ねずみ駆除は難しい?ねずみを完全駆除するための方法とは

2021.4.30

ねずみ駆除は難しい?ねずみを完全駆除するための方法とは

家に住み着くねずみを効率的に駆除するには、ねずみの生態や生育環境について知っておく必要があります。ねずみの種類別の特徴や住み着く場所がわかれば、その種類に応じたねずみ駆除をおこなうことができるからです。

そこでこの記事では、ねずみの生態や駆除方法を紹介します。家庭でもできるねずみ駆除の方法も紹介するので、試してみてください。

ねずみ駆除!自宅などに住み着くねずみの種類

家に住み着くねずみはイエネズミと呼ばれており、その代表的な種類がドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類です。それぞれの種類によって見た目やエサ、住む場所も異なります。家に住み着いているねずみを見極めるためにも、それぞれの特徴や性質を見ていきましょう。

ドブネズミ

ドブネズミはイエネズミの中でも最も大きく、体長約18~28cm、体重は約200~450gもある寸胴な体つきをしています。体を覆う毛の色は、灰褐色でお腹が白いのが特徴です。おもに床下や下水道などの暗く湿った場所に生息しており、魚や肉を好んで食べています。そのため、人間が食べ残したものやキッチンの生ごみなどが食害される被害も見られるようです。

性格は攻撃的でかまれる危険性もあるため、見つけてもむやみに触らないようにしましょう。寿命はおよそ3年で、1年の間に5~6回ほど出産するため、あっという間に数が増え、被害が大きくなってしまいます。

クマネズミ

クマネズミは、イエネズミの中でも最も被害が多い種類です。体長は15~24cm、体重は100~200gほどとドブネズミに比べて少し小さい傾向にあります。毛色は全体的に灰色をしていて、耳が大きく尻尾が長いのも特徴的です。

クマネズミは配管などを登ることを得意としているため、家の天井裏や都市部の高層ビルにも巣を作って生息しています。また、巣材としては新聞紙などの紙類を使用します。

さらに、果物やトウモロコシ、お米などの穀物を好んで食べています。寿命はドブネズミと同じく3年ほどで1年に6~10回ほど出産するため、放置していると手に追えないほどの数になってしまうでしょう。

性格は非常に警戒心が強く、毒餌などで仲間が死ぬと人間が仕掛けた罠を避けるようになります。非常にかしこく学習能力が高いねずみであるため、駆除が難しいネズミです。

ハツカネズミ

ねずみ駆除は難しい?ねずみを完全駆除するための方法とは

ハツカネズミはイエネズミの中でも最も小さく、体長約5~10cm、体重10~30gほどしかありません。毛色は黒っぽい灰色をしています。畑や草むらなどに生息しており、農作物や穀物、種子などを好んで食べているようです。冬になると寒さに耐えるため、畑の近くにある倉庫などに侵入して、室内に蓄えてある野菜やお米などを食害します。

性格は穏やかで基本的には警戒心が低いねずみです。寿命も1~1年半ほどとほかのイエネズミと比較すると短く、生後2か月から繁殖行動を開始します。1年で6~10回ほど出産し、1回の出産でおよそ10匹の子どもを出産することもあるため、イエネズミの中でも繁殖力が強いことで知られています。

駆除前に知っておきたい!ねずみの生息条件とは?

人間と同じように、ねずみにも住みやすく快適な環境というものがあります。家の中にねずみの快適な生育条件がそろっていれば、なかなかねずみは出ていってくれません。家のねずみを駆除する前に、家がねずみにとって住みやすい環境になっていないかチェックしてみましょう。

餌がある

ねずみ駆除は難しい?ねずみを完全駆除するための方法とは

常に餌を調達できる環境は、ねずみにとって住みやすい環境といえます。ねずみは基本的になんでも食べる雑食性なので、無造作に置かれたお菓子や果物、ペットフードなどを餌にしてしまうのです。

また、人間の食べ残しや床やテーブルに落ちた食べかす、放置された生ごみなどもねずみの餌となってしまうでしょう。餌が充実している環境であれば、ねずみが自ら出ていくことはほとんどありません。

ねずみに餌を与えないためにも、食べ物はガラス製の密閉容器などに保管するようにしましょう。冷蔵庫などにしまっておくというのも効果的です。さらに食べ残しや生ごみは、その日のうちにフタつきのゴミ箱に捨て、食べかすなどはきれいに掃除するようにしてください。

巣を作るのに適している

ごちゃごちゃと散らかった部屋も、ねずみにとっては絶好の住みかになります。ねずみは自身の身を守るため、家具の隙間や物陰など目につきにくいところに住み着くことが多いのです。そのため、散らかって死角だらけの部屋を選んで巣を作るようになります。

ねずみに住み着かれない部屋にするためには、日々の整理整頓がカギとなるでしょう。出しっぱなしになったものはきちんと元に戻し、きれいな部屋を心がけるようにしてください。また、ねずみが隠れる場所を作らないように、余計なものを置かないというのも効果的です。

