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新鮮な空気を運ぶトンネル!ダクト清掃で快適環境を作りましょう

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「シックハウス症候群」、「花粉症」、「ハウスダスト」、「PM2.5」・・・近年、私たちを取り巻く空気には、健康被害を起こしかねない要因が溢れていて、実際にアレルギーなどの症状を発症している方も少なくありません。これを防ぐには、換気設備や空調設備によって室内の空気を清浄することが重要となってきます。その換気や空調に欠かせない存在が『ダクト』です。日常生活において『ダクト』はあまり目にする機会はないかもしれませんが、実はいつも身近で頑張ってくれている設備の一つなのです。今回はそんな『ダクト』のお話をご紹介します。

ダクトって何?

中には「ダクトって何?」という方もいるかもしれませんね。『ダクト』と聞いてピンと来ないという方でも、飲食店の厨房などを見上げた時に、シルバー色をした筒状のものが、天井を走っているのは何度か見かけたことがあるかと思いますが、あれがダクトの一例です。
端的に言えば、ダクトとは「空気の通り道」、いわばトンネルのようなもので、汚れた空気を外に運んだり、逆に新鮮な空気を室内へ運んだりという役割を担っています。
私たちが利用しているビルや工場、住宅、店舗など、ほとんどの建物にはダクトが設置されていて、快適な空気環境を作る手伝いをしているのです。
ただ、ダクトは天井や壁の裏側に隠れていることも多く、あまりその存在に気付くことが無いのが実情です。ピンと来ないのはそのせいかもしれませんね。
しかしながら、実は意外と身近なところに使われているこの『ダクト』。果たしてどんなものか、次に具体的に見ていきましょう。

身近にあるダクト

ダクトの種類

偏にダクトと言っても、用途によって様々なダクトがあります。

●換気ダクト
文字通り、換気用に設けられたダクトです。換気扇や空調機などから外気の新鮮な空気を室内に取り入れるのを「給気ダクト」、逆に室内の汚れた空気を屋外へ排出するのを「排気ダクト」と呼びます。具体的には、皆さんが普段使用している、レンジフード、トイレ、浴室に設けられている換気扇の裏側にはダクトが走っており、汚染空気を外部へ運ぶ働きをしています。

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●空調ダクト
ビルや商業施設など、事務所や店舗などの建物に多い、空調用のダクトです。換気ダクトと同様に給気用と排気用があります。ビルなどで多い空調機は天井埋込カセットタイプのものですが、機会があれば、天井点検口から天井内を覗いてみましょう。空調機とダクトが繋がって天井内に張り巡らされていることが良くわかります。

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●厨房ダクト
飲食店などの厨房に設置されるダクトです。調理の際に発生する煙、臭い、水蒸気などを排出して、厨房の空気環境を整えてくれます。最もわかりやすいのが焼肉屋さんの排煙ダクトでしょう。テーブルの上に設けられて、発生した煙を外部へと運ぶ働きをしています。

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●産業ダクト
空気中の塵やゴミなどを排出したり、集塵したりなど、主に工場や研究室、病院、クリーンルームなど、衛生管理が求められる施設に多く設置されるダクトです。

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ダクトの形状

次にダクトの形状の種類をご紹介しましょう。実は矩形のダクトばかりではないのです。

●角ダクト
一般的な矩形のダクトです。必要な風量に応じて、正方形や長方形など適切な形状にして使用します。

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●丸ダクト
スパイラルダクトとも呼ばれています。断面が円形のダクトです。小さいサイズから大きいサイズまで幅広く使えるのが特徴です。

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●フレキシブルダクト
円筒形の蛇腹状ダクトです。折り曲げたりすることが出来るので、角ダクトや丸ダクトが通りにくい場所でも通すことが出来るなど自由度が高いです。

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ダクトの材質

皆さんが見かけるダクトは、シルバー色をした「亜鉛鉄板製」が一般的ですが、他にも用途に応じて材質を使い分けることがあります。

●鉄板製・・・防火部分に設置される耐火性能を有したダクトです。
●ステンレス製・・・海岸に近い地域、プールなどの塩害を受ける場所や、腐食性ガスが発生する場所に設置されるダクトです。
●塩ビ製・・・耐薬品性、耐塩性が求められる場所に設置されるダクトです。

