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害獣駆除

『楽園を求めて』これから増大する屋根裏害獣の危険!

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皆さんは「害獣」という言葉をご存知でしょうか。
害獣とは、私たち人間の生活に害をもたらす哺乳動物のことを言い、家畜やペットなど飼育している動物以外の大半の動物一般をそう呼ぶこともあります。
自然豊かな山々に囲まれた地域にお住まいの方にとっては、ある意味以前から縁が深い単語かもしれませんが、最近では都市部においてもこの言葉が度々聞かれるようになりました。それだけ都市部においても害獣の存在感が増してきている証拠と言えます。
これからの季節、全国各地に生息する害獣たちは冬支度の為、食料を求めて私たちの生活圏内に出没しやすくなりますが、中には知らぬ間に害獣が住宅の屋根裏に棲み着いているケースも少なくありません。
今回は害獣の中でも特に、身近な屋根裏に潜んでいる「屋根裏害獣」の危険についてお話ししていきます。

屋根裏は害獣の楽園?

皆さんは屋根裏へ入る機会がありますでしょうか。屋根裏を部屋として利用したり、天井点検口を設けたりしていない限りは、屋根裏は開かずの空間です。本来は何もない、何もいない空間であるはずなのに、夜中になると物音がする、何かが歩いている足音がする、そんな経験をしたのであれば、害獣が屋根裏に潜んでいると考えられます。

屋根裏に棲み着く害獣の種類

では屋根裏害獣には具体的にどんな動物がいるでしょうか。
屋根裏に棲み着く代表的な害獣としては下記の動物が挙げられます。

◯ハクビシン
『白鼻芯』という漢字が充てられる通り、額から鼻にかけて顔の芯に白いラインがあるのが特徴です。

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Photo by SMcCandlish [CC表示-継承2.0]

分類:ネコ目ジャコウネコ科
体長:50~70cm
体重:2~5kg
食性:雑食性(果実が中心。昆虫、鳥の卵、小動物を食べることも)

◯アライグマ
目の周りの黒い斑紋、長くフサフサした尾っぽに5~10本の縞模様があるのが特徴です。
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分類:ネコ目アライグマ科
体長:40~60cm
体重:4~10kg(20kg近くなるものも)
食性:雑食性(生物全般、果実、穀物など食生は幅広い)

◯イタチ
白い口元、黒い目の周り、短い脚、長細い胴体、長い尾、5本指を持っているのが特徴です。
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分類:ネコ目イタチ科
体長:30~40cm(オス)、20~30cm(メス)
体重:0.6~0.8kg(オス)、0.4~0.5kg(オス)
食性:雑食性(小動物が中心)

◯ネズミ(クマネズミ)
1,000種類以上いるネズミの中でもクマネズミが家ネズミとして有名で、耳が比較的大きいのが特徴です。

Photo by Quibik  CC 表示-継承3.0
Photo by Quibik [CC 表示-継承3.0]

分類:ネズミ目ネズミ科
体長:15~25cm
体重:150~200g
食性:雑食性(果実、穀物が中心。ゴキブリ、昆虫は好んで食べることも)

◯コウモリ(アブラコウモリ)
哺乳類でありながら翼を持ち、鳥と同様に完全飛行出来るのが最大の特徴です。日本ではアブラコウモリが多く生息していると言われています。
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分類:コウモリ目ヒナコウモリ科
体長:4~6cm
体重:10g程度
食性:雑食性(小型昆虫が中心)

害獣が屋根裏に棲み着く理由

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では、これらの害獣は何故屋根裏に棲み着くのでしょうか。理由は大きく2つ考えられます。

【理由1】 快適な環境
近年、私たちの住宅は「高断熱・高気密化」によって、断熱性能が一昔前より格段にアップしています。屋根裏に巣を作れば、雨風が凌げるのはもちろんのこと、気温の激しい変化を感じることなく快適な環境で暮らせるというわけです。
本来、害獣の主たる棲み家は野山などですが、雨や風、雪、気温の高低など天候・気候によって活動が大きく影響されるのは人間と同じこと。洞窟の中や斜面の穴に巣を作って外気の影響を凌いではいるものの、より快適な場所を求めて、最終的に屋根裏を選び移動するのは必然で本能的な行動と言えます。
住宅には天敵の人間がいますが、害獣が行動する夜間には寝静まっていることが多く、また屋根裏にはすぐに手を出しにくいことを知っているので、害獣にとっては多少のリスクはあっても棲みたい場所と言えます。

【理由2】 食料を求めて
気温が高い時期は野外でもエサは多く捕獲できますが、11月頃から気温が下がり始めると、冬眠する動物がいたり一生を終える虫がいたりして、害獣たちのエサが一気に減ります。生きて厳しい冬を越えなければならない害獣にとってエサの減少は死活問題です。しかし屋根裏に拠点を置いていれば大丈夫。なぜなら、冬でも暖かい屋根裏は、越冬する小動物や昆虫たちにとっても快適な場所。野外からおのずと集まってくるようになります。つまり屋根裏にいればエサが自然と集まってくるため、わざわざ狩りに出かけなくても食料にありつけるといういうわけです。
また、住宅ですから残飯や生ゴミなども多く出されますし、周囲には田畑、家畜も存在します。害獣にとって屋根裏周りは寒い冬も食べ物に事欠かないエサの宝庫と言えます。
快適な環境、豊富な餌場。このように屋根裏は、害獣にとって正に楽園のような場所なのです。

 

害獣による被害例

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では、屋根裏害獣は具体的に私たちにどんな被害をもたらすのでしょうか。