巣材がある

ねずみは、新聞紙やダンボール、ティッシュペーパーなどの紙類、タオルや衣類などの布製品、割りばしなどの木材を集めて巣を作ります。そのため、部屋の中にずっと空のダンボールが置きっぱなしになっていたり、新聞紙が積みあがっていたりする家庭は要注意です。

また、使ったティッシュペーパーや割りばしなどが置きっぱなしになっていると、ねずみの巣材として使われてしまうおそれがあります。なるべく部屋の中に不要な紙類は置かないようにしましょう。巣材になりうるゴミは早めに処分しておくと安心です。

自由に活動できる空間がある

多くのねずみは、非常に警戒心が強い生き物です。そのため、常に逃げ場がある空間に住み着く傾向があります。たとえば、家の中に住みかを作った場合、人間やペットに遭遇してしまう危険性があるでしょう。

もし見つかったときに、安全に逃げることができるのが天井裏です。家の天井裏は高く狭いため、人間やペットが追いかけてくることは難しいといえます。このように安全な空間を確保することで身を守り、餌を食べて自由に活動できるようにしているのです。そのため、手が行き届かない天井裏にも、ねずみが嫌がる空間対策をしておく必要があるでしょう。

ねずみ駆除までの流れ

ねずみの駆除をするにあたって、巣を作られにくい環境整備や侵入経路の封鎖、現存のねずみの駆除はとても大切です。この3つを徹底しておこなうことで、再発防止や二次被害の予防にもつながるでしょう。

ここでは、環境整備から家にいるねずみ駆除までの流れについて紹介します。駆除後も再びねずみ被害に遭わないようにしっかり対策しましょう。

環境整備

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ねずみを駆除するにあたって、ねずみが住みにくい環境を作ることは非常に重要です。環境を整えず駆除だけしても、またほかのねずみがやってきて再びねずみ被害が起こってしまうかもしれません。

先ほどご紹介したように、ねずみの餌となる食べ物や生ごみの管理を徹底したり、きれいに清掃して死角がない部屋にしたりするなど対策をおこないましょう。また、新聞紙やダンボールなども家の中に置かないように気をつけてください。

手が届きにくい天井裏や床下などは、ねずみ駆除用のグッズなどを活用して対策をしておくとよいでしょう。まずは、ねずみにとって生息しにくい環境を整えることから始めてみてください。

侵入経路を塞ぐ

ねずみは換気扇の換気口や壁に備え付けられた通気口、エアコンや電気配線などの導入部分、ひび割れなどによってできた隙間などから侵入してきます。いくら家の中のねずみを駆除したとしても、侵入口が開いていれば再びねずみが侵入してしまうでしょう。

そのため、ねずみが侵入できそうな隙間は、すべて塞ぐようにしてください。ねずみの侵入防止用の金網などを使えば、歯でかみ切られる心配もないので安心です。また、ひび割れによってできた隙間は、ねずみの嫌いなにおいのついた防鼠(ぼうそ)用パテを使うとよいでしょう。

しかし、素人では発見できない場所にねずみの侵入口がある場合があります。思いつく侵入口を塞いでもねずみ被害がおさまらない場合は、業者に依頼して調査してもらうのがおすすめです。

現存ねずみの駆除

家に住み着いているねずみは、必ず駆除しなければなりません。先ほどもお話したとおり、ねずみは非常に繫殖力が強い生き物です。ねずみのほとんどが生後3か月から繁殖行動をおこない、年に6~7回ほど出産します。1回の出産で産まれる子どもの数も10匹ほどになることもあるため、あっという間に数が増えてしまうでしょう。

数が増えれば、その分フンや尿などの被害も大きくなり、加害スピードも早くなってしまいます。増えたねずみがまた繁殖行動をおこなえば、手に追えないほどの被害が予想できるでしょう。被害を広げないためにも、家に住み着いたねずみは早めに駆除することが大切なのです。

家庭でもできる!ねずみ駆除方法

ねずみ駆除は、自分でおこなうこともできます。ねずみ駆除に対応した商品の種類も多種多様ですが、それぞれメリット・デメリットがあるのです。家庭用のねずみ駆除グッズを大きくわけると、追い出しするものと殺して駆除するものにわかれます。それぞれの特徴やメリット・デメリットを知って、ご自身に合ったものを試してみてください。

忌避剤

ねずみ駆除は難しい?ねずみを完全駆除するための方法とは

忌避剤とは、ねずみが嫌うハッカ油やハーブエキス、唐辛子などの成分が入ったもので、忌避剤のニオイを嫌がってねずみが家から逃げ出す仕組みになってします。忌避剤にはスプレータイプのものやくん煙剤タイプのもの、固形タイプで設置するだけのものなどさまざまな種類があるようです。

ねずみを出口に追いやるように考えて忌避剤を設置することで、ねずみを殺さず家の外に追い出すことができます。そのため、ねずみの死骸を見ることなく駆除をおこなうことができるでしょう。

しかし、忌避剤の効果は一時的なもので、ニオイがなくなれば再びねずみが戻ってきてしまうおそれがあります。定期的に使用しなくてはならないため、手間に感じる方もいるかもしれません。

