夏が近づき暖かくなってくると、森や川にいって遊びたいと思う方も多いはず。
自然と触れ合うことで、身も心を癒されますよね。
しかし、そのような場所を訪れる際に気を付けなければならないのが、アブの存在です。せっかくの楽しいレジャーも、アブに刺されてしまっては気分も台無しになってしまいます。
そうならないためにも、アブについてしっかり学んでおきましょう。今回はアブの発生時期や予防、駆除方法についてご紹介します。
アブとは
アブはハエ目・アブ科に属する昆虫の総称です。大きな眼を2つもち、ハエに似た容姿をしています。
その大きさから蜂と勘違いしてしまうことも多いようですが、アブはハエの仲間になります。
日本には約100種類ものアブが生息しているといわれています。
体長はおよそ2cm、体色は黒っぽい色をしており、腹部には独特の黄色い模様があります。
アブはハエの仲間ですが、ときには人間を攻撃してくることがあります。
種類によっても異なりますが、哺乳類の生き血や動物の糞尿、昆虫などを捕食する種類が多いようです。
そのため、人間や家畜から吸血するために攻撃してくることがあります。
ただ刺されるといっても蜂ほどの毒性はなく、蜂に刺された場合に危惧される「アナフィラキシーショック」の発生もほとんどないといわれています。
また蜂との違いとして、アブは土の中や水の中に生息します。冬の寒い時期は、土の中で越冬することもできるようです。
レジャーシーズンなどによくみかけるアブの発生時期は6~9月であり、毎年、夏休みの時期になるとアブの被害報告が増える傾向にあります。
アブの発生時期
先ほども少し説明しましたが、日本でよくみかけるアブの発生時期は6~9月です。
気温にすると18~30℃が最も活動的になるようです。
気温がそれ以下、それ以上になるとアブの活動は著しく鈍くなるといわれていて、雨や強風などの悪天候時も同様に活動が鈍くなる傾向があります。
アブは基本的に土の中や水の中に生息する生き物であり、森林・川・湿地などに多く発生します。
レジャーシーズンになると川や渓流に遊びにいく方も多いため、アブによる被害報告も増えてしまうのでしょう。
またアブは家畜からも吸血するため、牛舎などでも多く発生するようです。
アブの種類によっては、家畜の糞尿に産卵することもあり、家畜業界では問題視されています。
アブの卵は1~2週間で孵化するといわれていて、そこから1~3年という長い年月を経て、蛹となり羽化します。
アブの予防法
では、アブに刺されないためにはどのようにすればよいのでしょうか。
アブの予防方法をみていきましょう。
アブは足首やすねなどを狙って刺してくることが多いようです。
アブの発生しそうな場所にいく場合は長袖・長ズボンを着用し、サンダルなどは避けて露出を極力減らすようにしましょう。
また蜂と同じく黒系の色に反応して攻撃をしてくるため、できるだけ明るい色の服を身に着けることがアブの予防につながるでしょう。
その他にもニオイにも敏感といわれているため、香水などは控えたほうが賢い選択です。
ニオイに関してさらに気を付けなければならないのが、車に乗っているときです。
アブは車から出る排気ガスを好むといわれていて、走っている車に激突してくることも多くあります。
窓が開いていると車内にアブが入ってくる可能性もあるので、アブの発生時期に森林や川の近くを通る場合は、車の窓を閉めておくのがよいでしょう。
アブの駆除方法
アブは、ハエや蚊と同様に殺虫スプレー・ハエたたきを使って駆除することができます。しかし、とても素早いので難しく感じる方も多いと思います。
そこで、比較的簡単にアブを駆除できる「アブトラップ」をおすすめします。
ご家庭にあるもので作ることができるので、ぜひ試してみてください。
・2リットルのペットボトル
・酒300ミリリットル
・酢100ミリリットル
・砂糖100グラム
・ひも
・ハサミ
(1)ペットボトルの底から3/4くらいの位置に2センチ×2センチ程度の四角い穴をあけます。
下部分は切り取らずに内側に折り返すことで、止まり木の役割を果たします。
反対側の面にも同じように穴をあけてください。
(2)酒・酢・砂糖をよくかき混ぜ、ペットボトルの中に入れます。
(3)キャップを閉め、アブが発生しそうな場所の木の枝などにひもで吊るします。
以上がアブトラップの作り方になります。ニオイにつられて寄ってきたアブが、ペットボトルの中に入っていく仕組みです。
単純な仕組みではありますが非常に効果的ですので、アブの発生時期にぜひお役立てください。
アブを捕獲することができたら、ペットボトルの中に殺虫剤を噴射しましょう。
このような方法で、比較的安全にアブを駆除することができます。
まとめ
今回はアブの発生時期、予防方法や駆除方法をご紹介しました。
アブは6~9月の暖かい時期に多く発生し、森林・川・湿地などに生息しています。
レジャーシーズンなどにアブの発生しやすい場所を訪れる場合は、肌の露出は極力避けるなどしっかり対策をしましょう。
またアブは蜂と同様に黒系の色を攻撃する習性があるので、なるべく明るい色の服を身に着けるとよいでしょう。
アブを駆除する場合は、今回ご紹介したアブトラップがおすすめです。
ご家庭にあるもので簡単に作ることができるので、アブにお困りの場合は試してみてはいかがでしょうか。
また、ご自身で解決できないような問題がある場合は、無理をせずアブ駆除のできる業者に依頼するようにしましょう。
アブ駆除のプロがきっと問題を解決してくれることでしょう。
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