ちょっと待って!エアコンを自分で高圧洗浄するのはおすすめしません

2021.4.30

ちょっと待って!エアコンを自分で高圧洗浄するのはおすすめしません

高圧洗浄機で高い外壁を掃除している様子を見たことのある方も多いと思います。そこで「高い場所にあるエアコンを高圧洗浄機で洗浄できたらどんなに楽だろう」と想像した方もいるかもしれません。
けれども待ってください。エアコンを高圧洗浄することはおすすめできません。これからその理由を説明していきますので参考にしてみてください。

エアコンを高圧洗浄機で手入れしてはいけない?

高圧洗浄機とは名前からもわかるように、高圧の水を噴射する洗浄機となります。車の洗車や家の外壁やブロック塀、ベランダや網戸や浴室など様々な場所の掃除をしてくれる頼れる便利な機械です。「こびりついた汚れを落としてくれる高圧洗浄機を使って、高い場所にあるエアコンの掃除をしてみよう」と考える方もいるかもしれません。

しかしエアコンクリーニングで使う噴射器は、0.3MPa(メガパスカル)の圧力のものとなります。0.1~1MPa未満(1~10気圧)は低圧洗浄となりますので、エアコンクリーニングは低圧洗浄で行われていることになります。その理由として、エアコンの内部は複雑な構造となっており、繊細な部品も多く使用されているため慎重に扱う必要があるからです。

もしエアコン掃除に高圧洗浄機を用いてしまうと、エアコンのパーツが壊れたり、薬剤が飛び散りサビが発生して故障したり、電装ボックスに水がかかって故障する可能性があります。
そういった理由から、エアコンを高圧洗浄機で手入れすることは推奨されていません。
          エアコンを高圧洗浄機で手入れしてはいけない?

エアコンを高圧洗浄機で清掃する方法

先ほども述べましたが、エアコンの内部には繊細な部品も多く使用されています。エアコンを高圧洗浄機で洗浄する場合、エアコンが故障してしまうリスクが高いことを考えておいてください。

清掃方法

①水が垂れても大丈夫なように、エアコンの下にビニールやカバーなどを敷きます。 

②パネルとフィルターを外しますが、このときパネルの爪が折れてしまわないように気を付けてください。

③吹き出し口の下のネジを数か所外し、本体カバーを外します。この作業のときに、吹き出し口のルーバーが壊れてしまわないように気を付けてください。

④温度センサーとアースを外してから、制御基板のほうに引き寄せます。そして制御基板を養生シートで覆います。

⑤吹き出し口下側を養生シートで張り付けて、エアコンの後ろには大きめの養生シートを挟んで天井に張ってください。

⑥エアコン洗浄スプレーを熱交換機にスプレーします。もし余ったら、ファンの部分にもスプレーしましょう。

⑦熱交換器には水を噴射しますが、制御基板に水がかからないように気を付けてください。
ファンにも水をかけます。このときブラシなどでおさえることでファンが回ることを防止できますので、ブラシでおさえながら水を噴射してください。

このように、ルーバーやパネルの爪など壊れやすい部品もあるので丁寧に慎重に扱うことが大切ですし、洗浄スプレーや水がポタポタ落ちてきてしまうので、しっかりと養生することが必要です。エアコンの多くは高い場所にあるので、椅子などにのぼって作業をすることで転倒のリスクも発生します。
そして洗浄作業に失敗したら、エアコンが壊れてしまいますので、エアコンを買い替えたり修理をする可能性があることを考えたら、エアコンクリーニングを業者に依頼をしたほうが安くなるでしょう。
      エアコンを高圧洗浄機で清掃する方法

素人が自分で安全に行える洗浄方法

エアコン掃除に高圧洗浄機を使うことはおすすめできませんので、ほかの方法を選んでください。ここでは自分でエアコン洗浄することについて簡単に紹介します。

洗浄できる場所

・フィルター:ホコリを取る役割をするので、定期的にホコリを取り除くことが大切です。2週間に1度は掃除機でホコリを吸い取り、月に1度は取り外して水洗浄をしましょう。

・フィン:熱交換器とも呼ばれており、フィルターを外すと見えます。温度差による結露が発生しやすい場所なので、カビ防止のために定期的に掃除することが大切です。

・吹き出し口:手に届く場所でよいので、定期的に拭きとり掃除などをしましょう。

・ファン:ルーバーの奥にあり、回転して風を起こしてくれます。悪臭が発生すると一緒に送風されてしまうので、定期的にきれいにして悪臭の原因を作らないようにしましょう。

エアコン洗浄に必要なもの

・エアコン洗浄スプレー
・洗浄液
・ウォータースプレー
・棒状のブラシ
・養生テープやゴミ袋やブラシ類

どれも100均やドラッグストア、ホームセンターなどで手に入るので簡単に揃えられます。

注意点

・差し込んだ状態のコンセントに洗浄液が付着して濡れてしまうと、人体に感電してしまう恐れがあります。とても危険なので、コンセントは必ず抜いてから洗浄してください。

・エアコン洗浄スプレーは、密閉された屋内で使うと気分が悪くなることがあります。作業のときは部屋の風通しをよくしておきましょう。

・スプレーが壁紙などについてしまうと色落ちしたりシミの原因となりますので十分に養生しましょう。

・スプレーを使うと汚れを奥に押し込んでしまう場合があるので気を付けてください。

・洗浄成分がエアコンの内部に残ってしまうことがあります。そうなると残った洗浄成分の上にホコリが溜まり、カビが繁殖しやすくなってしまいますので気を付けましょう。
          素人が自分で安全に行える洗浄方法

プロへエアコンクリーニングしてもらうのにかかる費用

エアコンは高圧洗浄ができません。エアコン内部の掃除も自分で行うには大変ですので、プロに依頼をしてエアコンクリーニングをしてもらうことが最善の策となるでしょう。
気になる費用ですが、6,000円からが作業費の相場でsう。業者により異なりますので、複数の業者に相見積もりを依頼して総額を出してもらいましょう。このとき見積もり後に色々なオプションを追加してくる業者もありますので、作業内容をしっかり把握して、追加料金などないか確認してから依頼をするようにしてください。

まとめ

このように、エアコンは高圧洗浄が難しいです。寒い冬の時期に欠かせない大切なエアコンを長持ちさせるためにも、クリーニングの際には慎重に扱う必要があります。エアコンクリーニングは年に1度は行うことが理想的です。もし自分でエアコン洗浄をすることが不安な場合や困難な場合は、プロの業者に依頼をしてください。

エアコンクリーニングを依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「エアコンクリーニング」をご覧ください。

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