不法投棄をしてはいけない!捨てにくいブラウン管テレビの処分方法

2021.4.30

不法投棄をしてはいけない!捨てにくいブラウン管テレビの処分方法

薄型液晶テレビの普及や地上デジタル放送への移行が進むにつれて見かけなくなったのがブラウン管テレビ。見かけなくなったとはいえども、存在しなくなってしまったわけではありません。

実家の片付けをしていたら物置の奥から出てきたけれど、どうしたらいいのだろうか、そもそもブラウン管テレビは今でも捨てられるのだろうか、とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、ブラウン管テレビの処分方法について紹介します。

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ブラウン管テレビってどこに持っていけば処分できるの?

さて、このブラウン管テレビ。10年ほど前までは、どこの家庭にも存在する、「ありふれた家電」でした。ところが地上デジタル放送への移行に向けて地上デジタル放送対応液晶テレビが普及するにつれ、あっという間に姿を消しています。そして今や、家電量販店の店頭で見かけることはまずありません。レトロな雰囲気のテレビもブラウン管に見えて、中身は「液晶」です。

では現在、ブラウン管テレビは処分することができるのでしょうか?

ブラウン管テレビは、家電リサイクル法の対象家電のひとつです。そのため、処分する際は液晶テレビの処分方法と同じく、「店舗などに引き取ってもらう」もしくは「家電リサイクル券を自分で購入した上で、指定取引場所に持ち込む」というどちらかの方法を取ることになります。

店舗などに引き取ってもらう場合、基本的には、ブラウン管テレビを購入した店舗に引き取ってもらうことになります。ただし液晶テレビなどに買い替える場合は、買い替える商品を購入した店舗が引き取りをしてくれます。

しかし物置などから出てきた古いブラウン管テレビだとすると、「昔購入した店舗が閉店してしまって既に存在しない」といった状況も想定できます。こうしたケースの場合、どうすればいいのでしょうか?この場合、「他店購入の商品でも回収してくれる店舗、または自治体に問い合わせる」ことになります。

どこに依頼するのであれ、回収先が決まったあとは引取りに来た業者にリサイクル料金と運搬費を支払います。あとは家電リサイクル券の消費者控えを受け取って、ブラウン管テレビの処分は完了です。

それとは別に「家電リサイクル券を自分で購入した上で、指定引取場所に持ち込む」場合は、郵便局の窓口などでリサイクル料金を振り込む「料金郵便局振込方式」という手続きをします。その後、指定引取場所へブラウン管テレビを持参します。リサイクル料金を払っている旨を伝え、家電リサイクル券の消費者控えを受け取ればブラウン管テレビの処分は完了です。

では、ブラウン管テレビを処分するのに、どのくらいの費用が必要なのでしょうか?
家電リサイクル法の対象家電のリサイクル料金は、品目(家電の種類や大きさなど)とメーカー名によって変わってくるため、一概にいうことは難しいですが、国内主要メーカー製のブラウン管テレビを例にすると、

15型以下 約1,700円~
16型以上 約2,700円~

といったところが相場のようです。

運搬費の相場は1,000円ほどといわれています。また回収を依頼する店舗によっては出張費などが別途かかってくる場合もあるので、事前に確認しておくことが大切でしょう。

以上の金額を合計したものが、必要費用となってきます。「自力持ち込み」の場合は、運搬費を払う必要がないので、これより少し安くなるといえます。

ブラウン管テレビってどこに持っていけば処分できるの?

