無責任なカラスの保護は厳禁!もしも弱ったカラスが目の前にいたら…

2021.4.30

無責任なカラスの保護は厳禁!もしも弱ったカラスが目の前にいたら…

街でよく見かける鳥といえばカラスですが、ゴミ箱を荒らしたり線路に石を置くカラスもいたりと害鳥として有名です。それでもカラスが倒れていたり、雛が道に落ちていたときは少し心配になりますよね。

そんなとき「助けたい」と思ったら、私たちはどうするべきなのでしょうか。今回はそんな疑問について考えていきたいと思います。

傷ついたカラスを見つけたらどうすればいい?

カラスが地面に落ちて怪我をしておりどうしても見過ごせないときは、車や外敵などが来ない安全な場所で様子を見てあげてください。野生動物は自然治癒力が高いので、しばらくすると元気に飛び去っていくかもしれません。

また、人間に慣れていない場合、捕まえられることでショック死をしてしまうこともあるようです。そのため、すぐ捕まえようとせずしばらく待ってみてください。ただし、明らかに大量出血や骨折などをしており、命が危険な状態であればカラスを保護する必要があります。

保護を開始する前に、野鳥の無断での保護、飼育は『鳥獣保護管理法』で禁止されているので、各都道府県の鳥獣保護担当部署に連絡をして指示を仰ぐようにしてください。

保護する時に必要なこと

紙箱に入れる
羽をたたんだ時のサイズにあった箱を用意してください。中でむやみに暴れて怪我を悪化させないようにするためです。外が見えると出ようとするので空気穴は小さめにしてください。

保温をする
25~30℃くらいに温めてあげてください。湯たんぽやカイロが使いやすいですがカラスに直接触れないようにしてくださいやけどしてしまいます。使い捨てカイロは酸素を使って発熱しているので箱の中に一緒に入れるとカラスが窒息してしまうので、必ず箱の外に置いてください。

暗くして安静にさせる
暗くして外部からの刺激を減らしてあげてください。

水や餌は与えない
汚れたり冷えたりすると弱ってしまったりストレスになることもあるようなので与えないでください。

注意として、触るときは手袋などをして感染症を防ぎましょう。触った後は必ず手を洗ってください。また、軽い脳震とうや一時的なショックの場合、暖めて安静にしただけでも回復することも多いようです。頻繁に覗き込んだりしてストレスを与えないようにしましょう。
      傷ついたカラスを見つけたらどうすればいい?

カラスの雛が落ちていたらどうすればいい?

カラスの雛が落ちていた場合、近くに親ガラスがいる可能性があるので下手に雛に近づくと親ガラスが敵とみなして襲ってくることがあります。むやみにカラスの雛を保護しようとしないほうがいいでしょう。

また、巣立ちは巣から直接飛び立ちそのまま飛び続けられるものもいれば、巣を飛び出す段階ではうまく飛べないこともあります。親鳥が給餌や誘導を行っていくうちに飛べるようになるものもいるので、地面に落ちていても必ずしも怪我をしているわけではないようです。

もし雛が猫などの外敵に襲われないか心配なときは近くの茂みの中に置いておきましょう。親鳥は雛の鳴き声で気付けるようです。ただし、カラスの雛が明らかに怪我や病気だと判断できた場合は保護してあげる必要があります。
      カラスの雛が落ちていたらどうすればいい?

カラスを保護することになったらどうすればいい?

カラスを保護することになった場合の餌やり手順を簡単に紹介します。

臨時の栄養補給をする

鳥用の餌を用意したりする間に空腹のまま放っておくのは危険です。新鮮な水や生理食塩水などで用意できるものを、人肌よりも少し熱めに温めてスポイトで1~2滴与えましょう。スポイトがなければ箸の先でクチバシにつけてやると自分でなめとります。

餌が食べられなさそうなときは、水分を2時間おきくらいに与えましょう。回復に時間がかかりそうなときは病院へ連れていきましょう。

餌がある場合

昆虫などの餌は、怪我をしないように先の丸まったピンセットで与えます。すり餌や練った卵を与える時はストローを斜めに切り、とがった部分を怪我しないように丸く切りヘラのようにしたもので、餌をすくって与えます。餌を与えるときは喉の奥深くまで差し込んでやると自分から食いついてきます。

餌をやる量は「そのう」と呼ばれる部分が首周辺にあるので、膨らんで来たらやめてください。食べさせすぎると破裂してしまうことがあります。「そのう」がぺしゃんこになったらまた餌をあげてください。
      カラスを保護することになったらどうすればいい?

カラスは動物病院で診てもらえない場合も…

多くの野鳥は行政のアドバイスによって、野鳥の保護や救護を行っている施設に受け入れてもらえることもあります。しかし、ドバトやカラスなどは増えすぎが問題視されているので対応してもらえないことがあるようです。

病院に連れて行くと「診察しない」と断られたり、「役所と相談しないとどう対応するか決められない」と言われたりすることもあるようです。害獣としての側面をカラスは持っているので、カラスを保護して助けることはほかの野鳥より難しいかもしれません。

またカラスと同じく身近なハトも害鳥として認識されることがあるようです。家や車をフンで汚したり、病原菌を運んで来たりするためです。ハトの巣が近くにあったり大群の通り道になっていたりしてお困りの際は、ハト駆除業者に依頼しましょう。

まとめ

カラスも基本的には他の野鳥と同じで高い生命力を持っています。倒れているように見えても、しばらく時間をおくことで元気を取り戻して飛び去っていくことが多いでしょう。カラスの雛に関しては巣から落ちたように見えても、飛ぶための練習中であることもありますから、距離を置いて親鳥が戻って来ないか確認してみてください。

明らかに重傷で倒れている場合はカラスを保護して助けたくなるかもしれませんが、カラスやハトは増えすぎて社会問題となっています。必ずしも助けられるとは限らないことを覚悟した方がいいかもしれません。
逆にカラスやハトの害鳥に困ったときは業者に駆除をお願いしてみましょう。

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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ハト駆除」をご覧ください。



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