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増える「自分への虐待」……セルフネグレクトの若者を減らすには?

投稿日:2017-11-08 更新日:2019-11-26

セルフネグレストは若者にも増えている?ゴミ屋敷や孤独死の原因かも

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社会問題の1つである孤独死ですが、その原因の1つが「セルフネグレクト」です。自分に対する関心がなくなってしまうこの状態。食事や洗濯さえまともにできなくなってしまい、その結果体調を崩して孤独死につながってしまうのです。

セルフネグレクトは、高齢者がなりがちな印象がありますが、きっかけさえあれば、若者までもがセルフネグレクトに陥ってしまうことがあるのです。どうしてまだ若い人たちまで、自分自身への関心を失ってしまうのでしょうか。

そこで今回は、ゴミ屋敷や孤独死の原因としてももっともよく挙げられるこのセルフネグレクトが、なぜ若者にも増えているのかについて解説していきます。

セルフネグレクトとは「自分への虐待」

この記事を読んでいる人の中には、セルフネグレクトが具体的にどういったものなのかをよくご存じでない方もいるでしょう。そこで、まずはセルフネグレクトとはなんなのかについて紹介していきます。

セルフネグレクトとはいったい?

セルフネグレクトとは、「自分、自我」を意味する「セルフ」と「無視、放棄」を意味する「ネグレクト」が組み合わさってできた言葉です。この2つの単語が示す通り、セルフネグレクトとは「自分自身を放棄している(自己放任)」状態を指しています。

セルフネグレクトに陥った人は、自分自身ひいては周りの人、環境への関心がまるでありません。そのため、自分が人並みの生活をおこなう気力が消失しています。食事や入浴といった行為も放棄するようになってしまい、酷い場合は排泄行為のためにトイレに行くことさえしなり、医療機関へいくことも拒否します。

ネグレクトは虐待行為を指して使われる単語でもありますが、セルフネグレクトとはまさに自分自身に対する虐待といえるでしょう。人によっては、セルフネグレクトを「ゆるやかな自殺」と形容することもあるそうです。

誰もがセルフネグレクトになりうる

概要だけ聞けば、「自分はセルフネグレクトになることはない」と思う方も多いでしょう。しかし、セルフネグレクトの原因となる感情そのものは、誰にでも存在しているのです。

例えば、日々の生活で「部屋の掃除するのが面倒」や「洗濯やゴミ捨てが面倒」だと思うときはありませんか?こうした「面倒」という感情は誰しもがもっていますし、この「面倒」が勝ったせいで掃除などの家事をサボってしまう、なんていう方も多くいることでしょう。

ですが、その「面倒」という感情は、極まってしまうと「部屋の状態なんてどうでもいい」や「服や家の清潔感なんてどうでもいい」という無気力に変化してしまいます。この自分への「どうでもいい」という感情こそが、セルフネグレクトの引き金になるのです。

このことから、セルフネグレクトは誰がなってもおかしくないといえます。そしてその中でもとくに、セルフネグレクトは若者の間で増えているといわれているのです。

セルフネグレクトとは

セルフネグレクトが原因でゴミ屋敷や孤独死に

冒頭でも述べましたが、セルフネグレクトは孤独死の原因として挙げられるものの1つです。セルフネグレクトに陥ると生活力が皆無になってしまい、それが死につながることさえあるのです。

セルフネグレクトが孤独死につながる

セルフネグレクトになると無気力状態になるため、ゴミ出しに行くのさえ億劫になってしまいます。そのため、家の中には捨て損なったゴミが溜まっていくようになり、最終的にゴミ屋敷へと変貌していきます。

ゴミ屋敷になると、悪臭や害虫により衛生環境は著しく悪化するでしょう。そして、このような環境で生活していると、当然ながら健康に不調をきたすようになります。ですが、セルフネグレクトの人は自己管理さえ放棄しているため、医者にも行こうとはしないのです。

悪化した体調を放置した結果、健康状態はより悪化していき、最終的には孤独死という結末に終わってしまうでしょう。孤独死した遺体は発見に数日はかかることが多いので、時期によっては腐敗している状態で見つかるのも珍しくはありません。

