蛍光灯を処分するときは要注意!安全に処分するためのポイントを解説

2021.4.30

蛍光灯を処分するときは要注意!安全に処分するためのポイントを解説

蛍光灯の処分方法は割ってから不燃ゴミと思っている人はいませんか。この捨て方、実は非常に危険です。ガラスの破片でケガをするだけではなく、もしかしたらもっと重大な汚染の原因になってしまうかもしれません。蛍光灯の捨て方は法律で指定されています。わざわざ法律で指定されているだけの理由があるのです。

また、蛍光灯の捨て方は家庭と事業者で全く別の捨て方になっています。割ってしまう前に確認して、正しい捨て方をしましょう。

ちなみに、蛍光灯は単純に不燃ごみとして処分できないことがあるため、困ったときは不用品回収業者にお願いしてしまったほうが早いです。業者に頼めば回収から処分まで一括で済ませてくれるため、捨てなければいけない蛍光灯が複数ある場合はとくに重宝します。

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蛍光灯は不燃ゴミとして処分できないことも

蛍光灯を捨てるときに気になる点は、どういった区分で出すかですよね。意外とも思われるかもしれませんが、蛍光灯はほかのゴミと一緒に捨てることは法律で禁じられています。この理由を、蛍光灯の仕組みも含めてご紹介します。

蛍光灯には水銀が含まれている

蛍光灯が発光する仕組みは、水銀ガスと電子にあります。蛍光灯に電気を流すと、電子が蛍光灯の中を飛び回ります。この電子と蛍光灯の内部に入っている水銀ガスが衝突し光を発するのです。

蛍光灯に含まれている水銀が広がると、人の健康リスクや環境リスクが悪化する危険性があります。水銀はかつて大規模な公害を二度もおこしてきました。そのため、条約や法律で厳しく廃棄方法が指定されています。

水銀の扱いについての法律は多い

水銀を利用した製品は「水銀に関する水俣条約」や「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」など多くの法律によって扱い方が指定されています。一般的家庭向けの製品には比較的毒素が低い金属水銀を使うことから、水銀を利用した製造には許可が必要なことまで、かなり厳しい制限が中心です。

4大公害病といわれる公害のうち、水俣病と第二水俣病は水銀が原因です。そのような過去があるからこそこのように厳重な法律が施行されています。この水銀が含まれる蛍光灯の処分方法も指定されており、それ以外の捨て方をしてしまうと罰せられる場合がありますので、規則通りに蛍光灯を処分しましょう。

白熱電球やLEDは水銀を使っていない

蛍光灯と同じ照明機器である白熱電球やLEDには水銀は含まれていません。白熱電球は抵抗の強いフィラメントに電流を流すことで熱と光を発生させており、内部には窒素が含まれています。LEDは電子に含まれるエネルギーを直接光として変換しています。LEDには気体が含まれていません。

つまり蛍光灯のみが有害な物質を多く使っていることになります。同じ照明機器だからといって、蛍光灯を白熱電球やLEDと同じように捨ててはいけません。では、実際にどのように捨てればよいのでしょうか。

蛍光灯は不燃ゴミとして処分できないことも

家庭ゴミは自治体、工場や会社は産業廃棄物処理業者へ

工場のゴミを家庭ゴミとして出してはいけないように、蛍光灯の捨て方も家庭と事業者で違ってきます。家庭で蛍光灯を処分する場合と事業者での場合の違いといえば、その多くは量の差です。

家庭で捨てるならば回収ボックスへ

各自治体に問い合わせ、どうやって捨てるかを確認しましょう。最もメジャーなものは市・区役所や家電量販店にある回収ボックスを利用することです。環形・直線形・電球型のすべてを回収してくれます。

工場や会社ならば産業廃棄物として

こちらも自治体によりますが、市に産業廃棄物の収集を委託されている業者に依頼をする処分方法があります。ただし、家庭並みのサイズと量であれば、回収ボックスに出すこともできることがあります。産業廃棄物処理業者に電話し、どのようにするべきかをアドバイスしてもらいましょう。

蛍光灯を処分するときは割らないように

蛍光灯の処分をするときに注意されているのは、内部に入っている水銀ガスです。もし、蛍光灯が割れて内部のガスが抜けた場合は、捨て方が変わってきます。わざと蛍光灯を割って処分しようとすると、水銀ガスの中毒が起こる可能性がありますので絶対にやめましょう。

割れた蛍光灯はガラスという分類になります。捨てるときの区分は不燃ゴミになりますが、一部の自治体では危険物としても回収されます。捨てるときには新聞紙などでくるんで、危険と表記しておきましょう。

もし目前で割ってしまった場合は、靴やラバー手袋などで手足を保護しましょう。もちろん換気を忘れずにおこなうようにしてください。蛍光灯はかなり細かく割れやすいので、目の粗い軍手や靴下だと入り込んで刺さることがあります。

細かいガラスくずが飛ばないように手や濡れモップなどで大きなガラスを回収した後は、掃除機やガムテープなどで細かいものも回収します。ガラスは基本的に不燃ごみですが、細かいガラスは可燃ごみとしてもいいことがありますので、自治体に確認しましょう。

蛍光灯を処分するときは割らないように

早く処分したいなら不用品回収業者に依頼しよう

不用品回収業者に依頼をすると回収ボックスなどに持っていく必要もなく、訪問して回収してくれます。不用品回収業者は回収する不用品を査定し基本料金から割引をしてくれるのですが、蛍光灯はほとんど値段がつかないことが多いです。

蛍光灯の買取りに関係する全世界的な条約として、「水銀に関する水俣条約」があります。これの内容のひとつに、2020年までに脱蛍光灯というものがあり、まだ使える蛍光灯だとしても非常に売りづらく、無料での引き取りになりやすいです。LEDなどの消費エネルギーや光量に優れた互換品があるので、蛍光灯の需要が右肩下がりになっています。

いいかえると、売り時は今といえます。蛍光灯の査定基準としてメーカーや使用状況、外箱の有無で値段が左右されますから、ほかの不用品と組み合わせて査定してもらえば思った以上の割り引きになるかもしれません。

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まとめ

蛍光灯は水銀が含まれているため、捨てる方法が法律などで厳しく指定されています。自治体や産業廃棄物処理業者のホームページを見たり連絡をしたりすることで、トラブルにならないように捨てましょう。

蛍光灯の処分方法は自治体によって異なりますが、少量の割れていない蛍光灯を捨てるのならば、各自治体の回収ボックスを使用することができる場合が多いです。大量の割れていない蛍光灯ならば、産業廃棄物処理業者に依頼をすると任せることができます。蛍光灯を割ってしまった場合はケガに注意して回収と換気をおこない、不燃ゴミとして出しましょう。

回収ボックスまで持っていくのが面倒であれば、不用品回収業者へほかの不用品と一緒に回収してもらってもよいかもしれませんね。

不用品回収を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「不用品回収」をご覧ください。

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