だるまはお正月のかざりなど縁起物として知られています。祈願がかない、両目を書き入れただるまをずっとそのまま置いていて不安な方もいらっしゃるかもしれません。あるいは、ただ置いてある不要となっただるまの処分にお困りの方もいらっしゃるでしょう。
本コラムでは「そのままだるまを捨てても大丈夫なのか?」「供養は必要なのか?」といった、だるまを処分する方法を紹介します。だるまの処分方法がわからないという方はぜひ参考にしてみてください。
だるまは縁起物!
だるまというと、お正月や何かの願掛けするときに購入される場合が多いのではないでしょうか。
だるまは、仏教をインドから中国へと伝えた禅宗の僧侶「達磨大師」がモチーフとなった縁起物として知られています。達磨大師は長年の座禅を組んでの修行により手足が衰えくさってしまったといわれ、その座禅すがたをモチーフにしただるまにも手足がないことに通じるでしょう。
また、だるまの多くは魔除けの効果があるとされる赤い色をしています。仏教においては赤い衣が位の高い僧侶だという意味があり、ここにも達磨大師の影響が見られます。
このように縁起物となりますので、木や竹の枠に紙を張ったものとはいえ、だるまを処分するのにごみとしてだすのは「ばちが当たる」「燃やすと目が見えなくなる」とも語られ、よくないといわれるのです。
だるまのご利益を授かったら
だるまは祈願のときや年の初めに墨で左目を書きます。祈願がかなった場合は感謝を込めて右目を書き入れるという風習があります。そのためご利益を授かっただるまの処分として、そのままゴミにして捨てたり燃やすのはとても失礼にあたるのです
願いがかなっただるまは、右目を書き入れ感謝を持って供養してください。感謝を込めてきれいにして、適切な処分をしましょう。
そして次の年は処分しただるまよりも、大きめのだるまをかざるとよいともいわれています。縁起よいながれを運ぶためにも、新たに右目を書いて、新しいだるまをかざるのもよいのではないでしょうか。あとご利益を授かって両目を書き込み、そのまま持っておきたい場合には大切に保管しておいてもとくに問題はないようです。だるまはいたまないように大切に保管するのがよいでしょう。
だるまのご利益を授からなくても
だるまのご利益の期限は1年といわれています。1年で両目を書き込めれば幸いですが、まだ成就していないこともあるでしょう。ご利益を授かっていなくても、1年を目安にだるまの処分をするのがよいといわれています。祈願したことがかなっていなくても、ご利益を授かっていないだるまの処分もお寺や神社で供養していただくのが好ましいです。
お正月の初詣にも「古神礼返納所」というものが設けられています。ここに人形やだるまも入れることができます。1年たってだるまのご利益を授からなくても、処分する場合は供養してもらいましょう。くれぐれも、だるまを粗末に扱わないように注意していただきたいです。
だるまの処分は神社やお寺へ
祈願がかなったとしても、そしてかなわなかったときにも、1年経ったらきちんとだるまを供養すると次の良縁を呼ぶことにもつながります。そのため、だるまを手放すときは感謝を込めて供養するのが好ましいです。だるまの処分には供養をしてくれるお寺や神社に持っていってお願いする方法があります。感謝を込めて焚き上げをしてくれます。それぞれの神社で供養料なども発生する場合があります。供養の受付時間などはそれぞれ違いますので、だるまをお持ちいただくお寺や神社に確認してください。
遺品のなかにだるまがあったら
もし身近で亡くなられた方の遺品にだるまが含まれる場合もあるかもしれません。ほかにも不用品がたくさんたまってしまいだるまの処分でお困りになることもあるでしょう。「だるまと一緒に不用品もたくさんあって処分に手間がかかる」そんなときは不用品回収業者さんに一度、ご相談してみるのもよいのではないでしょうか。さらに不用品がたくさんあるのなら、まとめて回収してもらうことで料金も安くなります。
電話すれば自宅まで来てもらえ、早ければその日のうちに対応してくれます。また回収日の都合のよい日程も調整できる一方、即日対応でかけつけてくれるので手間なくスピーディに対応することも可能なのです。このことから、困ったら不用品回収業者にご相談するのも1つの選択肢といえるでしょう。
まとめ
ただ置いてあるだけの不要となっただるまの処分にお困りの方もおられるかもしれません。だるまは縁起物なので、処分に気をつける必要があります。だるまは処分するまえに供養が必要となり、お寺や神社に供養をお願いするのが一般的といわれています。お寺や神社では感謝を込めて焚き上げで供養します。
ただだるまのご利益の期限は1年といわれていますので、願いがかなった、かなわなかったとしても1年で供養をきちんとおこなうことが好ましいです。だるまを粗末に扱わず、適切に処分するようにしましょう。
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