街中にもいるカワラバトの特徴とは?帰巣本能をおさえて対策を

2021.4.30

街中にもいるカワラバトの特徴とは?帰巣本能をおさえて対策を

鳩の種類は約300種類もいるといわれていますが、日本の住宅街にいる鳩はおもに「カワラバト」(通称ドバト)であることをご存じでしょうか。

カワラバトをはじめとする鳩は、私たちにさまざまな被害を及ぼすことがあります。そのため、しっかり対策をとるためには、鳩の習性「帰巣本能」を理解したうえでおこなわなくてはなりません。

今回のコラムでは、カワラバトの特徴や被害、対策方法をご紹介しますのでぜひ参考にしてください。

また、日本にはカワラバト以外にもたくさんの種類の鳩が見られます。今回はカワラバト以外にも日本で見ることができる鳩の種類も見ていきましょう。

鳩にはどんな種類がいる

街中や住宅街でよく見かける鳩ですが、実は1種類だけでなく数種類の鳩がいることをご存じでしょうか。世界で鳩の種類は約300種類いるといわれていますが、その中でおもに日本に生息する鳩を紹介していきます。

カワラバト
市街地に多く生息しており、日本ではほとんどの地域で見られるのがカワラバトです。鳴き声は「デーデーポッポー」と、市街地などで耳にすることができます。次の章で詳しい特徴を解説していきます。

キジバト
キジバトは鳴き声が特徴的な住宅街や都市にもよくいる鳩です。通称「ヤマバト」といわれています。全国的に生息しており、首あたりに青白黒の3色の模様があることが特徴です。

アオバト
頭から胸のあたりにかけて薄い黄緑色をした羽でおおわれています。「アーオーアーオー」とうなっているような鳴き声が特徴の鳩です。

シラコバト
やや細身の小型で薄い灰色がかかった色をしており、シラバトやノバトともいわれています。

カラスバト
全体的に真っ黒ですが首の根元部分が緑色になっており、顔が小さめで体が太くなっています。カラスバトは国の天然記念物に指定されている貴重な鳩です。

ベコバト
日本に生息する鳩としてベコバトは有名ですが、市街地や都市などでは見ることはないため、珍しい鳩となっています。

キンバト
キンバトは暖かい地域に生息している鳩です。羽が緑色で嘴が赤っぽくなっています。こちらもカラスバト同様に国の天然記念物に指定されている貴重な鳩です。

鳩にはどんな種類がいる?

カワラバトの特徴とは

市街地や都市でよく見かけるのはおもにカワラバト(通称:ドバト)です。カワラバトはもともとヨーロッパや中央アジア、北アフリカなどの乾燥地域に生息しており、日本には生息していませんでした。しかし、人なれしやすい種類の鳩であったため、海外から日本に持ち込まれて伝書鳩やレース用の鳩、さらには食用としても昔から愛されてきたようです。

カワラバトの特徴は、首の部分に緑色をした模様があり、羽の部分には黒と白の模様がはっきりと発色しています。足の部分は鮮やかな赤色をしているのが特徴です。数羽から10羽ほどで群れを作って生息しています。

日本では広域で生息しており、おもに市街地に生息していますが近年は都市にもカワラバトを見かけることが増えてきています。

巣自体ももともとは岩場や崖などの場所に巣を作って生息していましたが、近年では市街地や都市などでは建物の隅などの雨のかからない場所に巣を作っているようです。

カワラバトに限りませんが、実は鳩は意外に知能が高いことで知られています。そのためハトは、よく餌をくれる人間を1km先からで顔や服装、歩き方などで見分けられるようです。

また、ハトの習性の中でも「帰巣本能」というのはよく知られているのではないでしょうか。これは一度「巣」や「安全な場所」と認識した場合、どんなに遠くに離れても帰ってくることができる能力のことです。カワラバトの場合、とくにこの帰巣本能が強いといわれています。500~1,000kmも離れた距離からも戻ってくることができるそうです。

そのほかにも、同じ動線で生活をするという特性もあります。この特性というのはあまりほかの鳥には見られない鳩特有の習性です。この習性があることで、同じところに大量の糞をされてしまい、糞害に繋がります。また、カワラバトは繁殖能力に優れているため、みるみるうちに数が増えてしまい、さらなる糞害騒音被害をもたらしているといえるでしょう。

鳩にはどんな種類がいる?