◆食べ物の被害
害獣の被害で最も多く深刻なものの一つが食べ物の被害です。
田畑で大切に育てた野菜、収穫寸前の果物も害獣にとってはただのエサ。容赦なく荒らします。害獣の多くは雑食性なので、農作物だけに限らず、池の鯉や養殖魚、養鶏が食べられることも少なくありません。また、屋外だけでなく、扉や窓を開け放しにしておいたことで、台所に侵入され食べ物を荒らされるなど屋内での被害が出ることもあります。

◆糞尿・悪臭の被害
屋根裏は害獣の棲み家。従って糞尿もそこに排泄され天井の裏側に蓄積されていきます。最初は染み程度でも、次第に大量の糞と染みこんだ尿の重みで天井材がたわみ、最悪の場合は天井が腐り落ちてくることもあります。また、獣が棲む動物臭に加え、糞尿臭などの強烈な悪臭が周囲に漂い、生理的にも被害を出します。

◆騒音の被害
害獣の多くは夜行性。私たちが寝静まる時間から活発に活動を始めるため、ドタバタと屋根裏を走り回る音が天井から響き、睡眠を妨げます。またネズミに至っては壁の中も走り回るので、寝ている間近を通り恐怖感を与えます。騒音被害は単にうるさいだけに収まらず、不眠症やノイローゼを引き起こすこともあるのです。

 

害獣の本当の怖さ

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害獣による被害にはまだあります。

◆直接被害
一見大人しそうに見えたり、人間に怯えて逃げるような害獣でも、外見からは想像がつかないほどの凶暴性を見せることがあります。積極的に襲ってくるものではありませんが、追い詰められて害獣自身が危険を感じれば、攻撃に転じることがあるのです。あのネズミですら噛み付いてくることも。害獣は鋭い爪や牙を持っていますので、襲われれば大きな怪我を追うことになる他、付けられた傷口から病原菌が体内に入り、重篤な病気を発症することもあります。

◆健康被害
害獣の体毛にはダニやノミなどの害虫が付着しており、それが屋根裏で異常繁殖、それが家中に広がり、湿疹や喘息などのアレルギーを引き起こす原因になります。
また害虫以外にもウイルス、病原菌などを体内に有し、それが排泄された糞尿を通じて拡散、それが原因で、「トキソプラズマ症」、「エキノコックス症」、「SARS」など死亡の恐れもある感染症に感染する危険もあります。

噛まれるなどの直接被害は稀かもしれませんが、害虫やウイルス、病原菌は目には見えませんので、知らないうちに感染しているということは十分にあり得ます。
このような人的な被害を被ることこそ、害獣の本当の怖さとも言うべき大きな問題と言えます。

 

安易に駆除出来ない理由

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私たちに大きな被害をもたらす屋根裏害獣。発見したならば、あらゆる方法ですぐに駆除してしまえばいいと考えてしまいますが、実はそう簡単にはいきません。
もちろん害獣が賢く、動きも素早いので捕獲が容易ではない、ということもありますが、他にも安易に駆除出来ない理由があるのです。

例えばハクビシン。
ハクビシンは【鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律】(通称:鳥獣保護法)の対象になっており、許可無く勝手に捕まえることが禁止されています。市や県に申請して許可が下りれば捕獲は可能ですが、農作物が被害に遭ったり、明らかに生活に被害を及ぼしていたりということが認められた場合に限られています。

もう一つはアライグマ。
アライグマの場合は【特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律】(通称:外来生物法)で特定外来生物に指定されており、こちらも許可無く捕獲、飼育、譲渡、輸出入することが禁止されています。

このように、害獣と呼ばれる動物の中には、法律によって保護の対象になっているものも含まれており、駆除の際には自治体の許可等が必要になります。
害獣を発見したからと言って、勝手に駆除することは違法になりますので注意しましょう。

 

害獣侵入の防止策

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ところで、そもそも害獣はどのように屋根裏に侵入したのでしょうか。害獣が屋根裏に侵入するということは、そこに通ずる通路や穴が存在するからに他なりません。
例えば
●段葺き屋根のつなぎ目の隙間
●壁と軒の取り合い部の隙間
●屋根裏換気扇や通風口の隙間
●排水管の出口部分
これらの場所には、侵入口となる隙間が生じやすいと考えられます。
『そんな小さい隙間に?』と思われるかもしれませんが、わずか数センチの大きさであっても、害獣にとって侵入するには十分な大きさなのです。
特に屋根部分は、強い雨や風、陽射し、雪などによって、ただでさえ摩耗や劣化の激しい部分です。加えて建物の老朽化が加われば、あらゆる箇所でどうしても隙間が生じやすくなります。
害獣を屋根裏に棲まわせないようにするには、まず徹底的に隙間補修をして屋根裏への侵入経路を絶つこと。これが最も重要です。

安全な屋根裏を取り戻しましょう

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今回は屋根裏害獣に焦点を当ててご紹介しましたが、他にも害獣、害鳥、害虫と呼ばれるものが沢山います。
「害」という文字が付いている通り、彼らは私たちの快適な暮らし、健康を脅かす存在。それが私たちが暮らしているすぐ頭上に潜んでいるとなれば、安心して生活することなど出来ません。ですから、害獣を発見したら被害が大きくなる前に、速やかに駆除することが重要です。

しかし、知識や技術なしで害獣と無闇に接触することは、怪我や感染症の恐れがあり非常に危険です。また、法律により自治体から然るべき許可を受けてからでないと駆除出来ない害獣もいます。
従って、害獣は個人で駆除しようとせず、駆除を専門としている業者に依頼するのが賢明です。

屋根裏害獣の存在に気づいたら、当サイト「生活110番」「屋根裏害獣」より、専門業者に駆除をご依頼ください。
安全な屋根裏を取り戻しましょう。

 

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