カラスのゴミ荒らし対策を考える|生態・習性を知り対策に生かそう!
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カラスのゴミ被害の対策方法を考えるときには、まずカラスの生態や習性を知ることから始めましょう。生態や習性を知ることで、有効な対策方法が見えてくるからです。
また、カラスは勝手に捕獲したり駆除したりしてはいけないという法律があります。そのため、カラスからの被害を防ぐためには、カラスがゴミを荒らさないような対策をしなければなりません。
この記事では、カラスの生態や、カラスにゴミを荒らさせない対策をお伝えしていきます。カラスのゴミ被害にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
カラスの生態と習性を正しく理解して対策に生かす!
まずは、なぜカラスがゴミをあさるのかを考えてみましょう。ゴミ被害が多い市街地に多く生息する“ハシブトガラス”は雑食性でとくに脂質を好みます。家庭ごみは肉やマヨネーズなど脂質がついたものがたくさん含まれるため、カラスが寄り付きやすくなるのです。
このように、カラスの目線で考えてみると、どんな対策をすればよいのかが見えてくるはずです。そこで、ここからはカラスの生態や習性を詳しく解説します。
早朝から行動・夜は巣へ帰る
カラスは、夜の間は巣に帰って休んでいます。そして、夜明けの30分前くらいなると、巣から飛び立ってエサを探します。カラスは集団で行動するため、1匹のカラスがエサを見つけると、鳴き声によって仲間を集めて集団でエサを食べるのです。
繁殖期は4~7月
カラスは、4~7月に繁殖期を迎えます。繁殖期を迎えたカラスは、気性が荒くなっているため、人を攻撃してくることもあります。
つまり、ゴミ置き場にカラスがいると、ゴミを荒らすだけではなく人を攻撃してくることもあるのです。カラスからの攻撃を防ぐためにも、ゴミ対策をしっかりおこないましょう。
カラスの目は色をはっきり見分けられる
カラスは視覚が発達していて、人間に識別できない色も識別することができます。たとえば、虹は人間には7色に見えますが、カラスには14色以上の色に見えているという説もあるようです。また、カラスは薄暗い環境でも目が効くともいわれています。
ただ、臭いをかぎ分ける力は弱いので、色のみでえさを判断してあさるようです。その習性から、カラスのゴミ荒らし対策をおこなうには、色の対策するのが有効です。詳しくは、【▼カラスのゴミ荒らし対策を考える|ゴミ出し時にひと工夫!】でご説明します。
カラスのゴミ荒らし対策を考える|ゴミ出し時にひと工夫!
カラスのゴミ荒らし対策でよく使われるのが、カラス除けグッズでしょう。たとえばテグスや不要になったCDをつるすなどが一般的です。
しかし、これらの方法は、一時的な追い払い対策でしかありません。カラスはとても学習能力が高い鳥なので、何度も近づくうちにこれらのグッズが自分たちに危害を加えないことを覚えてしまう可能性が高いです。すると、効果はゼロになってしまいます。
より効果的なカラス対策を考えるなら、先述した習性をふまえたひと工夫をしてみましょう。具体的には”ゴミを収集日当日に出すこと”と、”中身が見えないようにすること”です。また、防鳥ネットを活用するのもよいでしょう。それぞれの方法について、以下から解説します。
ゴミの収集日・時間を守る
カラス対策をするなら、決められた収集日や時間にゴミを出すことが大切です。先ほどもご説明したとおり、カラスは早朝の早い時間から活動するため、前日の夜からゴミを置いておくと、カラスにゴミを荒らされる確率が上がるのです。
また、前日の夜に何度もゴミを出していると、カラスがえさのある場所だと学習し、狙って荒らしに来る可能性が高まります。カラスに狙われないためにも、前日の夜ではなく、収集日や時間を待って出しましょう。
ゴミ袋の中身が見えないように包む
カラスは、えさを色で判断しています。とくに、好物の肉の色に近いオレンジや赤などのものは狙われやすいといわれています。赤やオレンジのものは、カラスに見えないように新聞紙などで中身を包んでからゴミ袋に入れるとよいでしょう。
防鳥ネットに重石でダブル防御
カラスのゴミ荒らし対策には、防鳥ネットが有効です。ただし、正しく使わなければ、効果を発揮できないことがあります。防鳥ネットで効果を発揮するためのポイントは、以下の3つです。
重石と併用する
防鳥ネットを使うときには、縁に重石を乗せておきましょう。防鳥ネットは軽いため、風でめくられてカラスの被害を受けてしまうことがあるのです。なかには、重り入りのロープがついているネットも売られているため、ぜひチェックしてみてください。
網目が5mm以下
防鳥ネットの網目が大きいと、カラスのくちばしが通ってしまいます。すると、網目を通してゴミをあさるおそれがあります。
防鳥ネットを選ぶときには、カラスのくちばしが入らないような、網目が細かいものを選びましょう。目安として、5mm以下のものを選べば、カラスのくちばしが通らず被害を防ぐことができるでしょう。
すきまをつくらない
防鳥ネットにすきまがあると、カラスがそこからゴミを引っ張り出してあさるおそれがあります。防鳥ネットをかけるときには、すきまをつくらないようにしましょう。
もし、防鳥ネットのサイズが合わなくてゴミ袋がはみ出てしまうという場合は、防鳥ネットを大きいサイズのものにしてカラスの被害を防ぎましょう。
【注意】どんなに迷惑なカラスでも許可なく捕獲・駆除はできない!
カラスの被害にお困りの方は、「カラスのゴミ荒らし被害が深刻で、いっそのこと自分で捕獲して駆除してしまいたい……」と思う方もいるかもしれません。しかし、カラスを勝手に捕獲することはできません。
なぜなら、”鳥獣保護法”により野生のカラスを許可なく捕獲・駆除することは禁止されているからです。被害が深刻で本当に困っている場合は、まず自治体などに相談してみてください。
また、カラスの駆除には、許可を取った駆除業者に相談する手もあります。業者に依頼すれば、カラスの駆除に対する知識や経験が豊富なスタッフが対応してくれる可能性が高いため、より確実に駆除してもらうことができるでしょう。
弊社ではハト・カラスなどの駆除業者をご紹介中
弊社”生活110番”では、ハト・カラスなどの駆除業者をご紹介しています。弊社加盟店では、現地調査や見積りは無料でおこなっています。また、正式な見積りからの追加料金もかかりません。弊社のお電話対応は24時間365日いつでも受けつけておりますので、カラスの被害にお困りの方は、ご都合のよいお時間にご連絡ください。
まとめ
カラスのゴミ荒らし対策には、ゴミの収集日や時間を守る・ゴミ袋の中身が見えないように包む・防鳥ネットでゴミを覆うといった対策が有効です。
ただし、防鳥ネットは適切に使わないと効果を発揮できないかもしれません。効果を発揮するためにも、重石を防鳥ネットの縁に置く、網目が細かい防鳥ネットを使う、防鳥ネットを使用するときにはすきまをつくらないといった対策をおこないましょう。
もし、どうしてもカラスの被害が減らない場合は、自治体に相談したりカラス駆除の業者に依頼したりしましょう。弊社では、ハト・カラスなどの駆除業者をご紹介します。ご相談は24時間365日、日本全国でおこなっているため、いつでもご相談ください。
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