恐るべし!鳩の害にはどんなものがある?

多くの種類の鳩が日本に広く生息していることをご紹介しましたが、そんな身近にいる鳩は私たちが生活している中で、さまざまな害を及ぼす影響があります。

とくにカワラバトの被害として挙がられるのは、「鳴き声」と「」によるものです。また、鳴き声以外にも飛び立つときの羽の音など、ハトが出すさまざまな音によって恐怖感を伴う害もあるようです。

鳩が集まったり繁殖期になったりすると、鳴き声が大きくなり市街地や住宅街では騒音被害をもたらす場合があります。とくにカワラバトは数羽から10羽ほどで群れを作るため、鳴き声や羽音が気になる場合があります。

また、鳩の被害の9割が糞害だといわれているようです。エサをよく食べるため市街地ではゴミの被害糞の被害も出てきます。具体的には、悪臭を放つ洗濯物や車などを汚す、見た目の不潔感以外にもダニやゴキブリなどの害虫の発生源となる衛生的な害などです。さらに、アレルギー物質や寄生虫、病原菌(クリプトコックス症・サルモネラ菌・ニューカッスル病・トキソプラズマ症)など、病気を媒介する場合もあるでしょう。

また、糞に含まれる酸成分には、金属を腐食させる働きがあります。もし金属部のある建物などに糞が付着し、金属が腐食してしまったら、その建物の強度は弱くなってしまうおそれもあるのです。
このような被害を防ぐには、過去に掲載したコラム「鳩の対策をするには習性を知る必要がある?習性や対策方法をご紹介」を参考にして鳩対策をしてみてはいかがでしょうか。ぜひお役立てください。

元伝書鳩のカワラバトを寄せ付けない対策方法

先ほどもお話しましたがカワラバトなどの鳩には、住みかから離れても再び戻ってくる帰巣本能というものがあります。ですので、鳩の被害にあった場合に被害対策をおこなっても、再びその場所に戻ってしまうことがあるのです。そこで帰巣本能をふまえた鳩の対策方法をいくつかご紹介します。

防鳥ネット

防鳥ネットを設置することによって、ベランダからの侵入を防ぐことができます。防鳥ネットは、網目が粗いものから細かいものまで幅広くあり、重さも軽めから重みのあるネットまで幅広くあります。防鳥ネットの種類はさまざまなものがあるので業者の方と相談してその場所に適切なネットを配置しましょう

忌避剤

鳩が溜まり場になっている部分に忌避剤を撒くことによって、ここは危険な場所だと錯覚させて帰巣本能を対策する方法です。忌避剤にはスプレー缶タイプ固形タイプジェルタイプなどがあります。タイプによって効果持続時間や有効範囲が異なるため、こちらも業者の方と相談して対策をおこないましょう。

追い出しても帰ってくる!帰巣本能と対策方法

まとめ

日本に生息する鳩はさまざまな種類がいますが、おもに市街地や都市に生息する鳩はカワラバトやキジバト(通称:ヤマバト)です。市街地に生息している鳩は群れでいる場合が多いため、放置してしまうと鳩の被害が拡大してしまいます。ご紹介した被害を防ぐためにも、帰巣本能を理解したうえで鳩対策をしっかりおこないましょう。

また、鳩の被害対策には業者さんと詳しく話し合うことも必要です。対策方法や料金などの相談をして、鳩の被害を最小限にしましょう。

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