嫌がるものを使ってハクビシン対策!おすすめ忌避剤と効果的な撃退方法

2023.9.11

嫌がるものを使ってハクビシン対策!おすすめ忌避剤と効果的な撃退方法

「ハクビシンに畑を荒らされた!」

大事な畑の作物をハクビシンに食い荒らされたらショックですよね。
なかには、ハクビシンが屋根裏に住み着いて困っている方もいるかもしれません。

畑や家を守るためには、ハクビシンを寄せ付けない環境作り侵入させない対策が必要です。
しっかり対策をすれば追い払うことが可能ですので、自分でできるハクビシン対策を試しましょう。

この記事では、以下のことについて解説します。

  • ハクビシンから畑を守る4つの対策
  • ハクビシンの捕獲には許可が必要
  • ハクビシンによるおもな被害
  • 家屋への侵入対策

この記事を読めば、ハクビシンの対策をいますぐおこなうことができ、被害に悩まされることもなくなるでしょう。
ハクビシンでお困りの際は、ぜひ参考にしてください。

ハクビシンから畑を守る4つの対策

ハクビシン対策

ハクビシンによる被害から畑を守るために、以下の4つの対策をおこないましょう。

  • エサになるようなものをなくす
  • 雑草を刈って見通しをよくする
  • 忌避剤を使う
  • 畑の周りに電気柵を設置する

大事なのは、「寄せ付けない環境をつくる」+「侵入させない」ことです。
4つの対策について、解説していきます。

エサになるようなものをなくす

畑をハクビシンのエサ場にしないよう、エサになるようなものはなくしましょう。
例えば、以下のようなものがハクビシンを引き寄せるエサになっています。

  • 畑に放置した野菜くず
  • 落下した果実
  • 収穫適期が過ぎた未収穫の野菜や果実
  • 堆肥がわりにした生ごみや廃棄果実

野菜くずや落下した果実は畑に放置せず、きちんと集めて持ち帰り処分しましょう。
収穫せずに放置している野菜や果実も、そのままにしているとハクビシンのいいエサにされてしまいます。
廃棄する野菜もすべて収穫して処分してください。

また、家庭から出た生ごみや廃棄する果実を堆肥がわりにするのはおすすめしません。
ハクビシンから畑を守るために、適切なものを使用しましょう。

雑草を刈って見通しをよくする

畑の周りに雑草が伸びているときは、雑草を刈って見通しをよくしましょう。

ハクビシンは警戒心が強いため、人目につかない茂みに隠れて移動します。
雑草が伸びていると、身を隠すことができるため安心して寄ってきてしまうのです。
見通しをよくしてハクビシンが近づきにくい環境にしましょう。

また、近くに用水路や側溝があるならば、ハクビシンの移動経路になっているかもしれません。
定期的にたまった枯れ葉を掃除してキレイにしておけば、ハクビシンは警戒して近づかなくなります。

忌避剤を使う

エサになるようなものをなくし、雑草を刈って隠れられる場所をなくしたら、次は忌避剤を使いましょう。
忌避剤とは、ハクビシンの嫌がるニオイや成分で追い払う薬剤です。

ハクビシンは嗅覚が優れているため、ニオイに敏感です。
嫌いなニオイの忌避剤を使ってハクビシンが近づかないようにしましょう。

ここでは畑でも使える市販の忌避剤をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

注意

忌避剤は一次的な効果しかありません。
ハクビシンがニオイに慣れてしまうと、再び被害にあうおそれがあります。
忌避剤と一緒に防護柵を設置することをおすすめします。

■フタワ 強力忌避一番プロ 粒剤タイプ

価格 【Amazon】601円(税込)
【楽天】410円(税込)
持続期間 約2ヵ月
使用方法 1㎡あたり大さじ1~2杯程度を目安に散布する
小山にして置く場合は大さじ1~2杯を2m間隔で置く
特徴 ・天然素材100%使用
・錠剤で手軽に散布できる
・天然有機物で、土壌微生物により分解される

※価格は2023年1月5日時点のものです。

■ハクビシンよグッバイ 屋外用

価格 【Amazon】3,350円(税込)
【楽天】3,135円 (税込)
持続期間 1.5~2ヵ月
使用方法 畑やハクビシンの通り道に1㎡あたり40~50g(2~3つかみ)をまんべんなく散布
特徴 ・土にまくだけ簡単
・植物性の原料のみを使用
・土壌改良効果もある天然ゼオライト配合

※価格は2023年1月5日時点のものです。

市販の忌避剤の他に、ホームセンターで手に入る木酢液も忌避剤として有効です。
使い方は、ペットボトルの上部や蓋にキリなどで穴をあけ、木酢液を入れてハクビシンの侵入経路の地中に埋めます。
5メートル間隔で設置すると効果的でしょう。