ここまで聞いて、「ほかの人の手を借りることはできないのか」と疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、セルフネグレクトになると「人に迷惑をかけたくない」という心理になりがちなので、他人の協力を拒絶してしまう傾向にあるのです。

何がきっかけでセルフネグレクトになるのか

セルフネグレクトの原因となる感情は誰にでもあることは、先ほど説明しました。きっかけさえあれば、人はセルフネグレクトに陥ってしまう危険性を抱えているのです。そのきっかけもさまざまで、以下のようなものを挙げることができます。
 

セルフネグレクトに陥るきっかけ

・家族との死別や離婚、失職による孤独感
・認知症やうつ病を発症したことによる判断力の低下
・経済的困窮や過重労働による疲労感やストレス
・ADHDなどの脳障害による影響

 
ここに挙げたものは、ほんの一例に過ぎません。ですが全体的にいえるのは、「自己管理ができない状態」という点でしょう。セルフネグレクトになる若者も、こうした精神的な苦しみなどが原因となっているケースも少なくありません。

なぜ若者がセルフネグレクトになってしまうのか?

続いて、セルフネグレクトと若者の関係について解説していきます。若者がセルフネグレクトに陥るのには、どういった事情が関わっているのでしょうか。

若者がセルフネグレクトに陥る理由

高齢者のみならず、若者までセルフネグレクトになってしまう現代社会。若者でさえ自分への関心をなくす理由として、以下のようなことが考えられます。
 

核家族化の増加

2018年現在、日本では夫婦と未婚の子どもで構成される「核家族」がほとんどを占めるようになりました。数十年前だと家族の人数も多かったため、生活の中で人との接し方を自然と学べるようになっていましたが、核家族ではそういったことができません。

そのため、子どもたちは対人関係についてよく知らないまま社会に放り出されることになります。もし社会で人間関係の構築に失敗すると、それが自己評価の低下や自己嫌悪につながってしまい、セルフネグレクトのきっかけを作ってしまいかねないのです。
 

インターネットの普及

現在では、インターネットが広く普及していますが、これにより外出せずとも外部とのつながりをもてるになりました。ネット通販により買い物に出かける必要も減ったため、休日は朝から晩まで家に引きこもっているという方も決して少なくありません。

しかし、それは対人関係を学ぶ機会が減ったということでもあります。中には、引きこもりによって自分が社会と断絶している状態を自覚することもできず、そのままセルフネグレクトに移行してしまうことさえあるのです。
 

貧困問題

日本では長い不況が続いているのもあって、貧困が社会問題となっています。人手不足などの理由もあって徐々に状況は変わりつつありますが、現在でも多くの若者が苦しい生活を余儀なくされているのが現実です。

貧困状態が続くと、生活が将来に対する不安などからストレスを強く感じるようになるのは避けられません。ストレスや疲労もセルフネグレクトの原因となりかねないため、貧困問題もセルフネグレクトを増やす要因になっているのです。

こういった生活環境や人間関係などが原因で、セルフネグレクトになることが多いです。

セルフネグレクトに気づけない場合も

若者がセルフネグレクトになる場合、明確な原因が掴めなかったり自覚ができなかったりすることも少なくはありません。自分でも気づかないうちに、セルフネグレクト予備軍に加わっているかもしれないのです。

疲れていたり自己嫌悪に陥っていたりすると、日々の習慣をなんとなく放棄してしまいがちです。しかし、これを繰り返していくと生活習慣や脳機能がどんどん麻痺していき、不衛生な部屋や怠惰な生活サイクルにも慣れていってしまいます。そのため、自分では気がつかないうちにセルフネグレクトへの道を辿っていってしまうのです。

セルフネグレクトの傾向とは?

