今すぐできるエアコンのカビ防止!送風モードでカビの嫌う環境作りを

2021.4.30

今すぐできるエアコンのカビ防止!送風モードでカビの嫌う環境作りを

毎年蒸し暑い夏を乗り切る心強い味方となるエアコン。近年ではヒートアイランド現象でますます気温が上がり、熱中症のリスクが高まったことによってとくに使用する機会が増えたのではないでしょうか。現代人の生命線とも言えるエアコンですが、長年使用を続けていると気になってくるのがエアコン風のカビ臭さです。とくに初夏、数か月ぶりにエアコンを点けたときなどは、しばらくカビの臭いが部屋に充満してしまうこともあります。本コラムでは、そんなお悩みを解決するべく、エアコンのカビ防止に役立つ知識をご紹介いたします。

エアコンのカビを防止するための基本知識

そもそもなぜエアコンにカビが発生するかと言えば、そこには大きく分けて二つの理由があります。それぞれの原因によって、エアコンのカビは生える場所が変わるのです。

まず一つ目はフィルターに発生するカビ。これはエアコンがお部屋の空気を吸い込んで内部で冷やし、冷たい空気を吐き出すという動作原理に起因するものです。空気を吸ったり吐いたりする以上、内部のフィルターはお部屋の空気の状態にダイレクトに影響を受けます。

エアコンを使用する、つまりヒトの生活する場所の空気には、目に見えないさまざまなものが漂っています。人間の発する汗や皮脂、料理の油、埃、ペットのいるご家庭では抜け落ちた細かい毛などは、エアコンの吸気口から内部へと侵入し、フィルターを通過する際にこし取られます。エアコンが稼働した時間の分だけ、フィルターにはそれらハウスダストが蓄積されていき、同様に空気中を漂う水分と共にカビの絶好の栄養源となります。適度に暖かく、栄養豊富なフィルターはカビにとってまさに理想の培養地となるわけです。

もう一つは、ファンや排気口などに発生するカビ。高温多湿の日本では、冷たい物に水滴が生まれる結露という現象が頻繁に起こります。空気を冷やすエアコンにおいてもそれは例外ではなく、車でエアコンを使うと車体の下から水が落ちるように、エアコンの内部も結露によって常に濡れている状態になっています。これもまた、カビにとっては繁殖に適した環境となるのです。

つまり、エアコンのカビ防止において大切なことは、エアコンの内部から水分を取り除くこと。乾燥させることこそが、カビを防ぐ唯一無二の方法です。
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エアコンによってはカビ防止機能がついているものもある?

エアコンのカビ臭さは、エアコンが発明されて以来多くの人々が長年頭を悩ませてきた問題でした。市販されている物の中でも、新しいモデルのエアコンにはカビ防止機能が搭載されている場合があります。マイナスイオンや内部クリーニングなど方法はメーカーによってさまざまですが、共通しているのはやはり、内部を乾燥させる機能のようです。

極論を言ってしまえば、エアコンのカビ対策の一番の近道は、エアコン自体を新しいものに買い替えることかもしれません。しかし、買い替えにはまだちょっと早い……という方も多いのではないでしょうか。そこで次の章では、カビ防止機能がないタイプのエアコンをお持ちの方にも今日からできる、とても簡単なカビ対策をご紹介します!

エアコンにカビ防止機能がなくてもできる!カビ防止法

古い機種のエアコンでもカビ防止ができる非常に簡単な方法。それは、エアコンの運転モードを『送風』に切り替えてしばらく放置する、たったこれだけです。『送風』はエアコンの冷房機能を止め、コンプレッサーを作動させずに内部のファンだけを回転させるモードです。しばらくの間これを行っておくことで、結露して内部に溜まってしまった湿気た空気を追い出し、ファンやフィルターを乾かすことができます。使用頻度にもよりますが、冷房を使用したあとに送風モードに切り替えて、大体2時間ほど空回しさせておくと十分に乾燥ができるとされています。

また日頃の心がけとして、お部屋自体を清潔に保つことも有効です。前項で書いた通り、エアコンのフィルターはお部屋の空気に大きく影響を受けます。定期的に換気を行って、空気中をハウスダストが漂わないようにすることで、フィルターの汚れるスピードを緩やかにすることができます。
          エアコンにカビ防止機能がなくてもできる!カビ防止法

エアコンのカビを防止するには、エアコン内部のどこに注目するのがいい?

