ネズミ駆除用の毒餌はタイプ別の使い分けが大切!5つのコツをご紹介

2021.4.30

ネズミ駆除用の毒餌はタイプ別の使い分けが大切!5つのコツをご紹介

ねずみを駆除する方法には、粘着シートや捕獲カゴ、超音波器など、さまざまな方法がありますが、もっとも効率よく効果的に駆除できるのが殺鼠剤です。殺鼠剤は、毒成分が含まれた毒餌をねずみに食べさせることで駆除する方法になります。

殺鼠剤を仕掛けておけば、それを食べたねずみを知らぬ間に駆除できるため、予防としての効果にも期待できるのです。しかし、ねずみの餌場など適した場所に設置しておかなければ、殺鼠剤が効果を発揮することはありません。

また、殺鼠剤といっても効果や形状などいくつか種類があり、どういった駆除をするのかによって使い分ける必要があるのです。そこで今回は、ねずみ駆除用の毒餌「殺鼠剤」について詳しく解説していきます。

殺鼠剤の効果や種類はもちろん、メリット・デメリットや殺鼠剤で効果的にねずみを駆除するコツなど、細かな疑問さえ残さない内容となっています。これから殺鼠剤を使ってねずみ駆除しようとしている方には必見の内容です。

殺鼠剤(毒餌)は駆除効果と形状で選ぼう

殺鼠剤を使ってねずみ駆除する前に、まずはその効果や形状といった種類について確認していきましょう。どの殺鼠剤を使ったとしてもねずみを駆除することはできますが、駆除できるまでの時間や過程が変わってきます。

薬剤によって異なる駆除効果

毒餌となる殺鼠剤には、駆除効果の異なる「蓄積タイプ」と「即効タイプ」の2種類のタイプがあります。蓄積タイプの場合、ねずみを駆除できるまで短くて1週間ほど、長いものだと1ヶ月ほどの時間が必要です。

蓄積タイプならすぐに毒が効き始め、数時間から数日でねずみを駆除することができます。一見、即効タイプのほうがよさそうに思ってしまいがちですが、以下のようにそれぞれで違ったメリット・デメリットがあります。

蓄積タイプ 即効タイプ

・メリット
毒成分が弱いためねずみに食べられやすい

・デメリット
駆除できるまで時間がかかる

・メリット
すぐに駆除できる

・デメリット
毒が強力なためねずみに食べられにくい

そのため、はじめは蓄積タイプの殺鼠剤を使って、ねずみを駆除することが多くなっているようです。即効タイプを使うタイミングとしては、“蓄積タイプで毒餌に慣れさせたあと”や“大量発生したとき”、“蓄積タイプの殺鼠剤が効かないとき”になります。

殺鼠剤には2種類の形状がある

殺鼠剤を使うためには、形状についても知っておかなければなりません。殺鼠剤には、「固形タイプ」と「粉末タイプ」の2種類があります。殺鼠剤と聞くと固形タイプをイメージされる方が多いかもしれませんが、粉末タイプも普通に市販されています。

固形タイプであれば、すでに毒餌として作られた状態で売られているので、そのまま仕掛けるだけでよいため手軽です。しかし粉末タイプの場合、そのまま撒いてもねずみに食べさせることができないため、被害にあいやすい食料に混ぜて毒餌を自作する必要があります。

ただ、粉末タイプであれば毒の量を調整することができるため、よりねずみの食べやすい殺鼠剤にすることが可能です。固形タイプの場合、ねずみが食べないときは買い直す必要があるため、確実性を重視するのなら粉末タイプがよいでしょう。

ネズミ駆除グッズの主な種類

殺鼠剤(毒餌)のメリット・デメリット

殺鼠剤で効果的にねずみ駆除をするためには、効果や形状だけでなく、殺鼠剤を使うことのメリット・デメリットも知っておかなければなりません。場合によっては、デメリットのほうが大きくなってしまうこともあるので、殺鼠剤を使う前にしっかりと確認しておきましょう。

〇メリット
・駆除率が高い
・駆除効率がよい

〇デメリット
・駆除後のあと処理が必要
・死骸を発見できないことが多い
・死骸が腐敗することによって悪臭が出る
・誤飲するおそれがある

ねずみを駆除したい方にとって、駆除率が高くて効率がよいというのは、とても大きなメリットだと思います。しかし、毒餌を食べたねずみがその場で死ぬわけではないため、死骸を発見できないことが多いというのは覚えておかなければなりません。

