ハトは巣を作られる前に対策する!キジバトも例外ではありません

2021.4.30

ハトは巣を作られる前に対策する!キジバトも例外ではありません

朝早く目が覚めたとき、外から「ホーホー」とフクロウのような鳴き声が聞こえてきた経験はありませんか。
「もしかして家の近くにフクロウがいるのかも」と思うかもしれませんが、その正体は「キジバト」と呼ばれる鳩の仲間かもしれません。

キジバトが巣を作ると縁起がいいともいわれますが、なぜそう考えられるようになったのか、実際に家に巣ができると生活にどういう影響があるのかなどについてご紹介します。

キジバトはどんな見た目の鳩?

キジバトの特徴は、下記のようなものになります。
同じく街に出没しやすいドバトと似ていますが、鳴き声や見た目にいくつか違いがあります。

鳴き声

「ホーホー」というフクロウのような低い鳴き声です。
特に明け方など薄暗い時間や人が静かになるような時間に鳴くことが多いです。
下の動画にキジバトの鳴き声があるので、参考にしてみてください。

見た目

キジバトの羽は紫がかった灰色をしており、首元に青と黒のしま模様があります。
羽全体にはウロコのような模様があり、喉の横には斜めに横筋が走っているのも特徴でしょう。
また、体色がキジのメスに似ていることが、「キジバト」の名前の由来になっているとされています。

ドバトとどう違う?

ドバトとキジバトを見分ける場合は、まず首元を見てみましょう。
首元にある横縞模様があるのがキジバトで、模様がないのがドバトです。

また、ドバトの翼にはウロコ状の模様がありませんが、キジバトには模様があるのも、見分けるポイントでしょう。

ちなみに、公園などでハトをよく見かけることがありますが、それらのほとんどはドバトだとされています。
キジバトは警戒心が強く、人を嫌う傾向があります。

そういう意味でも、キジバトがベランダに巣をかけるというのは幸福の前兆と思われるのかもしれませんね。

巣作り

キジバトの巣は、小枝や枯草を組み合わせただけの雑な造りとなっており、非常にシンプルな作りなのが特徴です。
キジバトは古巣を活用する性質があり、ほかの個体や別の種類の鳥が作った巣を再利用する場合もあります。

ドバトの場合とは異なり、キジバトがベランダなどに巣を作ることを縁起がいいと感じる方も多いようです。
しかし、キジバトも他の種類のハトと同様に、一度、巣を作った場所からは離れようとしません。
そもそも、ドバトよりキジバトは、慎ましい性格で人を怖がります。

ですから、軒やベランダに巣を作られた場合の多くは、残念ながらキジバトの巣ではなく、ドバトの巣だと考えられるでしょう。

もしもベランダに巣があるなら、ハトから見て、「すごく安全で棲みつきたい」場所だといえます。

子育て

キジバトなどの一部のハトは、ピジョンミルクと呼ばれるものをヒナに与えます。

首にある「そのう」と呼ばれる部分から分泌されるピジョンミルクは栄養豊富であり、これによりエサが不足する冬であってもヒナを育てられるのです。
なお、ピジョンミルクは雌雄どちらも作ることが可能です。

キジバトはどんな鳩?

キジバトの巣が幸運を呼ぶ!?幸運のシンボルといわれる理由とは

ハトといえば平和のシンボルとして親しまれている生き物ですが、キジバトも同じように幸運のシンボルとして古くから愛されてきました。
とくに、家にキジバトの巣があると縁起がいいとされています。

キジバトが幸運のシンボルになってるワケ

キジバトの巣があると縁起がいい理由は、キジバトの生態にあります。

キジバトは夫婦で仲良く子育てをするハトなので、家にキジバトの巣があると、夫婦円満や家内安全など幸運を招くといわれているのです。

どうしてハトは平和のシンボルなの?

諸説ありますが、ハトが平和のシンボルになっている理由は、旧約聖書の「ノアの箱舟」という物語にあります。
神様が洪水を起こした結果、箱舟を造ったノアという人間の一家と、箱舟のなかに入っていた動物だけが生き残ったという内容です。

この話のなかで、陸地が残っているかどうかを調べるためにハトを放ったところ、ハトがオリーブを持って帰り、陸地がまだあることが判明したという展開があります。
この逸話をたたえ、ハトが平和の象徴といわれるようになったとされているのです。

ハトは場所への執着心が強く、帰省本能があります。
新しい陸地を探すために海でハトを放ったノア。
ノアは動物の生態を知り尽くしていたのかもしれません。

ハトが家に住みつくと縁起がいい?

