赤ちゃんのノロウイルス感染に気を付けよう!症状や予防方法について
この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
ノロウイルスは赤ちゃんも感染することがあります。大人と違い抵抗力の弱い赤ちゃんは症状が重くなることも多いです。
普段から病気には注意しているつもりでも、ウイルスは身近に潜んでいます。
感染したことにいち早く気づき、適切な処置が行えるよう、ノロウイルスで見られる症状について知っておきましょう。
目次
赤ちゃんもノロウイルスにかかる。病気の症状
ノロウイルスは牡蠣など、食べ物から感染すると思われがちですが、人から人への感染のほうが多いと言われています。
感染者の排泄物や吐物などにはたくさんの菌が含まれています。そこから菌が広がって周りの人へ感染することはよくあります。
そのため、まだミルクしか口にしない赤ちゃんでも、ノロウイルスに感染することがあります。
ノロウイルスと普通の胃腸炎の違いとは
ノロウイルスも胃腸炎も下痢や嘔吐など同じような症状が見られます。
そのため、ノロウイルスの場合であっても普通の胃腸炎と思い込み、あまり対策されず、たくさんの人に感染してしまうこともあります。
胃腸炎には「細菌性」と「ウイルス性」の二種類があります。
ノロウイルスは感染性胃腸炎の中のウイルス性胃腸炎のひとつです。
潜伏期間が18~48時間と短く、感染してからすぐに症状がでます。
赤ちゃんのノロウイルスを疑う症状
赤ちゃんがノロウイルスに感染してしまった場合、激しい嘔吐や下痢の症状が現れます。
下痢や嘔吐などがあるときはノロウイルスを疑い、病院に連れて行ったり、排泄物や吐物の処理をしっかりと行いましょう。
激しい嘔吐が突然起こったとき
ノロウイルスに感染した赤ちゃんは、突然嘔吐することがあります。特に夜中に嘔吐することが多いと言われています。
赤ちゃんはミルクを吐くことがよくありますが、ノロウイルスに感染した場合の嘔吐は普段の嘔吐とは違い、大量の吐物を勢いよく吐き出します。
普段の嘔吐とは全く違うのでわかりやすいでしょう。
冬場、突然激しい嘔吐があった場合は、ノロウイルスの可能性が十分に考えられます。
嘔吐を何度も繰り返してしまうとき
突然の嘔吐があった後、何度も嘔吐を繰り返します。
ミルクや離乳食など食べ物を口にすると吐き出します。繰り返される嘔吐も、普段のものとは違い、激しい嘔吐になります。
何度も激しい嘔吐を繰り返すため脱水症状になる危険性もあります。しっかりと水分を取らせましょう。症状が重い場合は、病院で点滴を受けることができます。
下痢が白濁し、水っぽいとき
ノロウイルスに感染した場合、便にも変化が見られます。
ノロウイルスに感染した赤ちゃんは、水っぽい下痢をします。下痢は、普段とは違い白っぽい色です。
排泄の勢いも強く、下痢の出る音が確認できます。水分の多さや勢いで、おむつから漏れ出すこともあります。
便はノロウイルスの検査に必要になるので、ビニール袋などにしっかりと包んで、病院に持って行きましょう。
嘔吐と下痢の症状と発熱が重なっているとき
嘔吐や下痢の症状と共に、発熱することもよくあるようです。
風邪などで起こる発熱の場合、まず、鼻水や喉の症状が見られることが多いです。
嘔吐や下痢の症状と同時に発熱があるときは、ノロウイルスや、胃腸風を疑いましょう。
赤ちゃんがノロウイルスに。考えられる感染経路とは
ノロウイルスはとても感染力の強いウイルスです。石鹸ではほぼ死滅することはなく、簡単な手洗いでは感染を防ぐことは難しいです。
エタノールにも強い対抗性を持っていて、高温や水中でも長時間生き続けるというウイルスです。
そのため、気を付けていても手や室内のあらゆるところにノロウイルスが潜んでいるおそれがあります。
赤ちゃんは手やおもちゃなどをなめることがよくあります。手やものに菌がついていれば、すぐに感染してしまうでしょう。
また、赤ちゃんは免疫力や抵抗力が弱いため、わずかな量の菌でも感染してしまいます。
赤ちゃんが下痢をしてしまった!おむつ交換の方法
赤ちゃんがノロウイルスに感染してしまった場合、おむつ替えは気を付けておかないと、家族に感染してしまうこともあります。
おむつ替えをする際はマスクや手袋を装着し、排泄物が手や床などに触れないように注意しましょう。
取り換えたおむつはビニール袋などに入れ、しっかりと密閉します。
また、ビニール手袋などで手に触れないようにしていても、手洗いはしっかりと行う必要があります。
石鹸をつけ、30秒以上流水で洗い流しましょう。
赤ちゃんからの感染に気を付ける。ノロウイルスの感染予防法
赤ちゃんがノロウイルスに感染した場合、家族や周りの人たちへ感染することも十分にあります。
おむつ替えなど、赤ちゃんのお世話をした後はしっかりと手を洗うことが大切です。
また、調理の前や、食事の前にもしっかりと手を洗って、菌を口にしないように心がけましょう。
吐物や排泄物が付着した衣類からも感染の恐れがあります。衣類は洗剤を入れた水の中でもみ洗いし、その後85度のお湯に1分以上つけ、熱水処理しましょう。
ノロウイルスには次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が効果的と言われています。
次亜塩素酸ナトリウムを水に混ぜた消毒液でよく触れる部分や、吐物や排泄物が触れた部分を消毒しましょう。
消毒液の作り方は家庭用塩素系漂白剤10mlと水2.5lを混ぜるだけです。
排泄物などが付着した部分には家庭用塩素系漂白剤10mlと水500mlを混ぜたものを使いましょう。
しかし、最も効果的な方法はノロウイルスの消毒業者に依頼することです。素人知識では取り返しのつかない事態に陥る危険性もありますので、なるべくプロの手にまかせましょう。
まとめ
ノロウイルスはとても感染力の強い菌なので、手やものなどをなめてしまう赤ちゃんは感染しやすいです。
普段から衛生面には気を付けて、赤ちゃんが感染しないようにしましょう。
もちろん、赤ちゃんだけでなく大人も感染する危険があります。家族が感染すれば赤ちゃんにも感染する確率が高まりますので、目に見えないノロウイルスの消毒は徹底的に行いましょう。
ノロウイルス消毒を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ノロウイルス消毒」をご覧ください。
感染予防のための消毒施工
一般的に感染症の予防・消毒においては、アルコール消毒、塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)や加熱処理(85℃で1分以上)は有効とされています。※
当社提携業者はこれらの方法を駆使して予防・消毒を実施いたします。
※「感染症法に基づく消毒・滅菌の手引き」(厚生労働省)参照