毒餌を食べたねずみが外で死んでしまえば問題ありませんが、室内に巣を作っていて、そこで死んでしまったときが問題です。死骸を発見できず放置してしまえば、悪臭などによって不衛生な環境になってしまうこともあります。

また、小さなお子さんやペットがいる場合、殺鼠剤を間違って食べてしまうこともあるようです。そのため、駆除後の死骸処理や使用する環境をしっかりと考慮したうえで、殺鼠剤を使うか決めるのがよいでしょう。

小さなお子さんやペットがいる環境なら、毒を使わない「殺鼠剤以外の駆除方法」という選択もあります。駆除後のあと処理が心配という方なら、プロにするのが安心で確実な方法といえるでしょう。

毒餌タイプのメリットとデメリット

殺鼠剤(毒餌)で効果的にねずみを駆除する5つのコツ

コツ1:ねずみの餌となるものを置かない
コツ2:ねずみの餌場や通り道に仕掛ける
コツ3:効果がないときは餌や置き場所を変える
コツ4:ねずみ被害にあった食べ物を混ぜる
コツ5:複数の場所に仕掛ける

毒餌タイプのものを餌場などの効果が出やすい場所に設置しても、短期間ではねずみの被害が減らないということがあるかもしれません。しかし、これはねずみ駆除を失敗したわけではありません。ねずみはとても用心深い生き物なので、すぐには毒餌などを食べないためです。

ねずみが警戒心をなくすのは、おおよそ一週間程度といわれています。そのため、根気よく継続して毒餌を使うことで、その効果を発揮してくれるでしょう。単純に設置するのではなく、ねずみの警戒心や考えを想像して使ってみることで、その効果を高めることができるかもしれません。

コツ1:ねずみの餌となるものを置かない

殺鼠剤でねずみを駆除するためには、まずは食べてもらう必要があります。そのため、毒餌以外にねずみの餌となるものを置かないようにすることが、殺鼠剤で効果的にねずみ駆除するための1つ目のコツです。

市販の殺鼠剤にもねずみが食べやすいよう、好きな匂いや食べ物を混ぜるといった工夫はされています。しかし、少なからず毒の成分が含まれているため、ねずみにとってより美味しそうな餌があれば、そっちを食べてしまうのです。

コツ2:ねずみの餌場や通り道に仕掛ける

殺鼠剤を食べさせるコツの2つ目は、ねずみの餌場や通り道に仕掛けるというものです。ねずみはある程度決まった道を使い、餌のある場所を覚えると、そこを餌場としてやってきます。

そのため、ねずみの通り道になっている場所や餌場となる場所に、毒餌だけがある状態にすることで、より効果的に殺鼠剤を食べさせることができるのです。ねずみの通り道や餌場については、“ラットサイン”という足跡や黒ずみを探すと見つけることができます。

ただ、ねずみの餌場や通り道となる場所は、ねずみの種類によって異なります。ご自宅や飲食店で被害を出す家ねずみと呼ばれる3種類の特徴については、「クマネねずみの特徴と駆除方法」「ドブねずみの特徴と駆除方法」「ハツカねずみの特徴と駆除方法」をご覧ください。

コツ3:効果がないときは餌や置き場所を変える

はじめにも少し説明しましたが、ねずみは警戒心の強い動物です。そのため、なかなか毒餌を食べてくれないことも少なくありません。こういった効果を感じられないときは、置き場所を変えたり、毒餌に含まれる毒を減らしたりする工夫が必要です。

ねずみが毒餌に慣れて食べてくれない限りは、駆除することができないため、置き場所を変えるなどの工夫をしながら、根気よく続けていくことが3つ目のコツになります。ただ、一度食べてくれたからといって、一気に毒の量を増やすのではなく、このときも徐々に増やしていくのがポイントです。

コツ4:ねずみ被害にあった食べ物を混ぜる

ねずみも人間と同じように、美味しそうなものを好んで食べます。そのため、なかなか毒餌を食べてくれないときには、被害にあった食べ物を混ぜてみるのもおすすめです。その場所で食べたものを混ぜることで警戒心を弱め、うまく毒餌を食べさせることができるかもしれません。