風水の観点から見ると、鳥が家に住み着くということは最高の幸運とされています。
天の遣いである鳥が住処として選んだということは、その家はよい気で溢れているということになるのです。
ハトそのものが平和のシンボルなのも相まって、非常に縁起がいいとされているとされているのです。

キジバトの巣が幸運を呼ぶ!?幸運のシンボルといわれる理由とは

キジバトは害鳥?一度巣を作られると面倒なことに……

キジバトの巣があると幸運を招くという言い伝えがあるのは事実です。
だからといって、放置しておくとさまざまな被害が出てしまいます。

・騒音
ハトは求愛行動でも鳴くことが多いため、近くに巣があると鳴き声に悩まされることがあります。
ハトは1年中繁殖が可能な鳥なので、年中鳴き声や羽音の被害を受けることになるでしょう。
とくにキジバトは、早朝など人が静かに過ごしている時間帯に鳴くので、騒音問題になりがちです。

「早起きは三文の徳」と割り切れるかどうか、難しい問題ですね。

・繁殖力
ハトは繁殖力が強い鳥なので、放っておくとどんどん個体数を増やしていきます。
この繁殖力も、鳩が縁起のいいと言われることに関係してはいるでしょう。

しかし、増えすぎたハトから抜けた羽や、蓄積して乾燥したフンが風で空気に舞い上げられるようになるといよいよ問題です。

換気口や配管などに入り込んでしまったり、車や建物の窓ガラスにも鳩の糞が激突してしまったりと、物質的な被害をもたらす場合があるのです。

風水では、気の汚れを嫌いますから、きれいな環境でハトの巣を維持できない限り、縁起のよさとはかけ離れてしまうでしょう。

・フン
ハトのフンには、人の健康をおびやかすような危険な菌を増やす物質が多く含まれているとされています。
ハトのフンに触れてしまうと、60種類以上ある感染症やアレルギーを発症する危険性があります。
家の近くにフンが大量にある場合は、掃除をするなどの対策が必要です。

・一度巣を作られると厄介なことに……
ハトは帰巣本能が非常に高く、一度巣を作った場所に何度も戻ってきます。
そのため、一度巣を撤去しても、ハトは何度も戻ってきて巣を作りはじめてしまうのです。
ハト対策をする場合には、巣を作らせない工夫をすることが大切になってきます。

まずは、巣を丁寧に取り除き、ハトが戻ってこないように対策をするようにしましょう。
ハトは法律で守られている動物ですので、傷つけることは業者であっても許されていません。

キジバトは害鳥?餌をねだりに家に来ることも

キジバトの巣を家に作らせないポイント

キジバトに巣を作らせないようにするには、巣を作る前から対策をしておくことがポイントです。

ハトは安全なところに巣を作るので、「ここは苦手な場所だ」とハトに思わせることで、巣を作るのを防ぐことができます。
そのためには、ハトの段階に応じて以下の道具を使うのがおすすめです。

防鳥ネット

巣をかけた段階のハト駆除にも使われるオールマイティーな手段です。

主にベランダや建物の開口部などに設置することで、ハトが侵入するのを防ぐことができます。

ただし、ハトは羽をたたむと意外と小さくなるので、わずかな隙間からでも侵入可能です。
防鳥ネットを使うときは、上下・左右をたるみなく、しっかりと留め付けるようにしましょう。

停止防止器具や侵入防止器具

ハトなどの鳥が留まりそうな箇所に設置することで、ハトが留まったりフンをしたりするのを防ぐことができます。
針状や棒状の器具が多く、人が立ち入りにくいビルの側面や建物の屋根など、ハトが寄り付く場所に設置される場合が多いです。
そのため、効果的に設置するには少々難易度が高めといえるでしょう。