木酢液を薄めてスプレーボトルに入れ、散布する方法もありますが、すぐにニオイが薄くなってしまうため、2~3日に1回散布しなければなりません。

木酢液を地中に埋める方が、木酢液が少なくなってきたら注ぎ足すだけですので、手間もかからずおすすめです。

畑の周りに電気柵を設置する

ハクビシンの侵入を確実に防ぐには、電気柵を設置しましょう。
ハクビシンは木登りが得意で身体能力が高いため、トタン板や金網フェンス、ネットなどの防護柵では侵入防止効果は低いです。

ハクビシンの被害を防ぐ対策としては、電気柵がもっとも有効なため、電気柵の設置をおすすめします。

参考:野生鳥獣被害防止マニュアル- ハクビシン -(農林水産省)

おすすめの電気柵は、埼玉県農林総合研究センターが開発した「白落(はくらく)くん」です。

白落くん

ハクビシンの登る習性を逆手に取った効果的な電気柵です。
設置費用は6~8万円ほどで、比較的安価で設置できるのもおすすめポイントです。
廃材等を利用できれば、さらに費用を抑えることができます。

白楽くんの詳しい設置方法については、埼玉県のホームページに設置マニュアルが掲載されていますので、そちらを確認してください。

参考: 「白落くん」設置マニュアルver3.3

また、自治体によっては獣害防除柵に補助金が出る可能性があります。
電気柵を設置する前に、お住まいの地域で補助金制度があるか、一度確認することをおすすめします。

参考:農作物獣害防除柵等設置費補助金(愛川町)

音や光は一次的な効果しかない

音や光を使ったハクビシン対策は、あまりおすすめできません。
なぜなら、ハクビシンを音や光で追い払うのは一次的な効果しかないことが実験で証明されているからです。

▼日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌で発表された論文

本研究の結果から、ハクビシンは光照射を忌避せず、むしろ興味を持つ可能性が示唆された。よって、ハクビシン被害対策として照明装置を利用することは、効果的な対策とはいえないことが示された。

出典:光照射はハクビシンに対して忌避効果があるのか?

4.純音による防除の可能性の検証
ハクビシンは「耳介動作」、アライグマは「音源探査」といった純音に対する驚異的な行動を示したため、警戒心の強い野生個体においては、音に対する警戒のために一時的には防除効果がある可能性が考えられた。
しかしながら、純音に対して明確な警戒・忌避反応を示す個体はいなかったため、ハクビシンとアライグマが本質的に嫌がることはないと考えられ、純音だけによる長期的な防除は困難であると考えられた。

出典:ハクビシンおよびアライグマにおける純音に対する反応を指標とした可聴域の検証

この結果から、ハクビシンの対策として音や光を使った方法では不十分といえるでしょう。
ハクビシン対策には電気柵を使った方法を検討してください。

ハクビシンの捕獲には許可が必要

ハクビシン捕獲

ハクビシンは鳥獣保護管理法により保護されている動物のため、捕獲には原則自治体の許可が必要になります。

もしも許可を得ずに勝手に捕獲してしまうと法律違反となり、1年以下の懲役・または100万円以下の罰金を科せられる可能性があるため注意しましょう。

参考:野生鳥獣の保護及び管理(環境省)

ハクビシンの捕獲許可を個人で取るのは不可能ではありませんが、あまりおすすめはできません。
なぜなら、時間と労力がかかるからです。

おすすめしない理由
  • 捕獲許可申請書や必要な書類を揃えなくてはならない
  • 許可が下りるまで1週間以上かかることが多い
  • 捕獲できる期間が定められている(30日以内の自治体が多い)
  • 箱わなを仕掛けたら原則毎朝確認しにいかなければならない
  • 捕獲後のハクビシンを自分で殺処分しなければならない
  • 必ず捕獲できるとは限らない

捕獲許可申請に必要な書類は、自治体によって異なります。
申請をしても許可が下りるまでに時間がかかり、すぐに捕獲できるわけではありません。

また捕獲できる期間も自治体によって異なりますが、期間内にハクビシンを確実に捕獲できるとは限りません。
なにより、捕獲後のハクビシンの殺処分が精神的にツライ方も多いのではないでしょうか。

以上の理由から、個人での捕獲はハードルが高くおすすめできません。
捕獲したいときは、専門の業者に依頼しましょう。

対策がうまくいかないときは業者に相談しよう

「ハクビシン対策を試してもうまくいかない」
「電気柵の設置が難しい」

と感じたときは、無理をせず害獣駆除の業者に相談しましょう。

プロの業者ならば、ハクビシンの生態にも詳しく適切かつスピーディーに駆除をおこなえます。
また、電気柵の設置など予防対策までおこなってくれる業者もあるため安心です。

害獣駆除の業者探しで困った際は、ぜひ当サイト「生活110番」にお電話ください。

生活110番は全国に加盟店があります。
お客様のご要望に合わせ最適な業者をご紹介可能ですので、お気軽にご相談ください。

ご紹介する業者は、お見積りを無料※でお出ししているため、初めての方でも安心してご依頼いただけます。
ご相談、ご依頼は24時間365日営業のコールセンターまでお電話ください。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積り・キャンセルに費用をいただく場合がございます。