エアコンのカビ防止を目指すにあたって、定期的なチェックをオススメしたいポイントがいくつかあります。点検のためにまずはエアコンの前面パネルを取り外してみましょう。多くの機種では前面パネル、あるいは化粧板と呼ばれる部分はとくに工具を使うことなく外せるようになっています。取り扱い説明書や、エアコン本体の表示にしたがって取り外しましょう。

前面パネルを外すと、むき出しのフィルターと送風口、それから熱交換器のフィンなどが見えるようになると思います。フィルターやフィンにカビが生えていないか、送風口に黒ずんだ汚れが付着していないか、よく調べてみてください。送風口を覗き込むとその奥の送風ファンを確認することができます。送風ファンの羽根の付け根なども、カビが発生しやすいポイントです。

エアコンのカビを除去するお掃除方法

パネルで覆われた内部のどこにカビが生えやすいかが分かれば、エアコンのカビ防止の方針もとりやすくなります。送風運転を重点的に行うべきか、フィルターを新しいものに交換すべきかなど、エアコンの中には有益な情報がたくさん転がっています。

またエアコンの内部にカビの発生が確認できた場合、お掃除でこれを除去することでカビ臭さを取り除くことも可能です。フィルターにカビが生えている場合、取り外して丸洗いすることでカビを徹底洗浄できます。中性洗剤をぬるま湯で溶き、そこにフィルターを漬け置きして繊維の奥に潜んだカビを根絶やしにしてしまいましょう。

送風口やその奥のファンにカビが生えている場合、掃除にはちょっとしたコツが必要になります。用意するのは市販のカビ取り洗浄液と、送風口に挿入できる細さのブラシ、あるいは使い古しの歯ブラシなどです。まず洗浄液が垂れても大丈夫なように、送風口の下にビニール袋などを取り付けておきます。送風口からスプレーや霧吹きで洗浄液を内部へ吹き付け、ブラシでカビをこそげ取りましょう。要領は歯磨きと大体一緒です。カビをあらかた取り終えたら、水を霧吹きで吹き付けて洗浄液も全て洗い落とします。これで見える範囲のカビはきれいになります。
          エアコンのカビを除去するお掃除方法

まとめ

エアコンのカビ防止のために今日からできる対策と、カビが生えてしまった場合の対処法についてかんたんにご紹介してきました。要点をまとめますと下記の通りです。

・エアコンの主なカビ発生ポイントはフィルターと送風口の内部。空気中のハウスダストや結露の水分によってカビの生育に適した環境になってしまう。

・市販のエアコンの中には、内部を乾燥させることでカビを防止する機能が搭載されたものもある。

・すぐにできるカビ対策としては、冷房の使用後にエアコンを『送風』モードにして2時間ほど運転することで内部を乾かすことができる。

・フィルターには部屋の空気の汚れが溜まっていくため、定期的な換気で空気を清潔に保つこともカビ対策のうえでは重要。

・カビが生えてしまっている場合は、フィルターの丸洗いや市販の洗浄液を使って掃除を行い、内部をきれいにすることでカビ臭さを改善できることがある。

カビが生える前であれば対策は容易ですが、一旦根付いてしまったカビは頑固で取り除きにくい厄介者です。個人での除去が困難という場合は、エアコンクリーニングの専門業者に依頼するのも一つの手です。確かなノウハウを持ったプロの力を借りて、次の夏はカビ臭さと決別しましょう!

エアコンクリーニングを依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「エアコンクリーニング」をご覧ください。

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