「けっこう安全な場所かも!」と滞在する時間が長くなり、エサをその場で食べ始めたり、歩き回り始めたハトにも効果を発揮します。

ただし、隙間なく敷き詰めないと、効果がない場合があります。

防鳥ワイヤー

ハトの集まりそうな平面やパイプ状の場所に設置することで、ハトが留まるのを防ぐことができます。
目立ちにくい外見なので、場所の景観を損ねたくないときに役立つ道具となります。

防鳥ワイヤーも、たるみなく設置することが大切です。
また、どこに設置してもいいわけではなく、ハトの身体に触れたときに「不快だ!嫌だ!」と感じさせる首の高さと、足元に設置する必要があります。

ハトは留まった場所に不快感があると、すぐに羽を広げて飛び立とうとします。
その飛び立とうとした広げた羽に、防鳥ワイヤーが当たることで、より強く危険を感じさせることができれば、効果がすぐに出てきます。

このように防鳥ワイヤーは、ハトの習性を利用して寄り付かせなくするものなので、効果を得るにはコツがいるのです。

ただし、一度巣を作られた場所には効果がないので注意が必要です。
効果があるのは、「この場所は安全なのか?」とベランダの淵に留まって観察を始めたばかりのハトに限られます。

忌避剤

ハトが嫌がる味や臭いが入った薬品です。
スプレーや固形など種類も豊富なので、使いたい場所によって使い分けると効果的でしょう。

ただし、一度巣を作られてしまうと、ハトはその場所に執着してしまうため、忌避剤だけで撃退するのは困難になってくるでしょう。
ハトを駆除するには、ハトの生態をよく知って段階に合わせて対処しないと、いくらお金と手間をかけても、無駄に終わってしまうのです。

巣を作れると確信した段階のハトを追い出すのは、忌避剤では労力もお金も無駄になってしまいます。

「ここの場所安全か?」と見に来ている段階で、忌避剤を使ってみましょう。
この段階で、ハトを確実に追い払うことが大切です。
安全を確認させなければ、キジバトも巣を作りにくくなります。

ただし、周りの環境によっては、繁殖を最優先して、忌避剤が置いてある部分を器用に避けて、無理やり巣を作りはじめることがあります。

購入前に、忌避剤を置きたい場所のサイズ確認を忘れずに行いましょう。

それでもキジバトの巣ができてしまったら

それでもキジバトの巣ができてしまったら

気づいたらキジバトに巣を作られていた、という場合もたまにあります。

そのとき、むやみにキジバトを駆除しようとすると、『鳥獣保護法』という法律に違反してしまう場合があります。

鳥獣保護法とは

鳥獣保護法とは、生物の環境や多様性を保つため、野生の鳥や哺乳類などの生命をおびやかす行為を禁止する法律です。
この法律は動物そのものだけでなく、その子供や巣のある環境も守らなくてはならない決まりがあります。
ですので、勝手に捕獲や駆除を行うと、処罰を受けることがあるのです。

たとえば、キジバトの巣がベランダのそばにできたとき、巣にいるキジバトをホウキで追い出して、ヒナや卵を巣と一緒にどかしたいかもしれません。

しかし、そのような行為は「生命をおびやかす行為」として法律違反とみなされるおそれがあるため、うかつに手を出すことができないのです。

キジバトの巣を見つけたら

キジバトの巣ができてしまった場合、まずは保健所に連絡をしましょう。
集合住宅に住んでいる場合は、管理会社への連絡もしておきます。

最近ではハトを駆除してくれる業者もいるので、そちらに依頼して駆除してもらうのもひとつの方法です。

3~5万円ほどが相場となっています。

数社から見積もりを取り、信頼できるハト駆除業者を選べるといいですね。
現場での見積もりが無料の業者に、まずは相談をしてみてはどうでしょうか。

まとめ

キジバトの巣は幸運を招くといわれていますが、フンや鳴き声などによる被害は決して無視できません。
家に巣を作られてしまう前に、あらかじめネットなどを使って対策をしておくのをおすすめします。

もし巣を見つけたら、絶対にヒナや卵を傷つけたり、巣を壊したりしないでください。
キジバトは鳥獣保護法で守られている生き物ですので、法律違反で処罰を受けるおそれがあるからです。

キジバトの巣をなんとかしたい場合は、まずハト駆除のできる業者へ依頼しましょう。

ハト駆除を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ハト駆除」をご覧ください。

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