カラスにしか見えない”色”がある?!高い能力を利用したカラス対策

2021.4.30

カラスにしか見えない”色”がある?!高い能力を利用したカラス対策

街中で見かけるカラスはどのような姿をしていますか。鳴いていたり、威嚇していたり、ゴミをあさっていたりと怖いイメージをもつ人も多いと思います。特にゴミ問題は深刻であさられてしまうと、掃除や片付けをしないといけなくなり大変な思いをしますね。

ところで「カラスは人間に見えない色が見える」ということをご存知でしょうか。カラスの色彩能力は人間の何倍も高いという話です。

今回はそんな「色」を利用したカラス対策についてご紹介します。

カラスはなぜゴミ袋をあさる?

街中でカラスがゴミをあさり、ゴミが道路に散乱している光景を見かけたこともあるでしょう。カラスはなぜゴミ袋をあさるようになったのでしょうか。それはゴミ袋から食べ物を探し、食べるためです。

では、なぜゴミ袋に食べ物が入っていることがわかるのでしょう。それはカラスが視覚能力に優れているからです。ゴミ袋の中に入っていたとしても、食べられるものだと判断し認識すると、口ばしでつついて中身を食べるのです。

カラスは大脳が発達していて、神経細胞の密度も他の鳥より高いことがわかっています。ですが嗅覚は鈍いため、食べ物のにおいをかいでゴミをあさることはしないことがわかっています。

カラスは雑食でなんでも食べます。特に肉類や卵、脂っぽいものを好むようです。
そんなカラスは「色」の認識能力があるという話を次項でご紹介します。
      カラスはなぜゴミ袋をあさる?

カラスの色認識能力は人間以上⁉その理由は

カラスは視覚能力が優れていることがわかりました。では、カラスは色を認識する能力はあるのでしょうか。

人間は赤・青・緑の3色を組み合わせて色を認識しますが、カラスには人間と同じ赤・青・緑以外に紫外線の4色を組み合わせて色を認識しています。人間に見える虹は7色ですが、カラスには14色以上に見えているのです。

サンプルと本物の食べ物を置いて、カラスはどちらを食べるかという実験結果があります。その際、カラスは色と紫外線から判断して、本物しか食べなかったという結果になったようです。

さらに、視力は人間の約5倍ともいわれており、鳥類全体の網膜の視細胞は人より発達しているため、人間以上に色を識別できるそうです。

カラスは黄色を認識できない?

カラスの色彩能力の高さ、学習能力の高さから、カラスがどのようにして、食べ物を見つけているかがわかってきました。しかし、ゴミ袋をあさられると道路にゴミが散乱してしまい、掃除や片付けがとても大変です。

某自治体でゴミ袋を黄色にしたらカラスがいなくなった。という話が広まり、「カラスは黄色が見えない」「カラスは黄色が嫌い」なのではないかといわれるようになりました。しかし、カラスは優れた色彩感覚をもっているので、このようなことはなく黄色もきちんと認識しています。

ゴミにかけるネットを黄色にしたらいいのではということも、広まりましたが、ネットだけを黄色にしても、ゴミ袋の中身が見えているとカラスに隙間からつつかれてしまうため、効果がないようです。では、カラス対策はどのようにしたらよいのでしょうか。次でご紹介していきます。
      カラスは黄色を認識できない?

カラス対策には色よりも紫外線に注目!

なぜ黄色いゴミ袋でカラスがいなくなったという情報が広まったのでしょうか。その理由のひとつにカラスに見えて、人間に見えない「紫外線」が関係しています。

ゴミ袋に紫外線をカットする特殊な塗料を塗り、カラスに見える波長をカットすることで、カラスから中身が見えなくなるようにしました。これは、人間以上の色彩感覚をもつカラスの色彩感覚の高さを利用しているため、効果があったといわれています。

しかし、紫外線でカラス対策ができるなら、黄色いゴミ袋ではなく他の色でもいいのではないかと思いますよね。黄色いゴミ袋はカラスが見える4色のうち1色を遮る効果があり、紫外線をカットする特殊な塗料が1番効果を発揮したため、黄色が採用されたそうです。

指定ゴミ袋とカラスの関係

半透明のゴミ袋が多くの自治体で普及してきましたが、半透明のゴミ袋だと、カラスにゴミをあさられてしまい、掃除が大変とカラスによる被害を訴える声が増えてきました。都会ではゴミも多くなるため学習能力の高いカラスは都会に集まるようになりました。

そこで、上記のような特殊なゴミ袋を作成し、対策を練ってきました。学習能力が高いため、また対策が必要となってくるかもしれませんが、カラスに色認識され荒らされないように日々、対策方法を研究している人も多くいます。

私たちができることとして、ゴミ袋の中身を見えなくすることや生ごみをなるべく減らしていくことが大切です。カラスは鳥目(夜になると目が見えなくなる)ではなく、夜でも目が見えるので夜のうちにゴミを出すとあさられてしまうこともあります。そのため、ゴミ収集日の朝に出すことも大事です。
      指定ゴミ袋とカラスの関係

まとめ

ゴミをあさっているイメージが強いカラスですが、人間が気をつければ対策できることが多くあることがわかりました。カラスには、高い色彩感覚や学習能力があり、適当にゴミをあさっているわけではないこともわかりましたね。

さらに、カラスの色認識を利用して、特殊なゴミ袋を完成させるなど、私たちの暮らしにも深く関わっています。対策方法は様々ですが、カラスの特性を理解するだけで、解決方法も変わっていきます。

今回はカラスの高い色彩感覚や学習能力から、カラス対策を知ることができました。カラスの被害があり困ってしまう時は一度、プロに相談をしてみることで解決に向かうかもしれません。

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