ハクビシンによるおもな被害

ここからはハクビシンがもたらす被害について解説していきます。
ハクビシンが害獣といわれるのは、以下の3つの被害を人間にもたらすためです。

  • 農作物の被害
  • 住み着き被害
  • 家畜・ペットの被害

かわいらしい見た目から、被害を受けても多少なら我慢しようかなと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ハクビシンはかわいらしい見た目に反して、とても厄介な動物です。
ハクビシンが畑や家の周りに現れたら放置はせず、被害が大きくなる前に必ず対策をおこないましょう。

農作物の被害

ハクビシンによる農作物の被害は、全国的に深刻な状況になっています。
農林水産省がまとめた全国の農作物被害状況によると、令和3年度のハクビシンの被害は三億六千百万円でした。

参考: 全国の野生鳥獣による農作物被害状況(令和3年度)

ハクビシンは雑食ですが、糖度の高い野菜や果物が好物です。
そのため、トウモロコシ、トマト、スイカ、ブドウ、イチゴ、リンゴなどの農作物が被害にあいやすいでしょう。

住み着き被害

民家の天井裏や床下、物置にハクビシンが住み着くことでおこる被害もあります。
おもな被害は以下の3つです。

夜間の騒音被害

ハクビシンは夜行性のため、夜中になると活動をはじめます。
そのため、家主の寝ている間に天井裏を走り回る音がしたり、鳴き声がしたりと夜間の騒音で眠れないといった被害を受ける可能性があります。

糞尿被害

ハクビシンが天井裏に住み着くと、糞尿による悪臭に悩まされることがあります。
また、ハクビシンは同じ場所に糞尿をする習性があるため、天井に尿が染み出す汚損被害を受ける可能性があります。

健康被害

ハクビシンの糞尿は害虫を発生させるため、衛生的によくありません。
また、ハクビシンが保有する寄生虫や細菌により、健康被害を引き起こすおそれがあります。

参考:ハクビシンやアライグマによる被害を防ぐために

家畜・ペットの被害

庭で飼育しているニワトリや、金魚がハクビシンに襲われ食べられてしまう被害もあります。
また、犬や猫などのペットもハクビシンに遭遇してしまうと、喧嘩をしてけがを負う危険性があるため注意が必要です。

外で飼育されているペットのエサを狙ってハクビシンがやってくることがあります。
ペットが食べ残したエサはすぐに片付けるようにしましょう。

家が近くにある場合は家屋への侵入対策も必要

住み着き被害

ハクビシンの被害を受けた畑の近くに家や倉庫があるならば、畑だけの対策だけでは住み着き被害にあってしまう可能性があります。
畑の対策とあわせて、家屋への侵入対策もおこなうようにしましょう。

家屋への侵入を防ぐために必要な対策は以下の2つです。

  • 侵入口になる隙間や穴を塞ぐ
  • エサになるようなものをなくす

次で詳しく解説していきます。

侵入口になる隙間や穴を塞ぐ

ハクビシンの侵入口になりやす場所

ハクビシンの侵入口になりそうな穴や隙間を塞ぎましょう。
侵入口になりやすい場所は以下のとおりです。

  • 壁にできた穴や隙間
  • 基礎コンクリートの通気口
  • 増築した継ぎ目
  • 軒下の換気口
  • 屋根と屋根が重なった部分

ハクビシンは8cm四方の穴や、直径10cm程度の穴であれば、通り抜けることができます。

参考:ハクビシンとアライグマについて(小平市)

ご紹介したハクビシンの侵入口になりそうな場所に、ハクビシンの通り抜けできそうな穴や隙間がないかくまなくチェックしましょう。
もしも穴があったときは、網目の小さい頑丈な金網やパンチングメタルで塞いでください。

また、穴や隙間を塞ぐだけでなく、屋根へ飛び移ることができるような、枝の伸びた庭木の剪定も大切です。
ハクビシンの侵入経路はしっかりとなくしましょう。

エサになるようなものをなくす

畑だけでなく、家の周りにもハクビシンのエサになるようなものがたくさんあると、ハクビシンを引き寄せてしまいます。

例えば、以下のようなものがハクビシンのエサになります。

  • 庭の果樹
  • 生ごみ
  • ペットの食べ残し
  • 家畜

庭に果樹があるならば、熟したものは食べなくてもすべて収穫しましょう。
生ごみは蓋付きのごみ箱に入れ、自治体のルールに従い正しく処分してください。
生ごみを夜のうちに出しておこうというのもやめておきましょう。

室外で飼っているペットの食べ残しはすぐに片付け、家畜の小屋は頑丈な金網で覆う対策をおすすめします。

まとめ

畑のハクビシン対策として大切なのは「寄せ付けない環境をつくる」+「侵入させない」ことです。
エサになるようなものはなくし、雑草を刈って見通しをよくするなど、まずは基本的な対策からおこないましょう。
その後、忌避剤や電気柵を設置してハクビシンの侵入を防止してください。

また、畑のそばに家屋があるならば、家屋への侵入対策も忘れずにおこないましょう。
ハクビシンに住み着かれると、糞尿や騒音による被害に悩まされてしまいます。

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