字

縁取りした文字は袋文字とも呼ばれ、色の使い方によっては文字を目立たせることができる書体です。

色には補色という関係があります。補色とは色相環に置いて反対の色のことを指し、たとえば、赤と青緑、紫と黄緑、黄色と青紫などが補色の関係にあります。補色同士は反発しあう性質があるので、直接重ね合わせるとハレーションを起こして、目がチカチカするデザインになってしまいます。また、補色同士は打ち消しあう性質もあるので、重ね合わせると境界線がぼやけてしまいます。そんなときに役立つのが縁取りです。白などの目立たない色で文字を縁取りすれば、目立たせることができるのです。

また、縁取りをすることで文字が多少歪んでしまっても、味が出るという効果があります。手書きで書体を作る際は人為的なミスが完全に防げないこともあるので、そういったミスをしたときにも縁取りした文字ならばかえって長所に変えることができるかもしれません。

書体を選ぶポイント

書体を選ぶときのポイントは大きく4つあります。それは「長文か短文か?」「読みやすいかどうか?」「太字・斜字に対応しているか?」「ユニバーサルデザインか?」ということです。

長文か短文か

長文を書く際は太い文字だと重厚な印象を与え、読みづらいので、基本的には細い文字を選択します。

長文を書く際の書体については判読性の高いものが向いており、動きや強弱があるものが読んでいて疲れにくいので、日本語の場合は明朝体、英語の場合はセリフ体がおすすめです。

逆に短文である場合は視認性が高いゴシック体やサンセリフ体などのシンプルなものが好まれます。キャッチコピーや見出しなどの目立たせたい部分に使うほか、プレゼンテーションの資料にも使うことをおすすめします。

読みやすいかどうか

手書きの書体はオシャレですが、多用すると読みづらくなってしまいます。それだけでなく、ふざけた印象を与えたり誤読を引き起こしたりする原因になることもあります。

プレゼンテーション、書類、看板など使う場面によって判読性を高めるためにどの書体が適しているかは微妙に変わってきますが、その状況ごとに適したものを選びましょう。

太字・斜字に対応しているか

文字を目立たせるためには太字や斜字を有効活用する必要があります。しかしながら、書体によってはそれらに対応していないものがいくつかあるということを忘れてはいけません。

そのため、太字や斜字を効果的に使いたい場合は太字や斜字に対応した書体を選ぶか、もしくは目立たせたい部分だけほかの書体に変更するかという工夫が必要になります。

ユニバーサルデザインか

ユニバーサルデザインとは判読性や視認性を高める工夫がなされた文字デザインのことです。たとえば「バ」や「パ」などの濁音は見る人によっては判別しにくくなることがあるので、それらの間違えやすい字を誤読しないようにデザインしなおしたものがあります。

ユニバーサルデザインの文字を使えば、同じ書体でも判読性や視認性が高まるので、読み手にとっては読みやすいデザインになります。

『カーニング』とは?

カーニングとは、文字組みともいわれ、文字の間隔を調整する機能のことです。とくに、アルファベットの文字列でよく見られることですが、文字の間隔を均等にしすぎるとかえってバランスが悪く見えることがあり、バランスを整えるためには調整が必要になるのです。

文字デザインをより優れたものにするためには文字間隔を調整するカーニングは避けて通れません。

カーニングの4つのポイント

カーニングで気を付けるべきポイントは4つあります。

特定の文字の組み合わせ

A、K、V、W、Y、Pなどの傾斜がある文字やF、L、Tのように交差している文字の前後は間隔があきやすくカーニングの必要があります。またこれらの文字が組み合わさったものはとくに注意が必要になります。

文字間と文字形の関係

lとiのように直線でできた文字が並ぶと近づきすぎている印象を与えるので、遠ざける必要があります。その反面、oとoのように丸みのある文字は間隔が開いているように見えやすいので狭める必要があります。このように、文字間と文字形の関係にも注意しなければなりません。

ポイントサイズ

ポイントサイズを変更すると、文字の間隔も変わるので、必要なカーニングも変わってきます。

カーニングを行うタイミング

カーニングは基本的に文字デザインの最後の段階で行うことです。文字の書体や大きさによっても必要なカーニングは変わってくるので、途中でカーニングを行うとやり直す必要が出てきてしまいます。

まとめ

文字のデザインは意外と奥が深く、個人の芸術的センスや技術にも左右されやすいといわれています。手書きでデザインして文字の書体を考えることは楽しいですが、ときには個人の発想や技術だけでは到達できないような素晴らしい文字デザインも存在します。とくに、キャッチコピーや宣伝文などの重要な部分の文字デザインではひどく思い悩む人も少なくないことでしょう。

そのように文字のデザインに行き詰ったときは技術やセンスの優れた業者に依頼することで素晴らしいデザインを提案してくれるかもしれません。このコラムや業者の方々が少しでもあなたのお役に立てることを祈っています。

看板・標識制作を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「看板・標識制作」をご覧ください。

相談・お見積りはこちらメールでの無料相談はコチラLINE
この記事を書いた人
編集者:こしの
営業からライターへ転向。さまざまな会社で困っていることを見つけ営業に生かしてきたことから、法人向け分野やカギのトラブルなどに詳しい。

記事の内容はいかがだったでしょうか?この記事がお役に立ちましたら、下の星ボタンで評価してください。
5投票,  平均評価値:5

最新記事

おすすめの記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
2018-10-04 16:45:07
https://www.seikatsu110.jp/corporative/co_signboard/42907/
法人向け
文字のデザインはその文章の読みやすさを左右する重要な要素です。しかし、一言に文字のデザインといってもその奥は深く、優れたデザインにするためにはさまざまな技術を必要とするので、どこから着手すべきかわからない人も多いのではないでしょうか?このコラムでは文字デザインの原理・原則的な部分から書体の種類や技法についても言及しています。ぜひ参考にしてみてください。
シェアリングテクノロジー株式会社

この記事のキーワード

法人向け 看板・標識制作

看板・標識制作のお問い合わせ・ご相談はこちら

看板・標識制作についてご相談・ご質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。

お名前必須
お名前を正しく入力してください
電話番号必須
電話番号を正しく入力してください
相談したい内容 任意

利用規約プライバシーポリシーに同意の上ご利用ください。

※ご相談内容を確認後、弊社運営スタッフより折り返しお電話させていただきます。

生活110番とは?

「生活110番」編集部の田中です。生活110番は、電気工事から害虫駆除、カギ開けやペット葬儀まで、140ジャンル以上の暮らしのお困りごとに対応します。私たちはこの「生活110番」を通じ、皆さまのお困りごとをスピーディに、安心の品質と価格で、解決するお手伝いをしています。

生活トラブルに見舞われた時は、私たち「生活110番」におまかせください!