ネズミは汚いだけじゃない!?ネズミのもたらす病気について知ろう!

2021.4.30

ネズミは汚いだけじゃない!?ネズミのもたらす病気について知ろう!

「ネズミは汚い」というぼんやりとしたイメージは持っていても、具体的にどんな危険性があるのか理解している方は意外に少ないのではないでしょうか。しかし、ネズミは死亡率の高い病原菌を媒介するおそれもあるため、家に住み着いた場合は早期の駆除が必要です。

そこでこの記事では、ネズミが原因で感染する病気の具体的な例と、ネズミが家に住み着いているかどうかを確かめる方法について説明させていただきたいと思います。

ネズミのフンに潜む菌と病気のリスク

ネズミは単に汚いだけでなく、病気を媒介することがあります。ネズミが媒介すると言われる病気は、主に「ネズミ自体が媒介となるもの」「フンや尿など排泄物が媒介となるもの」「ネズミに付着したダニが媒介となるもの」の三種に分類することができます。

この中でも最も気をつけるべきものは、フンが媒介する病気です。なぜなら、ネズミのフンには死亡率の高い「ハンタウイルス」を含んでいる恐れがあり、病気の感染源になることがあるからです。

ハンタウイルスの引き起こす「ハンタウイルス肺症候群」には有効な治療法が存在せず、解熱剤などを使って対症療法(症状を軽減して自然回復を待つような治療法のこと)を行う以外の方法が存在しません。そのため、アメリカ、カナダでは50%近くの感染者が死亡した例も報告されているそうです。

さらに、ハンタウイルスは「腎症候性出血熱」の原因にもなります。こちらはワクチンが開発されていますが、一部の国では認可が下りておらず、発生地域によっては死亡率が15%にまで達するようです。日本でも100人以上の感染者のうち2人が死亡する事故が起きています。

また、ネズミのフンに含まれる菌はハンタウイルスだけではありません。レプストラ症(ワイル病)を引き起こすレプストラ菌、食中毒(サルモネラ症)や腸チフス、パラチフスを引き起こすサルモネラ菌なども含まれているおそれがあり、ネズミのフンは恐ろしい病原菌の温床だといえるのです。

ネズミに噛まれると危険!「鼠咬症」とは

上記のとおり、感染症の原因となるためネズミの汚いフンは非常に危険です。しかし、だからといって、素人が安易にネズミを駆除するのもまた危険な行為だといえます。なぜならネズミに噛まれると「鼠咬症(そこうしょう)」という病気を発症する恐れがあるからです。

鼠咬症とは、ネズミに噛まれ、傷口からネズミの持つ「スピロヘータ」や「モニリスホルムレンサ桿菌(かんきん)」が体内に侵入することで発症する病気です。肺炎や肝炎、胃潰瘍を引き起こすことがあり、日本では寝たきりの老人が感染して死亡した事例が報告されています。

また、ネズミに噛まれると「アナフィラキシーショック」を起こすこともあるようです。アナフィラキーショックとは、強烈なアレルギー反応のことをいい、全身の腫れや呼吸困難などの症状を引き起こします。日本では毎年20件前後の事故が報告されているそうです。

アナフィラキシーショックは「二度噛まれた時に発症する」という俗説が広まっていますが、一度噛まれた場合でも発症するケースがあります。そのため、今まで噛まれたことがないという方でも注意が必要です。

      ネズミに噛まれると危険!「鼠咬症」とは

ネズミはダニをまき散らすことも

ネズミが汚いのはフンや口の中だけではありません。ネズミの体にはダニが寄生していることがあり、ときにはそれが人間の体に寄生先を移すこともあります。寄生したダニに人間が噛まれると、かゆみやはれなどの症状を引き起こすだけでなく、病原菌が入り込むケースもあるようです。

ネズミに寄生したダニが引き起こす病気の代表的なものは「ペスト」が挙げられます。薬は発明されていますが、早期に治療が行われないと、呼吸困難で死亡することもあるようです。衛生状態の改善によって日本では1926年以降に感染した例は報告されていませんが、海外では年間5,000人以上が感染していると言われています。

またペスト以外にも、ネズミに寄生したダニは「ツツガムシ症」を引き起こすこともあるそうです。この病気は「ツツガムシリケッチア」という病原菌が原因で発症し、高熱や発疹、多臓器不全などを引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。ツツガムシ症については、現在でも有効な治療法が確立されていないため非常に危険です。

      ネズミはダニをまき散らすことも

気づいたら早めの対策を!ラットサインについて

上記のとおり、ネズミは単に汚いだけでなく、さまざまな病気の原因となる可能性があるので、早期に駆除などの対策をとる必要があります。そのためにも、まずはネズミが本当に家に住み着いているかどうかを確かめてみましょう。

ネズミが家に住み着いていることを示す痕跡のことを「ラットサイン」といいます。ラットサインの代表的なものには、以下のものを挙げることができます。

①天井裏や壁の中から音が聞こえてくる

天井裏や壁の中は狭く、また断熱材で暖かいため、ネズミが好む環境だといえます。このような場所から物音や鳴き声、何かをかじるような音が聞こえてきた場合、ネズミが住み着いている可能性が高いです。

②食品や生ゴミにかじられた跡がある

食品や生ゴミがネズミのエサになっている可能性があります。ネズミは他にも、観葉植物やペットフードなどもエサにすることがあるので、そういったものもチェックしてみてください。

③柱や家具にかじられた跡がある

ネズミの歯は一生伸び続けるため、固いものをかじって歯を削る習性があります。また、柔らかければ、金属をかじることもあるようです。

④フンが落ちている

ネズミは警戒心が強く、同じ通り道を使うことが多いため、同じ場所でフンがたびたび見つかる場合はネズミが住み着いていることが考えられます。ネズミのフンは米粒ほどの小さなものもありますので、よく注意して探してみてください。

このようなラットサインが発見された場合、ネズミが家に住み着いている可能性が高いです。危険な病気に感染しないためにも、なるべく早く業者に駆除を依頼することをおすすめします。

まとめ

「ネズミは汚い」というイメージ通り、ネズミは不衛生な動物で、さまざまな病気の感染源となることがあります。病気の媒介となるのは、主に「ネズミのフン」「ネズミ自身」「ネズミに寄生するダニ」の三種類です。

こうしたネズミの媒介する病気には、致死性の高いものも含まれます。たとえば、今でも有効な治療法が見つかっていないハンタウイルス肺症候群や、日本では治療薬の認可の下りていない「腎症候性出血熱」がその代表的な例です。

こういった病気を防ぐためにも、ネズミが家に住み着いていることを示すラットサインを見落とさないようにしましょう。主なラットサインには「天井裏や壁の中から音が聞こえてくる」や「フンが落ちている」といったものが挙げられます。このようなサインがある場合、ネズミが家に住み着いている可能性が高いので、早期に業者へ駆除を依頼しましょう。

ねずみ駆除を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ねずみ駆除」をご覧ください。

お電話1本で迅速対応!

最短10分で到着 最短30分で完了

※対応エリアや加盟店によって変わります

ねずみとの接触は健康被害などのリスクがあります。ねずみを見かけたらすぐにプロへ相談しましょう!また、ねずみは被害の再発が多い為、徹底的な駆除と対策をする必要があります。

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

ねずみの駆除・侵入経路の封鎖・糞の清掃はお任せください。

ねずみ駆除 14,300円~
ねずみ駆除のおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

ねずみ駆除の記事アクセスランキング

ねずみ駆除の最新記事

カテゴリ別記事⼀覧