コツ5:複数の場所に仕掛ける

最後にご紹介する5つ目のコツは、できるだけ複数の場所に毒餌を仕掛けることです。できるだけたくさんの場所に仕掛けることで、ねずみが毒餌を食べる可能性を高めることができます。

また、ねずみの通り道や餌場が一か所であるとは限らないため、複数の場所に仕掛けることで警戒心を弱め、殺鼠剤を食べやすい環境にする効果もあるのです。必要以上に仕掛ける必要はありませんが、少しでもねずみのいそうな場所に多く仕掛けておくとよいでしょう。

【効果別】4つのおすすめ殺鼠剤

殺鼠剤の種類や使い方がわかったら、あとは商品を選ぶだけです。そこで次にご紹介するのは、4つのおすすめ殺鼠剤になります。蓄積タイプと即効タイプにわけて、2つずつご紹介していきますので、ぜひ殺鼠剤選びの参考にしてください。

蓄積タイプ

チューコロ

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毒餌の入った袋をそのまま置いておくだけよい殺鼠剤です。3~5日かけて継続して食べさせることで、ねずみを駆除することができます。また、チューコロを食べたねずみが袋ごと巣に持って帰ることで、巣ごと駆除する効果にも期待できるようです。


エンドックス

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粉末タイプの殺鼠剤になっており、プロも使用している駆除剤になります。毒の効果自体は弱いようですが、食べているねずみが違和感を感じにくく、高い駆除率に期待できるようです。

即効タイプ

デスモアプロ

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冷蔵庫や生ごみ置き場など、すき間に投げ込むタイプの殺鼠剤です。ねずみが食いつきやすいように誘引剤も多く含まれています。蓄積タイプに使われる毒成分ワルファリンの300倍もの駆除効果があるため、確実なねずみ駆除に期待できるでしょう。

スーパーラットバスター

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プロも使用するほど強力な毒が使われている殺鼠剤です。少量でも高い致死率があるようで、ねずみが食べれば数時間で駆除することができます。薬剤に抵抗を持つスーパーラットにも十分効果が見込める殺鼠剤です。

要注意!毒餌の効かないスーパーラット

ねずみ駆除で「毒餌を使っても効果がない……」そんなときは、スーパーラットが潜んでいるかもしれません。スーパーラットとは、クマねずみが毒への耐性を持った進化系のねずみです。近年、都会を中心にとても増えています。

また、スーパーラットは普通のねずみよりも運動能力が高く、とても用心深い性格のため、毒などにも中々引っ掛かりません。さらに蓄積タイプの毒餌を食べても効かないことから、家庭で完全に駆除するのはとても難しい相手です。

スーパーラットを駆除するには?

ではスーパーラットを駆除する方法はないのでしょうか。実はスーパーラットに対抗できる毒餌があります。その毒餌とは、リン化亜鉛という成分が含まれているものです。このリン化亜鉛が含まれている毒餌は、ねずみの胃液と反応を起こして毒ガスを作る仕組みになっています。

このリン化亜鉛の毒餌は、ホームセンターや通販などでも購入することができますが、あまりに毒性が強く劇薬指定されているほどです。先ほどご紹介した即効タイプの殺鼠剤にはリン化亜鉛が含まれています。そのため、小さなお子様やペットがいるような環境での使用はおすすめできません。

駆除が難しいスーパーラットが出たときは、基本的にプロのねずみ駆除業者さんに依頼することをおすすめします。業者であれば、不安な部分を考慮したねずみ駆除をしてくれることでしょう。

殺鼠剤以外の効果的なねずみの駆除方法

殺鼠剤で今いるねずみを駆除できたとしても、殺鼠剤だけで根絶するのは難しいものです。そのため、ねずみ被害を完全になくすためには、今いるねずみの駆除だけでなく、新たに侵入させない対策も必要不可欠となります。

そこで最後に、殺鼠以外の効果的なねずみの駆除方法を5つご紹介していきます。それぞれの方法は、駆除だけでなく対策にも効果的です。毒餌以外の駆除方法も使い、ねずみ被害をなくし根絶していきましょう。

捕獲カゴ

ねずみ取りといえば、この捕獲カゴを一番にイメージする方もいるかもしれません。そんな捕獲カゴですが、近年ではさまざまなタイプのものがあるようです。

エサを捕獲カゴの中に置くことで、ねずみをおびき寄せて金具で挟むようなバネ式のものがあります。ほかにも、一度入ったら出られなくなるものや、あらゆる状況を予測した捕獲カゴが売られているのです。

