外来生物のアライグマがなぜ日本にたくさんいるの?その背景に迫る

2021.4.30

外来生物のアライグマがなぜ日本にたくさんいるの?その背景に迫る

食べ物を洗うようなしぐさがかわいいアライグマは、その外見から悪いイメージをもっている方は少ないかもしれません。しかし外来生物であるアライグマは、もともと日本に生息していなかったということはご存じですか?

アライグマが野生で確認されるようになってから、私たちの生活にさまざまな悪影響をもたらすようになりました。アライグマの被害で、困っている方々が大勢いるのが現状です。

今回はアライグマがなぜ日本にやってきて、なぜ繁殖してしまったのかについて詳しく解説していきます。また、どんな悪影響があり、どう対策していけばいいかついても解説していくので、ぜひ参考にしてください。

アライグマはなぜ日本にきたのか

アライグマは「特定外来生物」に指定されています。つまり、もともと日本にはいなかった動物だということです。外来生物であるアライグマは、なぜ日本にやってきたのでしょうか?

原因の1つに、1970年代に日本でアライグマが主人公のアニメが放送されていたことが挙げられます。このアニメの影響により、日本にアライグマが大量に輸入され、ペットとして飼育する家庭や動物園が増えたようです。

しかしアライグマは気性が荒く、ペットには向いていない生き物です。飼育ができなくなった家庭がアライグマを自然に放してしまったことで、野生化したのではないかと考えられています。

また、飼育していた動物園から脱走してしまった事件もありました。その際逃げたアライグマ、がそのまま野生になってしまったということもあるようです。

そのため、2005年に制定された外来生物法でアライグマの無断の輸入や販売だけでなく飼育などが禁止され、今ではアライグマは害獣と区分されているのです。

アライグマはなぜ日本にきたのか

日本でアライグマが増えた理由とは

いくら野生化してしまったアライグマとはいえ、なぜ人間に危害を及ぼすまで繁殖してしまったのでしょうか。外来生物であるアライグマが、ここまで繁殖してしまった理由はいくつかあります。

・天敵がいない
日本には、アライグマの天敵であるオオカミなどの肉食哺乳類があまり存在しません。そのため、アライグマは捕食されて減ることがほとんどないのです。

・高い繁殖力をもっている
アライグマは一度の出産で、5頭ほど子供を産みます。天敵が少ないということも要因になり、どんどん増えていきました。

・雑食
アライグマは雑食性で、基本的になんでも食べます。山や森が多い日本には餌が豊富にあるため、繁殖し続けられたのです。

・生息できる場所がたくさんある
アライグマは適応力がとても高く、平地、山間部、温暖地域、寒冷地域などどこでも生息できます。平地の少ない日本では身を隠す場所が多いというのもあり、生き延びやすい環境だといえるでしょう。

日本でアライグマが増えた理由とは

アライグマによる被害の数々

外来生物であるアライグマは、生存している数が増えていっています。そうなると、さまざまな悪影響を人間に及ぼしてしまいます。

・農作物の被害
アライグマは雑食のため、畑などを荒らし農作物を食べてしまいます。野菜や果物などが狙われることが多く、被害があとを絶ちません。アライグマに食い荒らされたことにより、農作物が出荷できなくなるだけでなく、経済的に大きな被害を受ける農家が少なくないようです。

・家畜の被害
家畜は主に屋外で飼育されていたり、小動物が入ってきやすい隙間のたくさんある建物で飼われていたりする場合も多いです。そのため、家畜の飼料を食べてしまったりすることがあります。

・病気を媒介する
アライグマには大量のダニやノミがついており、人間やペットだけでなく、家畜に感染するおそれが大きいです。死に至るような感染症も媒介してしまうおそれがあるので、とても危険です。

以上のような被害が起こるため、人間の手でアライグマを駆除するなど、私たちの居住地に近づけないことで被害を減らすことが重要だといえます。どんな被害があるかをしっかり認識し、重く受け止めて対策をしましょう。

アライグマによる被害の数々

アライグマの対策法はあるの?

外来生物であるアライグマが害獣といわれるはさまざまです。アライグマが引き起こす悪影響からは、決して無視できない被害がたくさんあります。そんな被害を放置しておくことはできないので、しっかりと対策をする必要があります。では、アライグマの対策はどのように行えばいいのでしょう。

基本的な対策として、アライグマを人間の居住区域に近づけないことが重要です。餌付けをしないようにすることはもちろん、アライグマが入ってこられる場所に食べ物を放置しないようにしましょう。アライグマが食べ物のある場所だと認識してしまうと、なんどもやってくるようになってしまいます。

また、家の中や畑、庭などに侵入されてしまうと被害を受けやすくなります。そのため、アライグマが侵入できるような隙間を塞ぎましょう。

しかし、アライグマは手先が器用です。簡単な障害物で塞いでも、手でこじ開けたりすることで突破されてしまいます。目の細かい金網やコンクリートブロック、有刺鉄線など、できる限り頑丈で突破されにくい障害物を用意し、

ほかにも捕獲用トラップを設置して捕獲したり、忌避剤などを使って近づけないようにしたりすることも有効です。

まとめ

アライグマは、もともと日本にいなかった特定外来生物です。外来生物であるアライグマは、とあるアニメのヒットにより海外から輸入され、ペットとして飼われるようになった時期がありました。飼えなくなり自然に放してしまったり、飼育されていた場所から逃げ出して野生になってしまった可能性が高いのです。

繁殖力が高く、天敵が少ないなどの理由から、アライグマはどんどん日本で繁殖していきました。もともとは人間の身勝手な行いにより害獣となってしまったアライグマですが、人間の生活や生態系にさまざまな悪影響を及ぼすので、駆除をしなければなりません。適切なアライグマ対策をして、被害を減らしていく必要があります。

アライグマを私たちの居住区域になるべく近づけないことが、被害を避ける第1歩です。トラップや忌避剤などの道具だけだといくら対策をおこなっても、アライグマの被害がなくならないことも少なくありません。

そういったときは、業者に相談することをおすすめします。業者ならばアライグマの確実な対策をしてくれるだけでなく、病原体に感染する心配もありません。もしアライグマの被害にお困りなら、早めのうちに業者に依頼するようにしましょう。

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