洗濯物から異臭がする!?浴室乾燥の臭いを取り除く対策のススメ

2021.4.30

洗濯物から異臭がする!?浴室乾燥の臭いを取り除く対策のススメ

外に洗濯物を干せない梅雨時や夜間など、時間帯に関わらずいつでも衣類を乾かすことのできる浴室乾燥は、とくに一人暮らしには欠かせない家事の心強い味方です。しかし、生乾きというわけでもないのに洗濯物に嫌な臭いが付いている、といった経験はありませんか?もしかするとその臭い、カビが原因かもしれません。

本コラムでは、浴室乾燥で臭いが気になる場合にどのような対策をとるべきか、普段から心がけるべきことは何か、知っておくと便利なマメ知識をご紹介いたします。

浴室乾燥の嫌な臭いは「カビ」が原因?

浴室乾燥で嫌な臭いが衣類に付く場合は、カビが原因となっていることが多いと言われています。もともと浴室はお家の中でもとくにカビの生えやすい場所です。大量の水を流すため湿度が高く、暖かいお湯を使えば高い温度が維持される浴室の環境は、カビにとって非常に生育しやすい条件が整っています。さらに、人間の皮脂や老廃物はカビの絶好の栄養源となるため、油断しているとすぐに真っ黒なカビが繁殖してしまいます。

浴室乾燥は洗濯物を効率よく乾燥させるために、常に送風ファンを回して空気をかき回しています。浴室のどこかにカビが生えていると、カビの胞子がかき回される風に乗って室内に充満し、湿った衣類に付着して臭いの元となります。

洗濯物の異臭に気付いたら、まずは浴室を観察してカビが生えていないか見てみましょう。浴室の四隅やタイルの目地、浴槽との境などがカビの発生しやすいポイントです。
      浴室乾燥の嫌な臭いは「カビ」が原因?

浴室にカビが見当たらない場合はどこに原因が?

もしも浴室にカビが見当たらないにも関わらず、浴室乾燥の服の臭いが取れないようであれば、乾燥器自体に原因がある可能性があります。浴室乾燥は乾燥器を使って室内の空気を乾燥状態に保っています。この乾燥器は湿った空気を吸い込んで乾いた空気を吐き出す仕組みのため、乾燥器のフィルターが汚れていると吐き出される空気に臭いが付いてしまいます。

フィルターにゴミや汚れが付着していると乾燥効率が下がって電気代が跳ね上がる原因にもなるため、臭いが気になるときはフィルターの状態をチェックしてみましょう。

浴室乾燥の嫌な臭い対策は浴室乾燥機のお手入れを

浴室乾燥の臭い対策には、浴室乾燥機のお手入れを定期的に行うのが一番です。埃やゴミのほか、フィルターにカビが発生して詰まりを引き起こす可能性もあるため、浴室乾燥機は1ヵ月から2ヵ月に一度くらいの周期で内部を掃除するようにしましょう。

多くの浴室乾燥機はフィルターが取り外せるようになっています。機種によって取り外し方はまちまちなので、取扱説明書や前面パネルの表示を確認して適切に取り外しましょう。

フィルターが乾燥していて埃が溜まっている場合は掃除機を使って埃を吸い取ります。フィルターが湿っていたり、掃除機では取り除けないひどい汚れがある場合、フィルターを丸洗いしてしまうことも有効です。

中性洗剤や石鹸を溶かしたぬるま湯を用意し、フィルターを漬けこんでスポンジでこすって汚れを落としていきます。洗ったフィルターを乾燥機の中に戻す際は、必ずしっかりと乾燥させてからにしましょう。濡れた状態で戻してしまうと故障やカビの原因になることがあります。
            浴室乾燥の嫌な臭い対策は浴室乾燥機のお手入れを

浴室乾燥の嫌な臭いの元「カビ」を発生させない方法

浴室乾燥の臭いの原因として一番可能性が高いのは、やはり浴室に生えるカビです。カビは『水分があり』『適度に暖かく』『皮脂や石鹸カスなどの栄養分がある』という条件が揃うと爆発的に繁殖してしまいます。逆に言えば、これらの条件を一つ一つつぶしていけばカビを抑えることができるということでもあります。