誰もがなりかねないセルフネグレクトですが、性格や行動によってはなりやすさが変わってくることがあります。以下のような性格や行動をしている方は、セルフネグレクトになる危険性が高いかもしれません。
 

性格的な傾向

例えば、生真面目だったりプライドが高い性格をしていたりする場合は、セルフネグレクトに陥る危険性が高いといえるでしょう。

プライドが高い人は、自分の恰好悪い姿を他人、ひいては家族などに見られたくないため、相談や悩みを打ち明けるといった行為がなかなかできない人が多いのだそうです。

生真面目な人は真面目すぎて融通が利かない人のことをいいます。こういう人は、責任感が強く、常に周りの評価を気にする傾向があるため、やはり、他人に悩みを打ち明ける機会を逃してしまうようです。

こういったことから、自分はおろか、周りがセルフネグレクトの兆候を見逃し、状態の悪化を防げないこともあります。
 

行動的な傾向

好きなものばかり食べる」、「無造作にものを重ねてしまう」、「身なりを気にしない」といった行動が日常化している場合は、とくに注意する必要があるでしょう。これらの行動が続くと、そのままセルフネグレクトに発展するおそれがあります。

セルフネグレクトが若者にも増えている原因

セルフネグレクト問題を減らすために

今やセルフネグレクトは、若者から高齢者まで誰もがなりうる状態といえます。孤独死やゴミ屋敷の最大の原因であるとされており、社会が一丸となって解決すべき問題の1つといえるでしょう。

セルフネグレクトの前兆を察知しよう

誰もが何の前触れもなくセリフネグレクトになるわけではありません。セルフネグレクトに陥る人は、初期段階だと以下のような予兆を見せていることが多いのです。
 

セルフネグレクトの前兆

・休みの日に外出しようとせず、家に引きこもりがち。
・問題を解決する際に他人の手で借りず、自分一人でどうにかしようとする。
・身だしなみを整えようとせず、着替えにも無頓着になっている。
・ゴミをゴミ箱ではなく部屋のあちこちに捨ててしまう。
・日常会話が減ったり、他人との交流を拒んだりするようになった。

 
これらの症状が複数見られるようであれば、セルフネグレクトに陥る危険性が高いです。もしご家族や周囲の人がセルフネグレクトの予兆を示していたら、すぐにカウンセリングなどを受けさせるようにしましょう。

諦めない支援が大事

セルフネグレクトを解消するうえで重要な要素の1つが、孤独感の消失です。周囲との孤立がセルフネグレクトの原因の1つとなるので、地域社会や家族との交流をもってもらうことにより、助けてくれる人が身近にいるのだと認識してもらうようにしましょう。

しかし、セルフネグレクトになると「他人に迷惑をかけたくない」という感情から、支援の手を拒みがちです。ですが、セルフネグレクトを解消ためには、こういった支援を拒む人のことを理解する必要があります。そしてそのうえで、粘り強く支援をしていくことが大切になるのです。

また、セルフネグレクトが若者に増えているという事実もきちんと受け止め、「自分もセルフネグレクト予備軍かもしれない」と思った場合は、すぐに対処する必要があるでしょう。休日に友人や家族と遊びにいく、日ごろから掃除などをこまめにすることが、セルフネグレクト対策になるはずです。

セルフネグレクト問題を減らすために

まとめ

セルフネグレクトという言葉自体は初めて聞いたとしても、ゴミ屋敷や孤独死といった単語はニュースで見聞きしたことがある方も多いでしょう。孤独死などの痛ましい問題は、セルフネグレクトが原因となっている場合が多いのです。

ニュースではお年寄りが取り上げられることが多いこのセルフネグレクト、若者にも近年は増えているとされています。ですので、現在進行形で私たちの身の回りに迫ってきている社会問題といえるでしょう。

これは、もし近所がゴミ屋敷になってしまっている、異臭がするということがあった場合、一度業者に依頼して調査をしなければいけない時代になっている、ともいえます。セルフネグレクトで命を落とす人を減らすためにも、地域との交流を大切にしていくのが求められているのかもしれません。

(この記事は2018年10月26日に加筆・修正しています)

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この記事を書いた人
編集者:りな
家の掃除が得意。特にエアコン掃除にはうるさく、シーズンごとに掃除をする徹底ぶり。年中、家はピカピカ。虫が苦手。

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