屋外に置いておくことのできる捕獲カゴや、カゴに入ってきたねずみを電気でしびれさせるようなカゴもあります。捕獲カゴで効果的にねずみを捕まえるには、「誘引剤となる餌や設置場所」が大切です。

粘着シート

ねずみ駆除グッズのなかでは、粘着シートが一番使われているようです。ねずみが出そうな場所に置いておくことで、そのシートを踏んだねずみを捕獲できます。

置くときに注意が必要なのはねずみの警戒心をなくすことです。いきなりシートを置いても、ねずみが勘付いてしまって中々引っ掛かりません。

そこで効果的なのは、粘着しない状態のシートを数日置きます。粘着しないシートを置いておけば、ねずみの警戒心をなくすことができます。こうすることでねずみに警戒させることなく、粘着シートで捕獲することができるのです。

ただ、粘着シートを効果的に使うには、警戒心をなくすだけでなくラットサインを見つけたり、配置を工夫したりすることも大切になります。毒餌とあわせて粘着シートの使用も検討されている方は、「粘着シートの効果的な使い方」もご覧ください。

燻煙剤

ねずみを根絶するためのはじめの駆除方法として、「燻煙剤を使った方法」もおすすめです。ねずみの嫌いな匂い成分などを室内に充満させることで、屋根裏や床下など見えない場所のねずみまで追い出すことのできる駆除方法になっています。

まずは燻煙剤によって室内にいるねずみを追い出し、そのあとに毒餌を設置しておくことで、再び侵入されても素早く駆除することができるのです。侵入してきたねずみをしっかりと駆除することで、繁殖を抑えるだけでなく根絶にも繋がることでしょう。

超音波器

超音波器もねずみを追い出したり、遠ざけたりする効果のある駆除方法です。蓄積タイプの毒餌を食べさせている間に、超音波器でねずみを追い出すことができれば、不快な死骸処理をせずに撃退することもできます。

ただ、超音波が直接ねずみに当たらなければ効果はあまり望めないため、設置場所には注意が必要です。ねずみの巣や侵入経路をしっかりと把握して、効果的に超音波器を使っていきましょう。

より具体的な超音波を使った駆除方法については、「超音波器の効果や効果的な設置場所」をご覧ください。

プロに依頼する

ねずみ被害をなくし完全に根絶するためには、プロに依頼するのがもっともおすすめです。毒餌以外の方法を併用することで、ねずみを駆除できる確率を高めることはできます。しかし、すべての駆除方法を自力で完ぺきにおこなうというのは簡単な作業ではありません。

たとえ数匹でも侵入を許してしまえば、あっという間に繁殖されてしいまい、再びねずみ被害を受けることになるでしょう。そのため、プロに依頼して完璧にねずみを駆除・対策してもらうことが、ねずみを根絶する確実な方法といえるのです。

ただ、今まで業者を利用したことのない方だと、どこに依頼すればよいのか迷ってしまい、「なかなか依頼できない」ということもあるでしょう。もしこのように業者選びに迷った場合は、ぜひ生活110番までご相談ください。

生活110番では、全国にある加盟店のなかから、いち早くお困りごとを快適できる最適な業者をご紹介することができます。24時間365日【無料】で受け付け対応していますので、いつでもお気軽にご利用ください。

まとめ

ねずみ駆除に使用される毒餌には、効果と形状が異なるそれぞれ2種類のタイプがあります。どちらを使ってもねずみを駆除することができますが、毒餌を使う環境には十分な注意が必要です。

また、ねずみを駆除・対策して根絶させるには、毒餌以外の駆除方法も併用するようにしましょう。どこに巣を作りどこから侵入してくるのかを完璧に把握することは難しいため、いくつもの対策をしておくことで、より確実にねずみを駆除し根絶させることができるでしょう。

ただ、すべての作業を自力でやるのは難しいものです。そのため、確実にねずみを駆除・対策し根絶したいのであれば、業者に依頼することをおすすめします。ねずみの知識や駆除経験の豊富なプロにお願いして、ねずみのいない快適な環境にしていきましょう。

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ねずみとの接触は健康被害などのリスクがあります。ねずみを見かけたらすぐにプロへ相談しましょう!また、ねずみは被害の再発が多い為、徹底的な駆除と対策をする必要があります。

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