ダクトの工法

ダクトには大きく次の3つの工法があります。実際は材質、板厚、設計風量などによって使い分けが決められています。

●アングルフランジ工法
施工には手間が掛かりますが、強固な工法になります。主に排煙ダクトに多く使われています。

●共板フランジ工法
アングルフランジ工法よりは強度はありませんが、最も手軽で効率の良い工法です。

●スライドオンフランジ工法
アングルフランジ工法と共板フランジ工法双方のメリットを活かした工法です。製作には溶接が必要となり手間ですが、軽量化も図ることが出来、強度もあります。

室内環境とダクト

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ここまで見て来て、ダクトが大体どういうものか、またダクトにもいろんな形や種類、使い分けがあるということがおわかり頂けたと思います。
ダクトには、換気設備や空調設備としっかり連携して、汚染空気を排除し新鮮な空気を送ること、そして快適な室内環境を保つ、という大きな役割があります。
ところで、快適な室内空間とはどんな状況を言うのでしょうか。厚生労働省の「建築物環境衛生管理基準」によれば次のような指針が示されています。

◆室内空気環境基準
温度:17~28℃
湿度:40~70%
気流:0.5m/秒以下
浮遊粉塵:0.15mg/立方メートル以下
ホルムアルデヒド:0.08ppm以下(0.1mg/m3以下)
一酸化炭素:10ppm以下 ※特例として外気がすでに10ppm以上ある場合には20ppm以下
二酸化炭素:1000ppm以下

この数値にしなければならないという法的規制はありませんが、快適な室内環境とするには、換気設備や空調設備と共に、この基準に則ったダクトの設計、工事をすることが重要です。

ダクト清掃の方法とタイミング

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さて、快適な室内環境にすべくダクトを設置したとしても、毎日空気が流れていれば塵や埃が少しずつ堆積してしまうものです。特に排気用のダクトでは汚れた空気が通りますので、給気用ダクトよりも汚れ方は顕著です。また、厨房用のダクトに至っては、更に油汚れ、すす汚れなどが加わりますので、放っておくことは出来ません。そこで必要となるのが『ダクト清掃』です。
ダクトの清掃方法には以下の方法があります。

◆換気・空調・産業ダクト
1. 掃除道具や多機能ロボットを使い、空気圧を与えてダクト内に堆積した粉塵を剥離。その後送風機などで空気を搬送して集塵する方法
2. ダクトに集塵機を取り付け、掃除用具や多機能ロボットによって剥離した粉塵を吸引する方法
3. ブラシ付きロボットをダクトに挿入して、内蔵された掃除機によって粉塵を吸引回収する方法

◆厨房ダクト
1. 金属ヘラなどで直接擦り取る方法
2. ドライアイスで削り取る方法
3. 蒸気ノズルを挿入して洗浄する方法

清掃のタイミング

●冷暖房にムラがある:堆積した粉塵によってダクトが十分に機能していない可能性があります
●騒音や振動が酷くなる:油汚れなどが堆積してダクトに負荷を掛けている可能性があります
●嫌な臭いがする:ダクト内にカビやダニが発生している可能性があります
●ネズミやゴキブリが増えた:油汚れをエサに繁殖している可能性があります
●焦げた臭いがする:油汚れが燃えて火災が起きる危険性があります

次の症状が感じられるようになったら、ダクト清掃のタイミングです。違和感を感じたら早めに対処するようにしましょう。

ダクト掃除を怠ると・・・

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私たちは、住宅や会社の中など、一日の約70%を「室内」で過ごしており、成人で約15~20kgもの大量の空気を毎日吸い込んでいると言われています。
その身体に入る空気が、もし汚染されたままの空気だったら・・・湿疹、痒み、咳、喘息、目眩、アレルギーなど、健康に良くない症状が起きかねないことは想像出来ますね。

室内の空気環境を快適に保つには、換気設備や空調設備によって空気を清浄することが大事、そしてその換気や空調を正しく行うためには、ダクトを清掃して正しく設置することが大事、という訳です。

皆さんの身近なダクトは今どんな状態ですか?掃除を怠っていませんか?

今まで掃除などしたことがない、という方は、この機会に是非、当サイト生活110番「ダクト清掃」より、専門業者にご依頼ください。

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