よく見る「ドバト」の生態は?巣をつくられた時の対処法も

2021.4.30

よく見る「ドバト」の生態は?巣をつくられた時の対処法も

町や公園などで鳩を見かけることはよくあります。その鳩は「ドバト」という種類の鳩です。外に出かけた際に見るのはいいですが、ベランダなどに巣を作られてしまったら厄介ですよね。「ドバトの巣をどうしたらよいかわかからない……」と対処方法に困っている方もいることでしょう。

今回は、ドバトの生態や巣を作られたときの対処法について取り上げます。対処法を知っていれば、ドバトによって悩まされることも少なくなりますよ。

町でよく見かける「ドバト」の生態や特徴

町でよく見かけるドバトの生態や特徴について見ていきましょう。実はドバトは正式名ではなく、「カワラバト」という名前が正式な名前とされています。

鳴き声

ドバトは、「クックー」「ゴロッポゴロッポ」「ウーウー」と鳴きます。

見た目

町で見るドバトは灰色をしていることが多いです。
体長は30cm~35cmで、首が短く胸が大きく盛り上がっています。
羽は、主翼10枚・副翼10枚・尾翼12枚で構成されています。実は羽色はさまざまで灰色・黒色・栗色・白色・赤色・黄色などと多彩な色を持っていることがあります。

生息地

日本全国に生息しています。
近年では人間の生活範囲内にも活動場所を広げています。

食べ物

ドバトは、植物の種子・殻類・豆類などを好んで食べます。
人間の生活範囲に生息し始めたことで菓子の食べカスやパンの切れ端なども食べるようになりました。

生態

帰巣本能
帰巣本能とは、遠く離れた場所にいても過ごしていた住処へ戻ってくる習性のことをいいます。ドバトの帰巣本能はとても強いとされていて、500km~1,000km離れていても同じ場所に戻ってくることができます。

これはドバトの体内に磁気を感じることができる生体磁石の能力が持っているからだといわれています。この能力によって方向や位置の判断をしています。

繁殖活動
ドバトは年に5回~6回の繁殖活動をおこなうことが可能です。「ピジョンミルク」という特有の物質を体内で作り出すことができるため、ヒナに与えるためのエサを狩りに出かける必要がありません。このおかげで子育てと排卵を同時におこなうことが可能なのです。

通常1度の産卵で2つの卵を産み、孵化までは16日~20日の日数がかかります。ヒナが巣立つまでには1か月程かかるときがあります。
      町でよく見かける「ドバト」の生態や特徴

ドバトの天敵となる動物とは

ドバトの天敵となるのは、以下のような動物たちです。

猛禽類

ワシやタカ、またはフクロウなどの猛禽類はドバトの天敵です。これらは肉食のため鳩を襲い食べることがあります。

猫がドバトを襲うこともあります。ペットとして飼われている猫が襲うこともあるため、飼い主の人が思いがけない光景を目にする場合もあります。

カラス

カラスもドバトを襲います。カラスは肉や魚も食べる雑食ですから、ときには鳩を食べることもあります。

猛禽類などの動物は森の中や周辺にしかあまりいません。町に生息するドバトにとっては猫やカラスのほうが天敵になりやすいです。これら天敵から逃れるため、ドバトは安全な場所に巣を作り生息しています。その場所は人間の生活範囲であることも少なくありません。
      ドバトの天敵となる動物とは

ベランダにドバトの巣が!どう対処したらいい?

ベランダにドバトの巣が作られることはよくあります。しかしその巣を撤去することは法律で禁止されています。

鳥獣保護法

鳥獣保護法とは、野生の鳥や獣を愛護する目的で作られた法律です。この法律では、野生の動物を捕獲したり危害を加えたりすることが禁止されています。卵やヒナがある場合、巣を撤去することも同様に禁止されているのです。ドバトは一年中繁殖活動がおこなえるため、巣があるときは卵やヒナがいるときがとても多いです。

ドバトが法律で保護されているとはいえ、ドバトによって被害を受けることがありますから、対処しなければなりません。

ドバトによる被害

・糞尿被害
・鳴き声による騒音
・ノミやダニによる感染症

 

危険な感染症

ドバトから感染することがある感染症は、「クリプトコックス症」「オウム病」などです。症状としては発熱や嘔吐などがあり、ひどい場合では意識障害などの症状が起きる場合もあります。

対処方法

(1)忌避剤を使う
ドバトには、鳩用の忌避剤が有効です。巣の周りにドバトが嫌がる成分を含んだ忌避剤を撒いておきましょう。忌避剤には次のような種類があります。

・スプレータイプ
・ジェルタイプ

これらは一定期間しか効き目がありませんが、しつこく定期的におこなうことでしばらくして鳩が出ていくことがあります。出ていったあとでも帰巣本能で帰ってくることがありますから、ある程度続けることが大切です。

(2)剣山を置く
鳩が止まる場所に剣山を置いておくと、鳩が寄り付かなくなります。剣山にはいくつか種類があり、素材によっては柔らかいものもあります。しかし、柔らかいものだとドバトが気にせず止まる可能性がありますから、金属などの硬い素材のものを使用しましょう。

(3)ワイヤーを張る
鳩が止まる場所にワイヤーを張ると、鳩が飛来してくるのを防ぐ効果があります。ワイヤーの他にも防鳥用のテグスなどもあります。インターネットで手軽に手に入れることができます。

(4)許可を持った業者に依頼する
鳩の駆除業者の中には、都道府県から特別に許可をもらった業者がいます。そのような業者は巣の撤去などをおこなえるため、依頼して撤去してもらうことが可能です。しかし中には許可を持っていない業者もいるようですから、依頼した際に確認しておくとよいでしょう。
      ベランダにドバトの巣が!どう対処したらいい?

ドバトに巣を作らせないためにできることとは

ドバトに1度巣を作られてしまうと、とても厄介です。巣を撤去できなったりドバトが完全に棲みついたりします。棲みつくとドバトによる被害を延々受けることになるのです。

ドバトに巣を作らせないためには、まずドバトが巣を作る条件を知っておくことが大切です。
 

ドバトが巣を作る条件

・3方向が囲まれた場所
・天敵に狙われない安全な場所
・雨に濡れない場所

 
この条件をすべて満たす場所は、家のベランダなどです。小さな隙間などがあればドバトは巣を作ります。このような場所には、事前に先述した対処法をおこなっておくことが重要です。

他にも巣を作らせないための対処方法があります。それはこちらです。

【1】防鳥ネットを張る
ベランダなどに有効な防鳥ネットがあります。ベランダのほぼ全面にネットを張ることで物理的にドバトの侵入を防ぐことができます。

【2】死角をなくす
ドバトに巣を作らせないためには、とにかく死角をなくすことが大切です。ベランダや家の周りには極力ものを置かないようにするとよいです。しかしエアコンの室外機などによってどうしても死角ができてしまうことがあります。その場合にはピンポイントで忌避剤を撒いておくなど工夫する必要があります。

まとめ

ドバトは公園などでも見かける身近な動物です。ドバトは天敵などから身を守るため安全な場所に巣を作ります。しかしその場所は時として人間の生活範囲内のときがあります。

ベランダや家の周りに巣を作られると、法律上勝手に撤去することができません。さまざまな対処方法を試しても駆除できないこともあります。ドバトによる被害に悩まされている方がいらっしゃいましたら、駆除の許可を持った業者に依頼することをおすすめします。

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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ハト駆除」をご覧ください。



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