オオコウモリなど沖縄には珍しいコウモリが多数存在!絶滅寸前の種類

2021.4.30

オオコウモリなど沖縄には珍しいコウモリが多数存在!絶滅寸前の種類

「コウモリ」ときくとどんなイメージをもちますか?
ドラキュラのように血を吸ったり、病原菌を持っている不潔なイメージをもつかたもいるのではないでしょうか。

しかし、オオコウモリなど沖縄に生息するコウモリは人間を襲うことはなく、それどころか「国指定天然記念物」に指定されている、貴重な生き物です。

南西諸島には、オオコウモリの他にも様々な種類のコウモリが存在しています。
今回はこの沖縄に生息するコウモリについてご紹介したいと思います。

南西諸島や小笠原諸島にはオオコウモリが生息!

小型のコウモリは日本全国でみかけることができますが、オオコウモリは沖縄など主に熱帯地域に生息していました。
現在の日本では南西諸島や小笠原諸島、琉球諸島のみと限られた生息地域でみられます。

その中でも小笠原諸島に生息しているオオコウモリは「オガサワラオオコウモリ」とも呼ばれ、絶滅の危機に陥っているようです。

オガサワラオオコウモリは「希少野生動物種」「国指定天然記念物」に認定されており、生息数を増やすために様々な取り組みがされています。

オオコウモリの大きさは翼を広げた状態で約80~100㎝ほどで、体重は約400~550gあります。

日本全国で見かけるアブラコウモリのサイズが約30~45㎝、体重は10グラム前後なので、それに比べるといかに大きいかがわかるかと思います。

オオコウモリはとても大きいので、「バサバサ」と大きな音を立てて飛びます。
地元の人はオオコウモリが飛んでいるときはすぐにわかるそうです。

オガサワラ諸島では、コウモリの生息できる森林が年々減ってきており、そのためにオオコウモリが生存しにくい状況に陥っています。

オオコウモリを未来に残すためにも、これ以上森林を減らさない努力や地域の住民とうまく共存していく努力がされています。
      南西諸島や小笠原諸島にはオオコウモリが生息!

クビワオオコウモリは沖縄に広く生息?

沖縄本土を含む、南西諸島には「クビワオオコウモリ」という種類のコウモリが生息しています。

名前から想像できるとおり、首の部分に首輪のような白い模様があるのがこのコウモリの特徴です。また、コウモリは雑食だと言われていますがこのクビワコウモリは主に果物を主食としているのも特徴のひとつです。

クビワコウモリは沖縄以外に、台湾やフィリピンにも多く生息しています。
昼間は単独、もしくは数十頭の群れで木の枝にぶらさがって休んでいることが多く、夜になると活発に活動するようになります。

沖縄にはクビワコウモリ以外にも様々な種類のコウモリが生息しています。

オリイオオコウモリは沖縄固有亜種

沖縄諸島に生息しているオリイオオコウモリは固有亜種で、このコウモリも絶滅危惧種に指定されています。日中は木にぶらさがって休憩し、夜間に活動する夜行性のコウモリで、果実などをエサにして生息しています。

11月頃に繁殖期を迎え、この時期になると「ギャーギャー」大きな鳴き声を出すのがこの
オリイオオコウモリの特徴です。

ほかにも島の固有亜種が存在

オオコウモリなど沖縄には、上記であげたコウモリの他にも多くのめずらしいコウモリがみられます。

口永良部島とトカラ島に生息する「エラブオオコウモリ」や、大東諸島に生息する「ダイトウオオコウモリ」、八重山諸島に分布している「ヤエヤマオオコウモリ」などです。
      クビワオオコウモリは沖縄に広く生息?

すでに幻?オキナワオオコウモリとは

かつて、日本では一番大きいといわれていたコウモリが「オキナワコウモリ」です。
しかし残念ながら、このオキナワオオコウモリは1870年ころに絶滅してしまい、今ではもうその姿を見ることはできません。

体長20~25㎝前後、体重390~440g、羽を広げると約1メートルにもなるかなり迫力のあるコウモリだったと言われています。

絶滅した原因は謎のままで、1870年以降にこのオキナワコウモリを目撃した人がおらず、その年代がそのまま絶滅した年となったそうです。

このオキナワコウモリはいくつかの謎につつまれており、生態も明らかになっていません。
オオコウモリなど沖縄に生息する他のコウモリはいまだに多数生息しているのに、なぜオキナワオオコウモリだけが絶滅したかという点も謎のままです。
 
どちらにしても、もうこのコウモリと出会うことはできないので今や幻のコウモリと言われています。

オオコウモリは沖縄で絶滅危惧種に指定!

先ほども少し述べましたが、オオコウモリは沖縄では絶滅危惧種に指定されています。

考えらえる一番の原因は「森林の減少」です。
オオコウモリは木にぶら下がって休み、食べ物も「木の実」や「果物」「葉っぱ」などが中心です。このように、オオコウモリにとって森林はなくてはならない存在なのです。

その森林が減ると必然的にコウモリの寝床や、エサを失うことになり生きていけなくなるのです。

その他にもかつてオオコウモリは食料として輸出されていたこともあります。
猫などの天敵に襲われたこともオオコウモリの数が減ってしまった原因だといわれています。

一度絶滅してしまうとオキナワオオコウモリのように、もう二度とオオコウモリを見ることはできなくなってしまいます。
絶滅危惧種であるオオコウモリを守るためにも森林の減少を阻止し、天敵から守るなどの努力をしていく必要があるのです。
      オオコウモリは沖縄で絶滅危惧種に指定!

オオコウモリの被害にあったときはどうすれば?

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コウモリは、一般的に人間の血を吸血すると言われていますが、オオコウモリは果実などを食べて生息しているため、人間を襲うことはほとんどありません。

しかし、農作物への被害が懸念されておりアセロラや果樹園への被害が報告されています。
だからと言って、その場でコウモリを駆除することは根本的な解決にはつながりません。

オオコウモリなど沖縄に生息するコウモリは決まった場所に住んでいるのではなく、エサを求めて常に移動を繰り返しています。
エサのある畑や農作物に「防鳥ネット」をかけることが、一番確実に被害を減らす方法です。

農作物に被害をもたらすからといって、コウモリを駆除するのではなく、コウモリから農作物を守るために畑などに防鳥ネットをして、人間とコウモリがうまく共存できる環境を作ることが大切です。

まとめ

日本全国で見ることができるアブラコウモリとは違い、南西諸島に生息するコウモリは絶滅危惧種に指定されている種類が多いのも特徴です。こういった絶滅危惧種のコウモリを守るためにも人間と、コウモリがうまく共存していくことが必要です。

畑や農作物をコウモリによって荒らされていても、駆除せずに防鳥ネットなどで対策するようにしましょう。それでも被害が収まらずにお困りの場合はプロのコウモリ駆除業者に一度相談をしてみることをおすすめします。

コウモリ駆除を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「コウモリ駆除」をご覧ください。

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