なかなか減らない不法投棄

ではなぜ、「ブラウン管テレビは家電リサイクル法の対象製品」なのでしょうか? その答えは、ブラウン管テレビは貴重な資源の宝庫だからです。

「都市鉱山」という言葉もあるように、電化製品には金など貴重な資源が多く使われています。そのため、ブラウン管テレビは家電リサイクル法の対象家電として扱われるのです。

家電リサイクル法は、正式名称を「特定家庭用機器再商品化法」といいます。一般家庭などから出る使用済み家電製品からリサイクル可能な資源を回収して、廃棄物を減らすとともに、資源の有効活用を推進する目的で制定された法律です。エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の4種類を対象製品としていることから、「家電リサイクル法」の通称で知られています。

この法律の施行以降、家電リサイクル法の対象4家電は粗大ゴミとして捨てることができなくなりました。その結果、増えてしまったのが不法投棄です。これはブラウン管テレビに限らず、対象4家電全てでいえることです。最近はそれほどでもないですが、家電リサイクル法施行直前や、ブラウン管テレビにおいては地上デジタル放送移行直前などのタイミングで不法投棄の増加がありました。

家電リサイクル法では、「不法投棄を行った場合、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金などが課せられる」ことになっています。不法投棄したテレビであっても、元々の所有者が割り出されることは少なくありません。その場合は警察から呼び出しを受け、拘束されたり、罰金を払うことになったりすることも考えられます。

捨てるものに費用を払いたくないという気持ちはわかりますが、テレビで楽しむ最後の経費と考え、適正に処分するようにしましょう

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不用品回収業者に依頼して引き取りに来てもらおう!依頼する手順

テレビを買った店舗が分からない、もしくは買った店舗は分かっているものの店舗が閉店してしまって既に存在していないといったことがあります。その場合、不用品回収業者への依頼もひとつの方法でしょう。

では、業者にブラウン管テレビの回収を依頼したいと思った場合、どうすればいいのでしょうか?不用品回収業者にブラウン管テレビの回収を依頼する場合は、以下の手順を参考にしてください。

1.依頼を予定する不用品回収業者に問い合わせをする
2.見積もりをする(この際に複数社の見積もりを出すことを忘れない)
3.見積もり金額に納得できれば、依頼をする
4.回収日を決める
5.回収日当日にブラウン管テレビを引き取ってもらい、料金を払う

不用品回収業者の利点は、早ければその日のうちに回収にきてくれる対応の早さにあります。大きくて重たいブラウン管テレビは、処分に時間がかかれば、その分場所を取る存在です。早めの処分を考えている場合は、不用品回収業者への回収依頼はうってつけの判断といえます。

業者に依頼するときの注意点

ブラウン管テレビの処分を考える場合、依頼予定の業者がどんな資格を持っているのか、事前に問い合わせておく必要があります。
依頼できる業者は、「一般廃棄物収集運搬許可」という資格を持っている不用品回収業者になります。「産業廃棄物運搬許可」のみを持つ業者には原則依頼できない(小売店から委託を受けた場合は例外)ので注意が必要です。

ブラウン管テレビに限らず、家電リサイクル法の対象家電は回収後の流れを追える仕組みが整っています。その際に家電リサイクル券の消費者控えが必要です。この控えをきちんと渡してくれる業者に頼めば、確実にブラウン管テレビの処分をしてもらえます。さらに、きちんと見積もりをしてくれること、納得のいく料金形態であることなども、業者選びのポイントになるかと思います。

こうした業者選びをしっかりと行うことは、不法投棄の問題を考える上でも重要です。
たとえモラルの低い業者がおこなった不法投棄といえども、ときには、そんな業者に依頼した依頼者のモラルは低くないのか、と私たちの責任を問われてしまうことにもなりかねません。

確実に処分を代行してくれる業者を選択することは、私たち自身の身を守ることにもつながります。業者選びは妥協せずに行いたいものですね。

業者に依頼するときの注意点

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まとめ

大きくて重たいブラウン管テレビ。いざ処分を考えると二の足を踏んでしまいがちですが、家電リサイクル法にのっとって処分できるので、安心して処分できます。

不法投棄は、「する側が悪い」とだけ思いがちですが、「依頼した側も悪い」として、ゴミを出した私たちの責任を問われてしまう可能性があることを忘れないようにしたいものですね。

もし、不用品回収業者にブラウン管テレビの処分を依頼するなら、「信頼できる」業者に依頼することを心がけましょう。

不用品回収を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「不用品回収」をご覧ください。


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