殺そ剤

殺そ剤とは、ねずみが好む餌に毒を混ぜたりそのまま与えたりして殺処分する毒餌タイプのものです。殺そ剤を使用するときはしばらく毒の入っていない餌を与え、慣れてきたら毒餌に切り替えると効果を発揮しやすくなります。

ねずみの駆除としては効果が高いですが、死んだねずみを自分で探して片づけなければなりません。また、仲間が次々と死んでいく様子を見て、かしこいねずみは毒餌に手をつけなくなってしまうこともあるようです。

さらに、殺そ剤を小さな子どもやペットの手が届くところに置いておくと、誤って口にいれてしまうこともあるため、設置場所には注意するようにしましょう。

粘着シート

粘着シートとは、粘着剤がついたシートをねずみの巣の周辺や通り道などに設置して、ねずみを捕らえるものです。粘着シートにくっついたねずみはいくらもがいても剥がすことができず、生きたまま捕獲することが可能です。

しかし、その後、自分で粘着シートを回収して処分しなくてはならないため、心苦しく感じる方もいるかもしれません。さらに、回収した際にかまれる危険性もあるので注意が必要です。

また、ねずみは学習能力が高い生き物なので、仲間が粘着シートにくっつく姿を見て、通り道を変更したり避けるように移動したりするようになります。設置場所を誤ると、なかなか効果が見られないこともあるようです。長く設置していれば粘着効果も薄れてくるため、定期的に交換するようにしましょう。

超音波

ねずみ駆除用の超音波とは、ねずみが嫌がる周波の超音波を発生させて家から追い出すものです。ねずみは人間が聞き取れない超音波を聞き取ることができます。また、仲間同士のコミュニケーションにも超音波を利用しています。これを利用して、ねずみが嫌いな音を流すことで外に追い出すのです。

しかし、長く設置しているとねずみも音に慣れてしまい、効果が薄れてしまいます。また、音だけで自分たちに危害を加えてくることはないと判断すれば、再び家に戻ってきてしまうのです。周波数を変えられる超音波機器もあり、1種類の周波だけ出せる機器のものよりは効果が期待できますが、いずれは複数の超音波にも慣れてしまうでしょう。

業者がベスト?ねずみ駆除をする際の注意点

家庭用のねずみ駆除グッズを試してもなかなか効果が見られない場合は、プロにまかせることをおすすめします。ねずみ駆除のプロであれば、素人では駆除しきなかったねずみも徹底的に退治してくれるはずです。

ここでは、ねずみ駆除をする上での注意点と業者選びについて紹介していきます。今後もねずみ被害に悩まないためにも、しっかり駆除をして予防しておきましょう。

殺そ剤が効かないねずみもいる

ねずみ駆除は難しい?ねずみを完全駆除するための方法とは

殺そ剤には「抗凝血性殺そ剤」といって、ねずみの体内で血液を固まらせないようにする毒の成分を含んだタイプのものがあります。じわじわと効き目が出るため、すぐにねずみが動かなくなるということはありませんが、警戒心が強いねずみに気づかれずに食べさせることができるといえます。

しかし、なかにはこのタイプの殺そ剤に対して抗体を持っているねずみも確認されているのです。抗体を持つねずみは、通称「スーパーラット」と呼ばれています。

そのため、スーパーラットが殺そ剤を食べても毒の影響を受けることがないので駆除することはできません。もし殺そ剤を置いてもねずみがいなくならないときは、スーパーラットが住み着いていることが考えられるでしょう。

完全駆除なら専門業者がおすすめ

ねずみを徹底的に駆除したいのであれば、ねずみ駆除に対して実績のある業者に依頼することをおすすめします。ねずみはかしこく、学習能力も高いため、ねずみ駆除に関して知識や技術がない状態では難しいといえるでしょう。

しかし、ねずみ駆除業者であれば、ねずみの生態や駆除方法についても知識を持っているため、的確かつ効果的な方法で駆除してくれます。また、先ほどお話したスーパーラットにもしっかり対策してくれるため、安心してまかせることができるでしょう。

生活110番では、ねずみ駆除に対して実績のある業者が多数加盟しています。そのため、ご要望に合わせた業者をご紹介させていただくことが可能です。24時間365電話受付していますので、ねずみ被害にお困りの方はお早めにご連絡ください。

まとめ

家に住み着くねずみは、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類が挙げられます。これらのねずみは、身を隠せる安全な場所を好み、なおかつ餌や巣材があるというような生育条件がそろっていると家に住み着くようになるのです。

忌避剤や殺そ剤などを使えば、家庭でもねずみ駆除をおこなうことはできますが、それでもいなくならない場合は、業者に依頼しましょう。ねずみ駆除のプロであれば、豊富な知識や技術、専用の道具を駆使して徹底的にねずみを駆除してくれます。ねずみ被害でお困りの方は、ぜひ弊社にご連絡ください。

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ねずみとの接触は健康被害などのリスクがあります。ねずみを見かけたらすぐにプロへ相談しましょう!また、ねずみは被害の再発が多い為、徹底的な駆除と対策をする必要があります。

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