ハタねずみの駆除方法としては物理的に捕獲する方法と、毒エサで駆除する2種類の方法があります。ハタねずみの被害は野外のため、燻煙剤などは薬剤が拡散してしまい効果が薄くなってしまうためです。
ハタねずみはとくに果樹の根の部分を好んでエサとします。食害被害が大きい果樹は木が枯れてしまうこともあるのです。また、果樹以外にもサツマイモやにんじんなどの根野菜など、あらゆる農作物を食害します。
ハタねずみは駆除をおこなうのと同時に、寄せ付けない対策も取っておくことが重要です。今回の記事ではハタねずみの駆除方法や寄せ付けないようにするコツについて詳しくご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
自分でできる駆除方法を試してみよう!
果樹や農作物にハタねずみの被害を見つけたら、まずは自分でできる駆除方法を試してみましょう。
ネズミ取り
ねずみを捕獲して駆除する方法を3つ紹介します。
・捕そ機
捕そ機とはネズミを捕らえるための罠のことです。バネ式の場合はネズミを挟んで捕獲します。カゴ式はカゴの中にネズミを誘い込み、外に出られないようにします。
バネ式はサイズも小さく色々な場所に仕掛けられますが、死骸の処理が大変です。カゴ式は設置スペースが必要となりますが、ねずみを生きたまま捕らえることができ、殺処分も簡単におこなえます。
・粘着板
粘着板は片面に粘着力の強い糊が付いており、上を通ったねずみを捕獲します。取り扱いが簡単なため利用しやすい罠ですが、屋内用の粘着シートは水に弱いため、屋外で使う時には雨避けなどの対策をおこなってください。
設置場所として良いのが巣穴の近くです。巣穴の近くに粘着シートとエサを置いておき、巣穴と粘着シートを一緒に覆う形で蓋をしておけば、確実にハタねずみを捕らえることができます。
・落とし穴
ハタねずみは40㎝ほどの高さの穴からは出てくることができません。ただ土を掘っただけでは、穴を掘るのが得意なハタねずみに逃げられてしまいますので、一斗缶や塩化ビニール管などを地中に埋めて落とし穴を作成しましょう。
なお、底には雨水が溜まらないように穴をあけておいてください。設置後はときどきエサの交換と捕獲状況の確認をおこないます。
なお、いずれの方法についても設置など作業中は手袋を装着するなど、においがつかないように注意してください。ハタねずみはにおいに敏感で、タバコや香水などのにおいがついていると警戒し、罠に近づかなくなってしまいます。
殺そ剤
殺そ剤を使った駆除方法には生き穴に直接、殺そ剤をいれる方法と人工的にエサ場を作る方法があります。
・生き穴に殺そ剤をいれる
生き穴とは実際にハタねずみが住処にしている穴のことです。
ハタねずみがすみついていそうな穴を見つけたら、まずはその穴を塞いでみてください。ハタねずみが住んでいた場合、出入りのために塞がれた穴を掘り返します。穴を埋めた翌日にまた穴が開いていたらそれが生き穴です。
開いていた穴には殺鼠剤を入れてハタねずみを駆除しましょう。
・エサ場におびきよせる
人工的に作ったエサ場にハタねずみをおびきよせる方法です。エサ場は雨の当たらない暗所にする必要があります。
直径20㎝、長さ50㎝の塩化ビニール管を半分に割り地面に設置したり、枯れ草や藁をドーム状にしたりして作ってみましょう。そのなかに殺鼠剤を置いておけばエサ場の完成です。このエサ場を果樹や農作物から離し、10aにつき4個程度の間隔で設置しましょう。
殺そ剤による駆除は秋と春の年2回おこないましょう。ハタねずみの被害は食べ物のなくなる冬に多くなります。被害を減らすためにも、畑の周りの個体数を減らしておく必要があります。また、春は繁殖の時期です。この時期にも対策をしておかないと、ハタねずみが大量繁殖してしまいます。
被害を防ぐことも大切!
ハタねずみは早めに対処しないと食害された果樹が枯れてしまうほどの被害にあってしまいます。苗木や若木も狙われやすく、果樹以外にもサツマイモやニンジンなどの農作物も被害にあいます。
被害を最小限におさえるためにも、以下のような対策をおこなってみましょう。
樹木の根元を保護する
ハタねずみが食べるのは果樹の根元から40㎝ほどの高さまでの樹皮部分と根の皮部分です。幹の部分の被害を減らすためには、地上から1mほどの高さまで金網、有刺鉄線、ビニール、合成樹脂のプロテクターなどを巻く方法が有効です。
根の部分の保護には苗木を植える際に大きめの穴をあけ金網を設置してから、土をかぶせて苗木を置いて根を包み込むように金網で覆いましょう。こうすることによって、ハタねずみが根を食べつくすことを防ぎます。
忌避剤
果樹の根元から1メートルの高さまで忌避剤を塗ったり、果樹の周りに忌避剤を散粒する方法があります。薬剤によって特定の果樹しか使えませんので、しっかりと確認をしてから使用しましょう。
雑草などの除草
ハタねずみにはフクロウなどの猛禽類や猫、蛇、イタチなど多くの天敵がいます。これらの天敵に見つかるので、ハタねずみは姿を見せることを嫌っています。雑草が生い茂っているとハタねずみが自由に動きまわれますので、草刈りをおこないきれいにしておきましょう。
隠れ場所がないようにするとねずみの警戒心が高まり、被害が少なくなります。
雪が積もる前に対策を
ハタねずみは根雪の下を通り樹木を食べにやってきます。そのため、雪が多い地域では春の雪解けと同時に被害に気づくこともあるようです。
そのようなことにならないためにも、根雪が残り始める前、秋の終わりの頃にしっかりと対策をおこないましょう。
ハタねずみ駆除の注意点・リスク
ハタねずみを駆除する際には絶対に素手では触らないようにしてください。ハタねずみはダニだけでなく、さまざまな菌やウィルスを持っています。人に伝播し感染症を発症する菌もいますので、注意が必要です。
駆除の際には素手では触らず、ビニール手袋などを使用して処分するようにしましょう。
ねずみのお悩みは業者に相談してみる手も
ハタねずみは自然界ではよくみられる野ねずみです。紹介したような対策を取ったとしても、完全に駆除することは難しいでしょう。
どうしても駆除ができない場合はプロに頼んでみるのも方法のひとつかもしれません。なお、庭など家屋の近くでねずみを見かけたのであれば、それはハタねずみではなく、家にすみつく別のねずみかもしれません。
しかし、素人では判断が難しいものですよね。そんなときでもプロならば不安や疑問に応えてくれるはずです。ねずみの被害でお困りなら、一度プロの業者に相談してみましょう。
弊社にお電話いただければ日本全国の加盟店のなかからねずみ駆除をおこなう業者をお探しいたします。24時間365日いつでもお電話をお受けしていますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
ハタねずみは農作物を食い荒らすとても厄介な害獣です。しかも、冬の間に活動するので春の雪解けときに被害の深刻さに驚くことも……。
せっかく育てた果物や野菜を守るためにも雪が降る前からしっかりと対策をおこない、被害を最小限におさえましょう。また、庭先でねずみを見かけた場合は、必ずしも野ねずみだとは言い切れません。
家にねずみがすみついていた場合、早く対応しなければ糞や尿による悪臭などの二次被害に悩まされてしまいます。対策をおこなってもねずみの姿を見るようであれば、プロに駆除を頼みましょう。
ねずみは放っておくとどんどんと数を増やし、いなくなることはありません。プロに頼んではやめに駆除することで被害を抑え、快適な生活を手にいれましょう。
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