まず、お風呂から上がる際に石鹸の泡が残らないようにしっかりシャワーで浴室内を流しましょう。このとき、冷たいシャワーを使うことで効率よく浴室内の温度を下げることができます。

シャワーを流し終えたら、壁に残った水滴を水切りワイパーなどで落としたり、身体を洗ったタオルで拭くなどして除去しておくとさらに効果的です。
浴室乾燥機が使える場合は、入浴後に乾燥運転を2時間程度行っておくと、カビが生えにくい湿度にすることができます。万全を期するなら、入浴後から朝まで一晩中乾燥モードにしておくのがベストです。
      浴室乾燥の嫌な臭いの元「カビ」を発生させない方法

その他の浴室乾燥の臭いの原因と対策

浴室乾燥の臭いの原因には、カビや埃の他にもいくつか可能性の高いものがあります。それぞれの対処法についても併せてご紹介します。

下水臭

干していた衣類から下水の臭いがしたら、もうその日の気分は最悪です。洗濯物が明らかに生乾きやカビ以上のすさまじい臭気を放っていたら、下水から臭いが昇ってきている可能性を疑いましょう。

本来、浴室の排水口から下水道へとつながる配管には、臭いが昇ってこないように『トラップ』と呼ばれる部分が作られています。これは配管が途中でU字に曲がっていて、ここに水が溜まって臭いをシャットアウトする構造になっています。このトラップから水が抜けてしまうと、下水の臭気がそのまま配管を通って浴室まで入ってきてしまう可能性があります。

トラップにちゃんと水が溜まっているかどうかは、臭いで明らかにわかります。下水臭が排水口からムワッと上がってきたらトラップが機能していません。そのほか、トラップに溜まった水は下水道の音も吸着するので、トラップが乾いていると排水口から空洞に響くような音がします。
いずれの場合もすぐに対処が必要ですので、すみやかに排水口へ水を流してトラップに給水をしましょう。

生乾き臭

部屋干し全般に言えることですが、衣類の乾燥が不十分だと酸っぱい臭いがすることがあります。
これは濡れた布地を培地にして雑菌が繁殖していることが原因です。完全に乾いていると思っても、乾燥に時間がかかり過ぎて雑菌が繁殖してしまったという場合もあります。

雑菌は一度繁殖してしまうと洗い直しても乾燥させてもなかなか死滅してくれないので、気になる場合は漂白剤などを使って徹底的に殺菌してしまいましょう。晴れている日なら天日干しをして日光の力で殺菌することも有効です。
生乾きの臭い対策については「生乾きの臭いを対策する方法!洗濯物から原因となる細菌を撃退しよう」でも詳しく解説しています。ぜひお役立てください。
      その他の浴室乾燥の臭いの原因と対策

まとめ

浴室乾燥で嫌な臭いが付いてしまうときの対処法についてご紹介してきました。要点をまとめますと下記の通りです。

・浴室乾燥で発生する異臭は『カビ臭』、『下水臭』『生乾き臭』などが代表的。
・カビ臭の原因は浴室に生えたカビや、浴室乾燥機のフィルターに付着した汚れ、埃など
・カビ臭を取り除くには浴室のカビ取りのほか、乾燥機のフィルターを掃除することも有効。
・カビの発生を防ぐには水分、温度、栄養源のカビが生える3つの条件をつぶすことで対応する。
・入浴後に冷たいシャワーで浴室を隅々まで流し、浴室乾燥機を2時間程度運転させておくと効果的。
・下水臭は下水トラップが乾いていることが原因。音や臭いでトラップの状況は分かるので乾いていたら水を流しておく。
・生乾き臭は乾燥に時間がかかり過ぎても発生する。しつこい場合は漂白剤で殺菌する。

浴室乾燥機は便利な設備ですが、性質を把握して正しく使わないと異臭の原因となることもあります。臭いのない衣類を着るためにも、浴室は清潔に保つようにしましょう。ガンコなカビへの対処が困難な場合は、バスルームクリーニングの専門業者に依頼することもぜひご検討ください。

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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「バスルームクリーニング」をご覧ください。

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